ワンルームマンション売却のポイントは?損をしないための注意点やタイミングを解説

ワンルームマンションの売却は慎重に行わないと、思わぬ損をしてしまうこともあります。 本記事では、ワンルームマンションを高く売却するためのポイントや注意点を解説します。

更新日:2023年09月21日

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この記事の要点
  • ワンルームマンションを高く売却するにはローン残債や費用と税金についての確認が重要
  • 買取ではなく仲介がおすすめ
  • 売り出すタイミングも重要なポイント
  • 投資用ワンルームマンション売却で優秀な業者の選び方を解説
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ワンルームマンションの売却は慎重に行わないと、思わぬ損をしてしまうこともあります。
本記事では、ワンルームマンションを高く売却するためのポイントや注意点を解説します。
損をしにくい売り出しのタイミングも解説しているので、売却を検討している方はぜひ参考にしてみてください。

投資用ワンルームマンションを高く売却するためのポイント

投資用ワンルームマンションを高く売却するには、以下のようなポイントを押さえておきましょう。

  • マンションの住宅ローンや不動産投資ローンの残債を確認する
  • 売却にかかる費用や税金を事前に確認する
  • 買取ではなく仲介を選択する
  • 媒介契約の種類は慎重に選択する
  • 複数の不動産会社に査定を依頼して信頼できる業者と媒介契約する

それぞれ詳しく解説します。

マンションの住宅ローンや不動産投資ローンの残債を確認する

ワンルームマンションを高く売却したい場合、ローン残債の確認が必要です。
そもそも住宅ローンや不動産投資ローンで購入したマンションには抵当権が設定されており、売却時には残債を一括返済して抵当権を抹消しなくてはいけません。

残債は売却代金や自己資金で清算することになりますが、金額が足りず返済できない場合もあります。
ローンの返済で売り時を逃さないためにも、あらかじめローンの残債を確認しておきましょう。


売却にかかる費用や税金を事前に確認する

マンションを売却すると、マンション価格の3〜5%の手数料のほかに、諸経費や売却益に応じた税金もかかります。

不動産会社へ支払う手数料

マンション売却時のもっとも大きいコストであり、不動産会社がマンション売却時に行った手続きや調査などに対して支払います。仲介手数料は宅地建物取引業法と国土交通省によって上限が定められており、多くの場合この上限で支払われます。
手数料率はマンションの売却額によって異なります。

不動産の売却額が

  • 200万円以下の場合:売却額の5.4%
  • 200万~400万円以下の場合:売却額の4.32%
  • 400万円~の場合:売却額の3.24%

出典:国土交通省

3,000万円でマンションを売却した場合の仲介手数料は、およそ97万円ということになります。
詳しく知りたい方はこちらもご覧ください。


諸費用

売買契約書の印紙税(数千円〜数万円)、引越し費用(十数万円)、住宅ローン一括繰り上げ返済費用(数万円程度)、ハウスクリーニング費用(数万円)などがかかります。

売却益に課税される税金

マンションなどの不動産を売却すると譲渡価額(売却代金)から、不動産を購入したときのコストや売却のために支払ったコスト、特別控除額などを差し引いた金額(課税譲渡所得金額)に対して所得税と住民税がかかります。

【課税譲渡所得金額の計算方法】

譲渡価額 -(取得費+譲渡費用)- 特別控除額(一定の場合)= 課税譲渡所得金額


譲渡価額

取得費

売った土地や建物を買い入れたときの購入代金(建物は減価償却費相当額を控除します。)や仲介手数料などの合計額です。
実際の取得費の金額が譲渡価格の5%に満たない場合は、譲渡価格の5%相当額を取得費として計算することができます。

譲渡費用
  1. 仲介手数料
  2. 測量費など土地や建物を売るために直接要した費用
  3. 貸家の売却に際して支払った立退料
  4. 建物を取り壊して土地を売ったときの取り壊し費用 などです。

特別控除額

収用などのとき:最高5,000万円
自分の住んでいる家屋と土地を売ったとき:最高3,000万円

課税譲渡所得金額
課税譲渡所得金額に対しての税率は、「長期譲渡所得」か「短期譲渡所得」かで表のように異なります。
区分 所得税 住民税
長期譲渡所得
15% 5%
短期譲渡所得
30%
9%

出典:https://www.nta.go.jp/publication/pamph/koho/kurashi/html/05_2.htm

買取ではなく仲介を選択する

ワンルームマンションを高く売却するなら、買取ではなく仲介を選択しましょう。
不動産の売却方法には買取と仲介の2種類があり、以下のような違いがあります。


買取 仲介
買主 個人 不動産会社
売却までの期間 不動産会社が買い取るため短い 一から広告や販売活動を行うため時間がかかる
売却価格
市場価格よりも低くなる場合が多い
市場価格に近くなる場合が多い


買取は早く現金化できる一方で、売却価格が相場よりも60〜80%程度安くなる傾向があります。
仲介で売却するまでの期間は3〜6ヶ月が目安になるため、急いでいない場合は仲介がおすすめです。

媒介契約の種類は慎重に選択する

仲介の媒介契約には、一般媒介契約・専任媒介契約・専属専任媒介契約の3種類があります。


一般媒介契約
専任媒介契約
専属専任媒介契約
自分で買主を探せるか(自己発見取引)

依頼できる業者の数
複数社
1社のみ
1社のみ
販売活動の状況報告
任意
2週間に1回以上
1週間に1回以上
指定流通機構(レインズ)への物件登録
任意

契約翌日から7日以内

契約翌日から5日以内

専任媒介契約は専属専任媒介契約は1社しか契約できませんが、その分不動産会社による積極的な販売活動が期待できます。 一方で、一般媒介契約は複数社に申し込みができるうえ、いつでも解約が可能なため、自由な販売活動が可能です。 どの媒介契約が適しているかは建物の状態や希望内容によって異なります。
それぞれのメリットやデメリットを理解したうえで慎重に選択しましょう。


複数の不動産会社に査定を依頼して信頼できる業者と媒介契約する

ワンルームマンションを高く売却するためには、複数の不動産会社に査定を依頼して、信頼できる不動産会社と媒介契約を結ぶことが大切です。
信頼できる不動産会社であれば、適切なアドバイスや交渉力によって、より高い価格で売却できる可能性があります。
査定金額に注目してしまいがちですが、担当者の対応も含めて判断しましょう。

不動産のプロが、売却の進め方や売り時の判断などの売買ノウハウを徹底紹介。あなたのためのアドバイザーとして、中立的な立場から最適な不動産会社を複数社ご紹介が可能です。
 

ここまで投資用ワンルームマンションを高く売却するためのポイントを説明してきました。

次のページではワンルームマンション売却の注意点と、高く売却するためのタイミングについて説明していきます。

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