「ずっと家賃を払い続けて良いのかな」「いっそ購入した方が安心?でも価格が上がっていて踏み切れない...」お住まいを真剣に考えはじめたとき、購入と賃貸のあいだで揺れている方はとても多いのではないでしょうか。
マイホームの購入や住み替えは、人生で何度も経験するものではありません。だからこそ、何を基準に決めればいいのか分からず、不安に感じてしまうのも当然のことです。しかし実際は、自分たちのライフプランを起点に判断材料を一つずつ整理していけば、納得のいく選択はきちんと見えてきます。
この記事では、マンションの購入と賃貸で迷っている方に向けて、それぞれのメリット・デメリット、費用の違い、そして購入・賃貸それぞれに向いている人の特徴を紹介します。聞き慣れない用語なども出てくるので、読むのが面倒!口頭で説明を受けたい!という方は、専門家に無料で質問し放題の『イエシルアドバイザーサービス』をご利用ください。
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マンションを「購入すべきか」「賃貸のままでいくべきか」に、すべての人に当てはまる正解はありません。判断の出発点になるのは、相場でも金利でもなく、あなた自身のライフプランだからです。
たとえば、
- これからの10年・20年で、家族構成はどう変わりそうか
- 転勤や転職の可能性はあるか
- 老後はどんな暮らしをしていたいか
こうした長期的な見通しによって、購入か賃貸かの選択は大きく変わります。
だからこそ、物件情報を見比べる前に、まずは自分たちの将来像を言葉にしてみる時間をつくることをおすすめします。その上で、購入と賃貸それぞれのメリット・デメリットを照らし合わせれば、何となくの不安が「自分にとっての判断基準」に変わっていきます。
この記事では、その判断材料を一つずつ整理していきます。
分譲マンションを買うメリット&デメリット
分譲マンションを買う3つのメリット
- 資産として手元に残る
- 設備・セキュリティのグレードの高さ
- 老後の住まいを確保できる安心感
1. 資産として手元に残る
分譲マンションを買う第一のメリットは、物件という資産が残ることです。賃貸と購入はどちらも毎月の支払いが発生しますが、大きな違いがあります。賃貸は住み続ける限り支払いが生じますが、どれだけ家賃を払い続けても手元には何も残りません。
一方、購入であればローン完済後は物件という『資産』が手元に残ります。資産になれば、将来もし自分が住まなくなったときでも、 必要に応じて売却して現金化したり、人に貸して家賃収入を得ることもできます。
実際、イエシルアドバイザーにマンション購入を相談された方からも、以下のような声が寄せられています。
- 家賃の掛け捨てはもったいない!賃貸で払い続けるよりも、将来のために資産として残したい
- 結婚や出産で手狭に。どうせなら単なる引っ越しではなく、資産形成も兼ねてマイホームを購入したい
- マンション価格が上昇中でインフレの懸念もあるため、価格が上がりきる今のうちに資産として買っておきたい
このように、将来を見据えた時に自分の資産になることをメリットに感じ購入を後押しするケースが多いです。
毎月の支払いがやがて「自分の資産」に変わっていく点が、購入ならではの大きなメリットです。2. 設備・セキュリティのグレードの高さ
分譲マンションは購入者自身が住むことを前提に設計されるため、賃貸専用物件と比べて設備・セキュリティのグレードが高くなりやすい傾向があります。同じエリア・築年数で比較した場合、キッチンや浴室まわりの仕様、共用部の設備などに明確な差が出ることも少なくありません。
実際に分譲と賃貸ではどの程度のグレードの差分があるのか、大手不動産ポータルサイトから中古・賃貸マンションの物件情報をそれぞれ同じ条件で検索してみました。その結果をそれぞれ設備・セキュリティのグレードを比較し表にまとめてみました(2026年7月時点での情報)。
検索条件
- エリア:中野区
- 間取り:2LDK
- 賃料:20~25万
- 築年数:15年以内
- 新築(3年以内)は含まない
| 項目 |
賃貸専用 |
分譲賃貸 |
| 構造・防音性 |
△ (鉄骨造・木造もある) |
◯ (RC・SRC造が多い) |
| システムキッチン |
△ (ノーマルキッチンが多い) |
◎ (カウンターキッチン、ディスポーザーもある) |
お風呂(バス) 追い焚き・浴室乾燥 |
△ (追い焚き機能がない物件もある) |
◎ (オートバスもある) |
| 独立洗面台 |
△ (物件による) |
◯ (ほぼ標準装備) |
| オートロック |
◯ (ほぼ標準装備)
|
◯ (ほぼ標準装備)
|
| 宅配ボックス |
△ (物件による)
|
◯ (ほぼ標準装備)
|
| ゴミ出し |
△ (時間指定が多い)
|
◎ (24時間OKあり) |
※上記は2026年6月時点の募集物件をもとにした一般的な傾向です。実際の設備は物件ごとに異なるため、すべての物件にこれらの設備が必ず備わっていることを保証するものではありません。
また自分の所有物である専有部分の範囲内で、ライフスタイルに合わせたリフォームやリノベーションが可能です。「壁紙を変えたい」「子ども部屋を仕切りたい」といったこだわりにも、管理規約の範囲内で自分の判断で応えられる点は、賃貸にはない魅力といえます。
ただし、工事内容によっては管理組合の事前承認が必要な場合や、工事時間帯・使用建材に制限が設けられているケースもあります。自由度を重視する方は、購入前に管理規約を確認しておきましょう。
3. 老後の住まいを確保できる安心感
高齢になると、賃貸では入居審査が通りにくくなるケースがあります。その点、持ち家があれば「歳をとっても住む場所がある」という安心が得られます。
具体的には、法律上の年齢制限はないものの、国土交通省の調査では高齢者の入居に拒否感を持つ貸主が7割弱にのぼることが報告されています。(国土交通省「住宅確保要配慮者に対する賃貸住宅の供給の促進に関する法律(住宅セーフティネット法)等の一部を改正する法律※等について」)
実態として若い世代と同じ条件で賃貸契約を結ぶことが難しくなる傾向があるようです。
貸主が拒否感を持つ理由としては以下のようなものが挙げられます。
- 健康・孤独死リスク
- 収入・家賃滞納リスク
- 保証人・緊急連絡先が見つからない
- 認知症・隣人トラブルのリスク
このようなリスク認識から、一般ファミリー・単身者向け賃貸では高齢者の入居に慎重な姿勢が見られます。そのため、このリスクを避けるために購入をするということも一つの選択肢になりそうです。
万が一を支える「団体信用生命保険(団信)」 の存在
また、団体信用生命保険に加入できるということも安心材料の一つでしょう。団体信用生命保険(団信)とは、住宅ローン契約者が加入できる生命保険です。ローン返済中に契約者が死亡または高度障害状態になった場合、保険金でローン残債が完済されます。
そのため、万が一のことがあっても、残されたご家族が住む場所を失うリスクを大きく減らすことができます。「自分に何かあっても、家族が家に住み続けられる」という点は、持ち家ならではの安心感と言えるでしょう。分譲マンションを買う3つのデメリット
- 多額の初期費用が必要になる
- 簡単には引っ越せない
- 管理組合の活動がある
1. 多額の初期費用が必要になる
マンション購入時には頭金や各種税金といった初期費用が必要です。金額の目安は物件価格の約7〜8%となり、具体的には以下の費用がかかります。新築か中古か、ローンを組むかによって項目や金額は変わります。しかし、おおよそ物件価格の約7〜8%は見積もっておくと良いでしょう。
購入・賃貸の初期費用はどのくらい違う?
さらに賃貸と比較してみると、購入時の初期費用の大きさがよりわかりやすくなります。一般的に賃貸の初期費用は、家賃の4.5〜5ヶ月分が目安とされています。
下記の物件を参考にして、初期費用の比較を実際に計算してみましょう。
- 埼玉県川口市の物件
- 駅徒歩:5分
- 築年数:4年
- 物件価格:6000万円
-
家賃:20万円
※イエシルが算出したAI推定価格と想定賃料をもとに算出(2026年7月時点)
この条件でそれぞれの初期費用を算出すると以下になります。
| |
計算式 |
初期費用 |
購入(6000万円) |
6000万×0.07(物件価格の7%) |
420万円 |
賃貸(20万円/月) |
20万×5(5ヶ月分) |
100万円
|
賃貸の初期費用も安いとは言えませんが、購入と比べると約320万円の差がついています。
しかしこの計算はあくまで一例です。実際には購入も賃貸も、より複雑な計算によって初期費用を算出します。ただ、購入の方が賃貸に比べると、初期費用が多額になるということは変わりません。
購入時にまとまった資金が必要になるという点は、分譲マンションを買うデメリットの1つと言って良いでしょう。
▶︎より詳しく購入時の初期費用を知りたい方はこちら
購入には維持費も必要
また上の表はマンション購入時にかかる初期費用ですが、長期的に住む場合はこれに加えて維持費も発生します。維持費の主なものは、毎月かかる管理費・修繕積立金です。毎月の支払い総額は、ローン返済額+維持費で考えておくと資金計画が立てやすくなります。
2. 簡単には引っ越せない
賃貸の場合、民法や一般的な契約書に基づき「1ヶ月前予告」が主流です。解約届を出してから1ヶ月後には退去できることが多いため、ライフスタイルの変化にも比較的スムーズに対応できます。
一方、購入したマンションを売却する際には主に以下のようなステップが必要です。
- 不動産の売り出し
- 買い手探し
- 売買契約の締結
- 住宅ローンの完済手続き
これらを経るため、
4ヶ月〜半年程度の時間がかかるのが一般的です。
最近のデータでは、売りに出してから買い手が見つかるまでに、平均約82.5日かかったとされています。(東日本不動産流通機構「首都圏不動産流通市場の動向(2025年)」)
これに売却前の準備期間や引越し期間を加えるため、やはり4ヶ月〜半年程度の時間を見積もることが賢明ですね
▶︎
マンション売却の詳しいステップはこちら
なお、急いで現金化したい場合は「不動産会社による買取」という方法もあります。最短数週間〜1ヶ月程度に短縮できる反面、売却価格は市場価格より下がる傾向があります。具体的には、仲介による相場価格の約6〜8割前後まで下がるケースが多いです。
購入は「その場所に、ある程度住み続けることが前提」と理解しておくと、後悔のない選択につながるでしょう。
3. 管理組合の活動がある
マンションを購入すると、区分所有法第3条により自動的に管理組合の一員となります。これは任意ではなく、区分所有者である限り脱退することができません。マンションによっては、役員を順番で担う慣行があるなど、一定の関わりが求められます。
こうした手間の多さを理由に、マンション購入を敬遠する方も少なくありません。ただし、法律が義務付けているのは「管理組合の構成員であること」までです。
管理組合への加入を拒否することはできませんが、どのような活動が行われているかは事前に確認できます。事前に管理規約に目を通しておくことで、購入後の思わぬトラブルを防ぐことができるでしょう。
賃貸マンションのメリット&デメリット
賃貸マンションの3つのメリット
- 初期費用だけでなく維持費の負担も少ない
- ライフイベントに応じて引越しがしやすい
- 管理組合の活動がない
1. 初期費用だけでなく維持費の負担も少ない
賃貸にもまとまった初期費用は必要ですが、購入と比べると大幅に抑えられます。物件の条件にもよりますが、購入時と比較すると数百万円単位で手出しの金額が変わってきます。 手元の現金を残しながら住まいを確保できる点は賃貸の大きな強みです。また、エアコンなどの設備が備え付けられている物件が多いことも、初期費用を抑えられる理由の一つです。
維持費の面でも、賃貸はシンプルな構造です。毎月の支払いは「家賃+共益費(管理費)」が中心で、固定資産税や修繕積立金はオーナー負担となります。さらに、経年劣化による設備の故障が発生した場合も、基本的な修繕費用はオーナーが負担します。
購入のように突発的な出費を心配する必要が少なく、毎月の支払いが安定しているため、短〜中期的な資金計画が立てやすいのも特徴です。
2. ライフイベントに応じて引越しがしやすい
賃貸は「1ヶ月前予告」が主流で、解約届を提出してから1ヶ月後には退去が可能です。(マンションによっては1ヶ月以上前を設定している場合もあります。)この身軽さは、ライフイベントへの対応力という点で大きな強みになります。転勤・転職・家族構成の変化はもちろん、収入の増減といった経済的な変化にも、住み替えや家賃の見直しで柔軟に対応できます。
また、住環境に不満があった場合、いつでも『住まいを計画的に選び直せる』点もメリットです。 騒音・治安・利便性など、住み始めてから気づく問題も、賃貸であれば引っ越しという形で解消がしやすいです。
3. 管理に関わる必要がない
賃貸の場合、マンションのオーナー(区分所有者)ではないため、そもそも管理組合に加入する必要がありません。建物の共用部分の維持管理は基本的に大家さんや管理会社が担うため、役員決めや総会への出席といった手間はかかりません。
「住むこと」だけに集中できる気楽さは、賃貸ならではの大きなメリットです。
賃貸マンションの3つのデメリット
- 資産にならず、老後の住まいを確保しにくい
- リフォーム・DIYなどを気軽に行えない
- 設備・セキュリティのグレードが控えめ
1. 資産にならず、老後の住まいを確保しにくい
賃貸マンションの第1のデメリットは、住居が資産にならない点です。賃貸の家賃は毎月支払うだけで、資産として手元には残りません。そのため、現役時代と同じ家賃を定年退職後も年金から支払い続ける必要があり、老後の家計を圧迫するリスクがあります。
さらに高齢期になると、収入減少や健康上の理由(孤独死リスクなど)から賃貸の入居審査が厳しくなり、引越しが難しくなるという現実もあります。「老後の住まいの確保」という安心感を得にくい点は、賃貸の長期的なデメリットです。
2. リフォーム・DIYなどを気軽に行えない
賃貸マンションでは、「壁に釘を打つ」・「設備を交換する」といった行為は原則NGで、退去時には部屋を入居前の状態に戻す「原状回復義務」が生じます。そのため、壁紙の張り替えや間取り変更といった大掛かりなリノベーションはもちろん、自分好みの設備への入れ替えも基本的には難しい状況です。
最近はDIY可物件も増えてきていますが、まだ選択肢は限られています。「住まいを自分色に育てたい」という方にとっては、賃貸はストレスを感じやすい選択肢かもしれません。
3. 設備・セキュリティのグレードが控えめ
一般的に、賃貸専用物件は分譲マンションと比べて設備やセキュリティのグレードが控えめになる傾向があります。賃貸物件はオーナーにとって「収益を生む資産」である性質上、初期投資を抑える判断がされやすいためです。
一方、分譲マンションは購入者自身が住むことを前提に設計されるため、同じエリア・価格帯で比較すると設備・仕様の水準が高くなりやすい傾向があります。
前半の「購入のメリット」でご紹介した設備比較の通り、オートバス付のお風呂、システムキッチンといった設備は、賃貸専用物件では見かけることが少ないのが現実です。「月額にして同じ住居費を払うなら、より快適で安全性の高い設備に囲まれて暮らしたい」という方にとって、このグレードの差は賃貸の物足りない部分と言えます。
購入VS賃貸 費用はどう違う?シミュレーションで検証してみた
ここまで購入・賃貸それぞれのメリット・デメリットを見てきました。
「結局どちらがお得なの?」という疑問を持った方も多いのではないでしょうか。
では実際に数字で比較してみましょう。
ケース:世帯年収900万・家族構成(夫婦+子供2人)
希望条件:江戸川区・間取り3LDK・広さ76㎡
期間:35年間
購入する場合
条件
- 物件価格:6500万円
- 住宅ローン借入額:6000万円
- 金利(変動制):1%
- 返済期間:35年
- 頭金:500万円
- 管理費:14000円/月
- 修繕積立金:14000円/月
- リフォーム費:400万円
シミュレーション
| |
金額 |
| 住宅ローン返済額 |
約7100万円(元金6000万円+利息1100万円) |
| 頭金 |
500万円 |
| 管理費・修繕積立金 |
1176万円 |
| 合計 |
約8776万円 |
賃貸の場合
条件
- 家賃20万円
- 敷金・礼金:40万円
- 契約更新料:20万円(2年に1回)
シミュレーション
| |
金額 |
| 家賃 |
20万円×12ヶ月×35年=8400万円 |
| 敷金・礼金 |
40万円 |
| 契約更新料 |
20万円×25回=500万円 |
| 合計 |
8940万円 |
シミュレーションでは、長期的にみると購入の方がやや低くなる、という結果が出ました。
ただし、これはあくまで一例です。頭金の額、金利、住み続ける年数、エリアの相場によって結論は変わります。
ご自身のケースで正確に計算したい方は、年収別の詳細シミュレーションをまとめた記事もぜひ参考にしてください。
【2026年6月版】[年収別]マンション購入費用をシミュレーションで徹底計算!中古/新築比較・諸費用の一覧あり | イエシルコラム
この記事では、マンション購入の諸費用に関するシミュレーションを解説していきます。 さらに内訳や実例の読み解く方法をイエシル不動産アドバイザーにインタビューした内容をもとに解説します。
購入VS賃貸、今の市況はどっちがお得?
シミュレーションの結果、購入と賃貸は総費用的には同じくらいであることがわかります。
しかし、ここで興味深いデータがあります。
賃貸の家賃は「10%」も上昇している
データ出典:LIFULL HOME'S「LIFULL HOME'Sマーケットレポート2026年5月」,2026年
LIFULL HOME'Sのマーケットレポート(2026年5月)によると、東京23区ファミリータイプの掲載賃料は前年同月比で
約10%上昇していることがわかります。東京における賃料上昇は、ここ1〜2年で見ると無視できないトレンドになっています。
つまり、賃貸を選び続けることで資産に変わらない支出が年々膨らんでいく可能性があるということです。
では購入した方がお得になるのか?というと、話はそう単純ではありません。
購入は「売り出し価格」の高騰に罠がある
不動産ポータルサイトなどのネットで見かけるマンションの「販売価格」。実は、これが実際に取引されている価格(成約価格)ではないことをご存じでしょうか?
今、この「売り手の希望価格」と「リアルな市場相場」の間に、これまでにない大きなギャップが生まれています。
こちらのデータをご覧ください。

データ出典:東日本不動産流通機構「
月例速報MarketWatchサマリーレポート」
こちらは、東日本不動産流通機構(東日本レインズ)の提供する2026年5月の月例マーケットウォッチのデータです。青の折れ線が実際に取引が成立した「成約平米単価」、赤の折れ線が「新たに売り出された物件の平米単価」を示しています。
このデータから、2つの線の開きが25年1月以降拡大傾向であることが読み取れます。つまり、売り手側がネット上で提示している『希望価格』と、市場で実際に取引が成立している『適正相場』との間に、大きなギャップが生まれているということです。
このことが意味するのは、「売り出し価格」だけで購入を判断するのは高値掴みのリスクがあるということです。将来的に損をしない住まいを選ぶためには、実際の取引がベースである「成約価格≒本当の相場」を把握したうえで判断することがこれまで以上に重要になっています。
見極めが難しい今の不動産市場を、冷静に乗り切るには?
個別物件の成約価格を確認できるのは、レインズなどのシステムにアクセスできる不動産会社に限られます。そのため、一般の方がご自身で相場を把握するのは難しいです。だからこそ、購入しようとしている物件の価格が本当に適正かどうかを、フラットな目線で『診断』してくれるサービスを賢く頼ることが、損をしないための第一歩となるでしょう。
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先行きが見えにくい今の市況だからこそ、まずはこうした中立なデータや専門家を味方につけて、慎重に判断してみてはいかがでしょうか。
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マンション購入に向いている人は?賃貸に向いている人は?
ここまでをまとめると、マンション購入のメリットは、
1. 資産として手元に残る
2. 設備・セキュリティのグレードの高さ
3. 老後の住まいを確保できる安心感
の3つです。
一方、賃貸マンションのメリットは、
1. 初期費用だけでなく維持費の負担も少ない
2. ライフイベントに応じて引越しがしやすい
3. 管理組合の活動がない
の3つです。
以上を踏まえて、それぞれに向いている人を簡単に整理してみましょう。
マンション購入が向いている人の特徴例
マンション購入に向いているのは、例えばこのような人です。
子どもの就学など、特定のエリアに長く住むことが決まっている人
数年で引っ越すと諸費用や登記費用が無駄になりがちですが、長く住む前提なら、こうしたコストを長い居住期間で分散でき、住居費の負担を軽減できるためです。
払い続けても消えていく家賃より、手元に残る資産にお金を使いたい人
ローン完済後は物件がそのまま資産として残り、売却や賃貸活用という選択肢も持てるためです。
貯金の半分は頭金に、残りは教育費のピークに備えて崩さずにおきたい人
「借りられる額」ではなく「返せる額」でローンを組める人ほど、購入後の家計破綻リスクが低いためです。
賃貸マンションに向いている人の特徴例
一方、賃貸マンションが向いているのは、例えばこのような人です。
2〜3年ごとに転勤があり、次にどこに住むか読めない人
賃貸は「1ヶ月前予告」で退去できるものが主流で、ライフスタイルの変化に合わせて住み替えがしやすいためです。
頭金でまとまった現金を減らすより、教育費や万が一の備えとして手元に残しておきたい人
住宅購入には物件価格に加え約7〜8%の諸費用がかかりますが、賃貸なら初期費用を抑えられ、長期のローンや価格変動リスクも背負わずに済むためです。
家賃補助など賃貸向けの福利厚生がある人
また、勤務先に家賃補助や住宅手当が充実している方には、賃貸の方が実質的にお得になるケースがあります。会社が家賃の一部を負担してくれる場合、毎月の住居費を大幅に抑えられるためです。
住宅を購入してしまうと、こうした補助の対象外となる会社も少なくありません。購入を検討する前に、まず自社の福利厚生を確認してみることをおすすめします。
購入or賃貸でよくある質問
Q都心など家賃が高いエリアでは、マンション購入と賃貸どちらがお得ですか?
A資産価値が落ちにくいエリアであれば、マンション購入の方がメリットが大きいです。家賃が高い都心部では、賃料を払い続けること自体が大きなコストになります。将来的な売却(リセール)まで視野に入れ、価値の下がりにくい物件を購入すれば、長期的にはお得になる可能性が高いです。最近の賃料上昇傾向も背景に、マンション購入に動き出す人が増えています。
Q「家賃を払い続けるのがもったいない」と感じたら、マンションを購入すべきですか?
Aはい、そのように感じるのであれば、マンション購入を本格的に検討する絶好のタイミングです。
賃貸の家賃はどれだけ払い続けても手元に残りませんが、購入すればローン完済後に「住まい」という大きな資産が手元に残るからです。
ただし、今の市況ではどんな物件でも資産になるわけではありません。将来的に価値が落ちにくい「資産性の高い物件」を正しく見極めて選ぶことが、損をしないためにも重要です。
Qマンションを購入すれば、老後の住まいは安心できますか?
A条件によっては大きな安心材料になりますが、「買っただけで安心」とは言い切れません。ローン完済後に毎月の住居費を大きく抑えられる点や、高齢になっても住む場所が確保できている点は、老後の安心につながります。ただし、築年数が進むにつれて修繕費の負担や資産価値の変化も生じるため、「将来売れるか・貸せるか」まで視野に入れた物件選びが重要です。
Qマンションを購入せず賃貸のままでいる方がよいのは、どんなケースですか?
A「近いうちに転勤の可能性がある」「いろいろなところに住んでみたい」「自社の家賃補助が非常に手厚い」など、賃貸のメリットを最大限に活かせるケースです。
Q住み替えの気軽さを重視する場合、マンション購入と賃貸どちらが向いていますか?
A身軽に住み替えたい方には賃貸が向いています。マンションを購入すると、賃貸のように気軽に引っ越しができなくなります。ライフステージや好みに合わせて柔軟に住まいを変えたい方であれば、賃貸を続ける方が向いているといえるでしょう。
Qマンションを購入した後に価格が値下がりしたら、どうなりますか?
A売却時にローン残高を下回る価格でしか売れない場合、「売りたくても売れない」状態になるリスクがあります。現在の不動産市場では売り出し価格と成約価格の乖離が拡大しており、資産性のある物件を選ぶことがこれまで以上に重要になっています。需要の底堅い立地や管理状態の良い物件を選ぶことが、値下がりリスクへの最大の備えといえるでしょう。
Q将来売ることも考えて、マンションを購入すべきですか?
A「長く住む前提」であっても、出口の可能性は考えておいた方が安全です。転勤・家族構成の変化など、予定より早く住み替えが必要になるケースは珍しくありません。そのときに「売れる・貸せる」物件かどうかは、駅からの距離や生活利便性・管理状態・間取りなどで大きく変わります。「自分が住みたいか」だけでなく、「将来、自分以外の誰かも住みたいと思えるか」を意識して選ぶことが、資産性を重視したマンション購入の第一歩です。
【まとめ】ライフプランが決め手
購入と賃貸に、絶対的な正解はありません。大切なのは「みんなが買っているから」「家賃がもったいないから」といった周囲の声や一般論ではなく、自分たちの将来像から逆算して判断することです。
購入はライフプランが固まっていて長期的な資産形成や安心感を重視する方に、賃貸は身軽さやリスク回避を優先したい方や将来の見通しがまだ定まっていない方に、それぞれ向いているといえます。
ただし、首都圏の中古マンション市場は2026年5月、成約㎡単価が73か月ぶりに下落するなど、長く続いた上昇基調に転換の兆しが見え始めています。一方で東京都区部など一部エリアでは依然として上昇が続いており、「どのエリアでどんな物件を選ぶか」によって資産性が大きく左右される、判断の難しい局面に入りつつあるといえるでしょう。だからこそ、最新の市況とご自身のライフプランを照らし合わせながら、慎重に検討を進めることが大切です。
"買う前に、一度プロに聞いてみる" 購入後に後悔しないために。
"無料で不動産の専門家に質問し放題”物件購入を検討し始めた今が、相談のベストタイミング。 「何から始めればいい?」「気になる物件の価格が気になる」等なんでも質問可能。 まずはお気軽にご相談ください。