【2026年5月発表:最新版】中古マンションの成約平米単価は6年連続上昇!在庫件数の推移から市場の動向を解説

2026年4月度の首都圏中古マンション市場は、㎡単価が72ヶ月連続で上昇しバブル期超えの水準が常態化しています。 一方で、成約件数は18ヶ月ぶりに減少に転じました。また、都心から周辺エリアへの需要シフトや、売り出し価格と成約価格の乖離による在庫増など、市場の二極化と変化の兆しが見られます。 本記事では、最新データと直近の住宅ローン金利動向などのニュースを交え、売買検討者が今どのような視点を持つべきか、詳しく解説します。

更新日:2026年05月19日

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東京・神奈川・千葉・埼玉の中古マンション価格査定サイトIESHIL(イエシル)。 イエシルには宅建士、FPなど有資格者のイエシルアドバイザーが所属。ネットで調べてわからないことも質問できるイエシル査定サービスを展開しています。イエシルは東証上場企業である株式会社リブセンスが運営しています。

この記事の要点
  • 成約単価は「6年連続上昇」の記録を更新。その裏で在庫増加や在庫物件価格と成約単価の差など注視すべき点も
  • 首都圏の成約件数は18ヶ月ぶりに減少。東京都区部と周辺エリアで明暗が分かれる結果に
  • 日銀の利上げが住宅ローンと購入者に与える影響とは
  • 「適正価格」を把握することが売却成功の鍵。中立な立場の専門家へ早めの相談を

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2026年4月の首都圏中古マンション市場は、価格面での「上昇継続」と、取引量での「減少転換」という、一つの節目を感じさせる結果となりました。成約㎡単価は6年にわたり上昇し続けていますが、長らく活発だった成約件数が減少に転じたことは、これから物件の売買を考えている方にとって見逃せないポイントです。
売り時・買い時判断やあなたに合った物件の見つけ方、業界の仕組みまで、中古マンションの購入・売却のノウハウを徹底紹介。不動産会社ではなく、あなたのためのアドバイザーとして、中立的な立場からマンション売買のポイントをアドバイスします。

TOPICS1:成約㎡単価は72ヶ月連続上昇、バブル期超えの水準が常態化

価格指標に目を向けると、首都圏の成約㎡単価は85.93万円/㎡で前年同月比5.9%の上昇となりました。2020年5月から数えて72ヶ月(丸6年間)連続の上昇であり、極めて長い上昇トレンドが続いています。
この水準は、かつてのバブル期である1990年9月の85.50万円/㎡をすでに上回っており、歴史的な高値圏が常態化している状況です。
2025年4月から2026年4月までの首都圏在庫件数(件)と前年同月比(%)の推移グラフ。在庫件数は2025年11月を底に増加傾向へ転じ、2026年4月には45,215件に達しています
データ出典:東日本不動産流通機構「月例速報MarketWatchサマリーレポート 」

在庫件数は45,215件(前年比+2.7%)に達しました。と、価格が上昇し続けている(=需要があるように見える)局面でありながら売り物件の数が増えている点は、市場で売り手と買い手の状況にミスマッチが起きていることの変化を示唆しています。

特に、新規登録物件の㎡単価は114.01万円/㎡(前年比+23.1%)、在庫物件の㎡単価は112.69万円/㎡(前年比+29.3%)と、強気の売り出しが続いています。

一方で、成約㎡単価は85.93万円/㎡(前年比+5.9%)にとどまり、売り出し価格と成約価格の乖離は大きく広がり続けています。 

2024年12月から2026年4月までの首都圏の成約㎡単価、在庫㎡単価、新規売出物件の㎡単価の推移グラフ。新規売出(114.01万円)と在庫(112.69万円)の単価が右肩上がりに上昇している一方、成約単価は85.93万円と横ばい傾向が続いています。
データ出典:東日本不動産流通機構 「月例速報MarketWatchサマリーレポート 」

売り手の価格水準はさらに上を見ている一方で、買い手側はその価格に対して慎重さを強め、予算をシビアに見極めています。この双方の“温度差”によって、相場から乖離した高すぎる売り出し価格の物件が市場に取り残され、在庫件数を押し上げる要因となっています。 

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TOPICS2:成約件数は18ヶ月ぶりに減少。東京23区「大幅減」、周辺3県は「増加」と対照的な結果に

2026年4月度の首都圏中古マンション成約件数は3,903件となり、前年同月比で1.2%減少しました。これは2024年10月以来、18ヶ月ぶりのマイナスとなります 。これまで増加傾向が続いていた取引件数に、やや落ち着きが見え始めた状況です。 

特に見出しの通り、エリアごとの差が鮮明になっています。市場を牽引してきた東京23区では、成約件数が1,635件(前年比-9.0%)の大幅なマイナスとなりました。

一方で、神奈川県(横浜・川崎市、その他エリア共に増加)、千葉県(前年比+6.6%)、埼玉県(前年比+6.2%)では、引き続き前年を上回る取引が続いています。

首都圏エリア別(東京都、横浜・川崎市、神奈川県他、千葉県、埼玉県)の成約件数と前年同月比の一覧表。東京都区部が前年同月比マイナス9.0%と減少している一方、千葉県のプラス6.6%をはじめ、周辺地域は軒並み増加傾向を示しています。
データ出典:東日本不動産流通機構「月例速報MarketWatchサマリーレポート 」

この動きからは、東京23区の価格高騰によって購入ハードルが上昇し、比較的価格を抑えやすい周辺エリアへ需要が広がっている様子がうかがえます。また、都心部では価格上昇を受けて、購入を一時的に見合わせる「様子見」の動きも強まっていると考えられます。
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千代田区・中央区・港区の価格上昇ペースは鈍化

2025年4月から2026年4月までの東京都内エリア別(都心3区、城西地区、城北地区)における成約価格の前年比(%)推移グラフ。前半に40%超の大幅なプラスを記録した都心3区が後半にかけて10%前後に落ち着く一方、城西地区や城北地区が後半に上昇し、エリア間の価格上昇率が変化している様子を示しています。
データ出典:東日本不動産流通機構 「月例速報MarketWatchサマリーレポート 」

次に、東京の中古マンションの成約価格について詳細を見てみましょう。
取引量(成約件数)だけでなく、価格面でも都心部では勢いに変化が見え始めています。

これまで市場を強く牽引してきた「都心3区(千代田区・中央区・港区)」の平均成約価格の前年比騰落率は、2025年5月頃をピークに上昇ペースが鈍化傾向となっています。これは価格が下落しているわけではなく、「上昇幅が縮小している状態」です。

一方で、城西地区(新宿区・渋谷区・杉並区・中野区)や城北地区(豊島区・北区・荒川区・板橋区・足立区)では、前年比騰落率が徐々に上昇していることが分かります。 このことから、購入需要が都心最核心エリアから周辺区へ段階的に広がっていることが読み取れます。

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TOPICS3:日銀の利上げ方針と固定金利への影響。購入者の選択はどう変わるか

2026年5月12日の日本経済新聞で「次回の利上げあり得る」と報じられました。
日銀は4月会合で政策金利を3会合連続となる0.75%に据え置いたものの、その後公表された金融政策決定会合の「主な意見」では、金融政策を決める政策委員から「中東情勢の帰趨(きすう)が不透明な状況が続いたとしても、次回以降の会合での利上げの判断は十分にあり得る」との前向きな意見が出されていたことが明らかになりました。

こうした利上げ観測の強まりを受け、4月30日の東京新聞などでは大手5行(三菱UFJ・三井住友・みずほ・三井住友信託・りそな)が5月に適用する住宅ローン金利を発表したと報じています。 それによると、10年固定型の最優遇金利は全5行が前月から0.09〜0.18%の幅で引き上げ、その一方で、多くの契約者が選ぶ変動型については5行とも据え置いています。

購入検討者にとっては、物件価格の高止まりと金利上昇という「二重のプレッシャー」がかかる局面です。しかし、将来的なインフレリスクやさらなる利上げの可能性を考慮すれば、比較的まだ低金利といえる今のうちに固定金利を選択し、将来の住居費(返済額)を確定させてリスクをヘッジするという戦略も、選択肢の一つとなります。
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まとめ

2026年4月の市況は、価格の「上昇」と取引の「停滞」が共存する、非常に判断の難しい時期にあります。

  • 売却を検討されている方へ
    成約㎡単価は依然として高水準ですが、在庫件数が増加し始めています。市場にライバル物件が増える前に、まずは現在の査定価格を正確に把握し、現実的な売り出し戦略を立てることが重要です。

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  • 購入を検討されている方へ

成約件数が減少している今は、落ち着いて物件を比較できるチャンスでもあります。価格交渉の余地がある物件や、好条件ながら在庫として残っている物件を見つけ出す視点を持ってください。
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市場は常に動いていますが、大切なのは「データに基づき、自分のライフプランに照らし合わせること」です。まずは「イエシル」の査定サービスを活用して、ご自身の物件や検討しているエリアの「立ち位置」を知ることから始めてみてはいかがでしょうか。

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