自治体によっては固定資産税をクレジットカードやスマホ決済で支払うことができます。そして、さらに納税をコンビニ払いにしつつ、電子マネー払いにすることで、クレジットカードのポイント還元を受ける方法もあります。今回はそんなお得な支払い方法を解説します。
更新日:2024年08月05日
イエシルコラム編集部
株式会社リブセンス
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では不動産取引に付随して発生する税金はどんなものがあるのか確認してみましょう。
前回の記事で解説したとおり、固定資産税とは、毎年1月1日を基準日として、土地・家屋(マンション等)や償却資産(事業用途の構築物・機械等)を所有している人に対して課税される税金です。年4回の支払いタイミングがあり、第一期の当月初旬にまとめて納付書が送られてくるのが一般的です。
都市計画税とは、街路や公園整備事業等の都市計画施設の建設・整備などの都市計画事業等に必要な費用を充てるために、都市計画法による市街化区域内に所在する土地及び家屋を所有している人に対して課税される税金です。毎年1月1日を基準日として、固定資産税とセットで納める形となります。
不動産所得税とは、一戸建ての家やマンションを購入したり、家屋を建築するなどをした際に課税される税金となります。
これら税金は納税額も大きく、その金額が大きくなればなるほどお得な方法を知っておきたいですね。
これから、そんなお得な支払い方法をみていきます。
なお、税額に加えて決済手数料もが加算されます。
(決済手数料は、税額10,000円ごとに73円(消費税別)が加算)
〈手続きの流れ〉
なお、納税証明書については、支払い手続き完了日から約2週間後頃に各都税事務所等の窓口で納税証明書が発行可能となります。タイムラグが発生しますので、急ぎで納税証明書が必要でしたら、クレジットカード払いではなく金融機関等の窓口かコンビニエンスストアでの納付をオススメします。
前述したとおり、税金でも「クレジットカード払い」なので、お持ちのクレジットカードによっては、ポイント付与を狙えます。
例えば、ポイント付与率が1.5%のカードなら100万円納税すると1.5万円分のポイントをゲットすることができますね。そこで気になるのが、都税のクレジットカード払いは「決済手数料は、税額10,000円ごとに73円(消費税別)が加算」される点です。ポイントで得をしたい方は、付与されるポイントと手数料と差し引きしてプラスになるかどうか計算が必要です。
税額が1万1円の場合に146円(税抜)の手数料で、消費税が10%なら1.6%の手数料となります。税額が1万1円~2万円の場合なら、手数料の割合は0.8~1.6%となります。つまり、一見するとポイント還元率が1.6%以上のクレジットカードをお持ちの場合なら決済手数料以上の額のポイントを取得できそうです。
しかし、税額10,000円ごとに73円(消費税別)という規定から計算すると、税額1円でも手数料I 80円(税込)がかかりますが、税額10万1円なら手数料880円となります。つまり、税額の大きさによって手数料の負担率が変化してきます。整理すると、以下のとおりとなります。
ただ、これだとあまりお得感はありませんよね。
そこで、より得が出来る支払い方法「クレジットカードでチャージした電子マネーで納税する方法」を、解説していきましょう。
まず通常だと、固定資産税の支払いをコンビニ払いする場合は、支払い方法は「現金のみ」が原則です。例えば、ローソンやファミリーマートの店頭で税金を払うなら現金オンリーとなります。しかし、セブンイレブンやミニストップでは、電子マネーのnanacoやWAONにて税金の支払が可能なのです。これは例外的に、nanacoやWAONなら他の電子マネー払い(EdyやSuicaなど)ではできない公共料金の支払いができることを意味します。
つまり、コンビニに納税通知書・納付書を持参して、レジで「ピヨヨッ」と決済すれば支払い完了できるのです。
そして、ここからが大切なポイントですが、電子マネー(nanacoやWAONのみならずEdyやSuicaなども)は、「チャージ」して残高を補充しなければ使えませんよね。又、このチャージは、クレジットカードでチャージすることができることをご存知でしょうか。実は、クレジットカードによっては、チャージすると、そのチャージ金額分「カードでお買い物」したとみなされて「クレジットカードのポイント」が付与されるのです。つまり、事実上、手数料無料でクレジットカードで固定資産税を支払い、しかもポイントまでゲットしてしまえるということです。
※クレジットカードのポイントは付与できる場合がありますが、nanacoやWAON利用時に付与される1%分のポイントは付与されません。
参照元: nanacoのクレジットチャージ、WAONのクレジットチャージ
これらのカードの規約が今後変わってしまう可能性はありますので、使える今のうちに実践するのをオススメします。
「クレジットカードでnanacoやWAONをチャージして、コンビニ店頭支払い」をすることで、固定資産税を実質的に割引ディスカウントできます。貯まるポイントも少なくない金額ですので、ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。
クレジットカードや電子マネー支払いに加え、2020年6月から東京23区内のみ対象で、スマホ決済アプリ(PayPay・LINE Pay)での支払いが可能になりました。手数料もかからず、納付書1枚あたりの合計金額が30万円までであれば、支払い可能です。
PayPayでの支払いは、ボーナスポイントが付与されるのでお得です。
自宅で支払いを済ませたい方は、多少手数料を払ってもクレジットカード払いを。実質的に税額をディスカウントしたい方には、クレジットカードでチャージした電子マネー支払いやポイントが貯まるスマホ決済での支払いをオススメします。
次の固定資産税のお支払い時から納税方法を再検討してみるのはいかがでしょうか。
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