中古マンションを「3月末入居」で段取りよく購入するためのポイント

年度初めから新生活をスタートさせるために、3月末に入居するスケジュールを組んで物件を探す場合に、希望通りの物件をタイミングよく購入するための注意点をまとめます。

更新日:2016年03月08日

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お子さんの進学や就職などの事情から、4月から新居で新生活をスタートさせるために3月末入居を希望する方も多いでしょう。

契約から引き渡し、入居まで、通常は1ヶ月半ほどあれば十分ですが、1月から3月にかけては、1年のうちで住み替えが最も多く、人や物件が大きく動く時期です。通常と事情が異なり、ちょっとした手違いで入居時期がずれ込むことにもつながるため、日程調整に注意が必要です。

3月入居をスムーズに行うため、念頭に置いておきたい段取りのポイントをいくつか紹介します。

希望条件を整理する

物件探しをする際に、数をたくさん見るほど希望に合った物件に出会えるかというとそうではありません。住まい探しをした方から、物件をたくさん見すぎると、却って決断がつかなくなり、方向性を見失ってしまうという話をよく耳にします。

3月末入居という希望時期がある場合、焦りも加わり、結局最良のタイミングを逃してしまうことも少なくありません。効率よく物件探しをするためには、まず希望条件を明確にしておくことが大切です。事前に希望条件を10個程度書き出し、その中でも特に譲れない条件はどれなのか、あらかじめ優先順位を付けておくとよいでしょう。

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売出中の物件が少ないときには、すべての条件を満たす物件を探し出すのはとても困難です。妥協点を見つけ、優先順位の上位5項目程度までにとどめて物件を探してみましょう。

逆に、物件が多く出回っているときには、絞込みに役立ちますので、条件を増やして物件を比較しましょう。

物件状況と引渡し時期

物件情報の引渡し時期の欄に、「相談」、「期日指定」、「○月以降」、「現状居住中」の記載がある場合は、売主の引越し事情などによりスケジュール調整をしにくい場合があります。

「即日」または「現状空室」とある場合は、売主・買主の準備が整い次第、いつでも引渡しが可能ということです。個人ではなく事業者が売主で、リノベーション済みの物件などは、比較的日程調整に応じてもらいやすく、即日入居も可能という場合もあります。

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資金計画を立てる

住宅購入の予算、つまり、自己資金とローン借入額を、決めましょう。

現在の家賃など月々の支払額をベースに算出するか、あるいは、金融機関の融資限度額(いくらまで借入が可能なのか)を先に確認しておくのもよいでしょう。金融機関等のホームページで簡易的な試算ができるサービスもありますが、実際に金融機関の窓口に相談に行って事前審査を受けることも可能です。事前承認が下りていると、その後の物件探しをスムーズに進めることができます。不動産会社の営業担当者は事前審査などを代行してくれるので、活用するとよいでしょう。

なお、消費者金融での借入やキャッシング機能のあるカードを持っている場合、審査基準で借入の承認が下りない場合もありますので、借入やキャッシングの実績がある場合は隠さずに伝えましょう。

ローン手続きと必要書類の準備

通常、ローン申込から融資実行までには目安として3~4週間かかります。

事前審査で承認が下りていれば、その後の本審査でも承認が下りるのが一般的ですが、念のため、売買契約とローン申込は2月中旬までに済ませたいところです。

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ローン申込には必要書類があり、人によって異なります。金融機関あるいは手続きを代行する営業担当者に必要書類を確認して、途中段階で書類の不備がないように、用意できるものは手元に揃えておくとスムーズでしょう。各市町村の役所などで取得する書類や取り寄せが必要な書類などは早目に準備しておきましょう。

入居希望日を伝えて不動産営業担当者を動かす

インターネットを活用して便利に情報収集ができる時代になりましたが、入居時期に希望がある場合は、早めに不動産会社に問い合わせるのが吉でしょう。3月末入居の旨を明確に伝えて、スピード感のある対応をしてもらえるよう働きかけましょう。

細かい日程希望を把握して調整しながら、こちらの希望や状況に合った物件紹介をしてくれたり、質問や相談に応じてもらえたりするので、結果的にインターネットより短時間で有意義な情報を受け取ることができます。

不動産の取引は交渉ごとが多いため、交渉能力と提案力に長けた営業担当者に早めに出会い、味方に付けられると有利です。

引越し業者も早めに手配を

引越しシーズンの1~3月は、引越し業者も繁忙期になるため予約をとりにくくなります。

オフシーズンに比べて代金も高く、特に3月末に近づくにつれて高くなる傾向があるため、なるべく2月中に物件の引渡しを受け、引越しを済ませられるのがベストです。なるべく早めに見積を取って、引越し業者の手配をするようにしましょう。

リフォーム・リノベーションもするならさらに早めの準備を

築年数が古めの物件や手頃な価格の物件を、リフォームないしリノベーションしようと考えている場合には、工事にかかる期間と費用を踏まえて日程調整する必要があるため、3月末に入居するには、さらに早い時期からの準備が必要です。営業担当者にも希望をはっきり伝えておきましょう。

リノベーション工事には通常最低1ヶ月はかかるため、売買契約の締結が1月中もしくは2月初旬より後にずれ込んだ場合は、優先順位を再度整理した上で、難しいと判断される場合には3月末入居をあきらめる覚悟も必要です。

以上の通り、入居の時期に希望がある場合は、物件探しや住み替えの準備は早めに始めなくてはなりません。

3月末入居を焦るあまり、後々不満が出るような物件を購入しないように、ポイントを押さえて、納得のいく住宅購入ができるといいですね。

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