マンション購入のメリットは?賃貸や一戸建てと比べてみよう!

住宅を購入するときには、マンションにするか一戸建てにするかという選択肢で悩む人が多い傾向にあります。ほかにも、中古マンションにするか新築マンションにするか、賃貸にするかなどという選択肢もあります。そこで今回はマンション購入のメリットについて、賃貸や一戸建てと比べながら解説します。住宅購入は大きな支出となるので、それぞれのメリットをよく知ってじっくり検討しましょう。

更新日:2019年11月13日

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イエシルコラム編集部

株式会社リブセンス

IESHIL編集部

東京・神奈川・千葉・埼玉の中古マンション価格査定サイトIESHIL(イエシル)が運営。 イエシルには宅建士、FPなど有資格者のイエシルアドバイザーが所属。ネットで調べてわからないことも質問できるイエシル査定サービスを展開しています。

1.多方面からチェック!マンションを購入するメリット

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マンションを購入するメリットにはさまざまなものがあります。具体的にどのようなメリットがあるのか、まずは多方面から見ていきましょう。

賃貸マンションと比べたメリット

賃貸マンションは初期費用や家賃を払う代わりに部屋を借りることができます。どんなに長い期間家賃を払っても、賃貸マンションは自分のものにはなりません。借りたらいつか返さなくてはならないときが来ます。借りていた部屋を引き払ってしまえば、手元に残るものは何もありません。
一方、マンションを購入すると自分の持ち物となります。住宅ローンの返済が終われば月々かかる費用は維持管理費のみになるため、住居費の負担は賃貸よりも軽くなるでしょう。老後に「マイホーム」で安心して暮らせることは、マンションを購入する大きなメリットと言えます。
また、購入したマンションは自分の資産として扱うことができます。将来的に家族に資産を残したいと考えている場合にも良いでしょう。
さらに、賃貸よりも内装に手を加えやすいこともメリットに挙げられます。賃貸マンションはあくまで借りているものであるため、規模の大きな内装変更は管理元の許可がなければできません。
しかし、購入したマンションであれば、内装をどのように変更するか、ある程度自分で自由に考えることもできます。ライフスタイルに合わせてリフォームやリノベーションがしやすいため、つねに暮らしやすく快適な空間を保ち続けることができるのです。

一軒家の購入と比べたメリット

次に、一軒家の購入と比べてみましょう。マンション購入のメリットを3つ挙げながら解説していきます。

立地条件が良い

マンションは一軒家よりも好立地に建てられることが多い傾向にあります。
マンションを販売する会社は、マンションが売れるようさまざまな付加価値をつけます。その1つがマンションの建つ立地に関する条件です。駅前に立地していたり、商業施設に近かったり、生活する上で便利な条件が揃っているマンションは、立地条件が良いと言えます。マンションは好立地を売りにしている場合も多いため、このような環境の良い場所を選びやすいでしょう。
また、駅近のマンションなら通勤時間を短縮することができます。駅から遠いところに住んでいる場合は、毎朝長い通勤時間を見越して早めに家を出なければなりません。
また、帰宅時も長い時間をかけて移動しなければならず面倒に感じることでしょう。通勤の往復時間が長いことは非常に大きなストレスになり得ます。マンションから駅が近ければ、朝の時間をゆっくり過ごせて、帰宅もスムーズであるため、より暮らしやすくなります。なお、大規模なマンション開発の際に、大手スーパーやコンビニが近くに出店してくることもあります。大規模なマンションとなると、1つの建物に大人数が入居するため、マンション住人を顧客に見込んで出店するものです。購入後、さらに立地条件が向上する可能性があることも、マンションのメリットと言えます。

セキュリティが充実している

マンションにはセキュリティ面においてもさまざまな利点があります。
例えばオートロックや録画機能付きモニターホンなど、各世帯ごとに付いているセキュリティ機能はその1つです。
また、エントランスやエレベーターなどの共用部分にも、防犯カメラが設置されていることが多いので安心できます。警備会社の警備システムを導入しているマンションも少なくありません。警備のプロが小さな異常でもすぐに調査し対応してくれるため、より安全性や安心感が増すでしょう。
さらに、管理人や同じマンションの居住者の存在によっても防犯性能が高まります。管理人が常駐しているマンションは、出入口の時点で不審者が視認されやすく、侵入を防ぎやすいという利点があります。
また、居住者が出入りするため人目に付きやすく、犯罪を実行しようとする気持ちをそぐことが期待できるのです。なお、一戸建てよりも、特定の家の車の有無や照明がついているかどうかが外からわかりづらく、留守かどうかを知られにくいという利点もあります。マンションは各世帯の機能やマンション全体にかかる機能、そして物件特有の性質などにより、何重にもセキュリティ機能が働いていることになります。住まいにさまざまなセキュリティ対策を講じたいという場合は、マンションが適していると言えるでしょう。

手放すときも売却しやすい

もし購入した住まいを手放す場合も、マンションには売却がスムーズに進むようなさまざまなポイントがあります。
例えばマンションの造りが1つ挙げられます。マンションは、多くの人に対応できるように万人受けするような間取り・設備で造られているため、買い手が見つかりやすいのです。
また、マンション内には同じ間取りの部屋がほかにもあります。同じマンションの売却事例を見れば、自分の部屋がいくらで売れるかという相場を知ることができます。相場がわかれば売るときの価格設定がしやすいため、売れにくい高額な価格を付けたり、反対に安すぎる価格をつけて損をしたりすることを防げます。もしも転勤などで急遽手放す必要が生じても、マンションなら戸建てより売りやすいでしょう。なお、立地条件の良さも価格に大きく反映されます。好立地なマンションは人気が高いため、より良い値で売れることが期待できます。
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独身がマンションを買うメリット

独身というライフスタイルにもマンションはマッチしやすい物件です。
生涯独身で過ごす人が増えていることを背景に、独身者でマンションを購入する人の増加が予想されています。生涯独身でいるという人生設計をしたときに、老後のことを心配する人は多くいます。
例えば老後の金銭面については、心配事にあがりやすい事柄です。自分1人で生計を立てていかなければならないため、若いころのように働けない老後にお金をどのようにまかなうかはしっかり考えておく必要があります。
マンションを購入すると自分の持ち物として住まいを確保できるだけでなく、自分の資産としても考えられます。
ローンの完済後は住居にかける費用が減るため、金銭面で老後の安心感が大きいでしょう。
また、もし今後結婚するなどライフスタイルが変化することがあっても、マンションならあまり時間がかからず売却できる可能性があります。生活の変化に対応しやすいことも大きなメリットだと言えるでしょう。

中古マンションを購入するメリット

マンションは新築のほか中古のものもあります。
中古マンションの一番大きなメリットは、新築マンションよりも販売価格が安いことです。あるいは、新築マンション購入と同等の費用をかけて、より広い間取りや生活しやすいエリアなど、条件の良い中古マンションを選択することもできます。
なお、中古マンションの購入でも、条件を満たしていれば住宅ローン控除や不動産取得税の軽減措置を受けることができるため、さらに費用を抑えることも可能でしょう。

また、中古マンションを購入する際は、築年数も重要なポイントです。マンションの値段は新築から時間が経つにつれてどんどん下がっていきますが、築20年を過ぎるとほぼ横ばいになります。もし購入後に改めて売却をすることになってもあまり損がないため、築20年以上のマンションはねらい目です。さらに。築25年以上なら固定資産税も新築より安くなります。真新しいマンションに憧れる人も多くいますが、中古ならではのメリットも複数あります。さまざまな観点から検討することで、よりお得にマンションを購入できるでしょう。

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2.マンションの購入にはデメリットもある!

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マンションの購入にはデメリットも存在します。マンションは普通の買い物と比べればかなり高額です。購入は大きな決定となるので、メリットだけでなくデメリットもきちんと押さえておきましょう。

金銭面のデメリット

まずは金銭面のデメリットから見ていきましょう。具体的なものを3つ挙げて説明します。

販売価格が上昇している

マンションは一戸建てよりも価格が安いと言われることもありましたが、近年は都心部を中心にマンションの価格が上昇の傾向にあります。ほぼ同じ条件のマンションと一戸建ての価格を比較した場合、マンションの方が高いことも多くなっています。販売価格が高いと、その分住宅ローンの負担が大きくなり、生活にさまざまな影響が出やすくなるでしょう。
例えば月々のローン返済額が大き過ぎると家計を圧迫する可能性が出てきます。
また、ローンを完済するまで、より長い期間がかかってしまうこともあります。

管理費・修繕積立費・駐車場代が毎月かかる

マンションに住むと、固定費として管理費や修繕積立費を毎月支払わなければなりません。
このような毎月かかるコストもマンションのデメリットとして認識しておくべきでしょう。新築から年数が経ったマンションなどでは、経年劣化に伴い、修繕をしなければならない箇所が徐々に増えていきます。そのため、修繕積立費が途中で値上がりする場合もあります。
また、一戸建てで敷地内に車を停められるなら駐車場代は不要ですが、マンションでは駐車場代が別途かかるのが一般的です。立体駐車場が設置されているマンションでは、その維持管理に費用がかかることもあります。共用部分の施設管理を自分で行わなくて良い点は便利ですが、その分費用は発生します。マンションの部屋の購入費用は支払い終わっても、こうした月々の費用は入居している間、継続して支払わなければならないため留意が必要です。

築年数が古いと一戸建てよりも資産価値が低くなる

築年数とともに資産価値が下がるのはマンションも一戸建ても同じです。ただし、一戸建ての土地価格は減価しません。築年数が古いものは、土地の価格が保たれている分、マンションより一戸建ての方が資産価値が大きい傾向にあります。建物の価値の目減り状況を比較すると、マンションの方が、当初の資産価値の下がり方は緩やかです。しかし、築30年を超えたあたりでマンションと一戸建ての資産価値は逆転し、一戸建てのほうが有利になると言われています。資産として相続や売却を見込んでいる場合は、価値がどのように推移していくか、あらかじめイメージしておくことが大切です。
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身動きが取りにくくなる

マンションを購入した場合、戸建てより売却しやすい傾向にはありますがすぐに手放せるかと言うと話は別です。
結婚や出産などライフスタイルが変化して家が手狭になっても、賃貸とは違い気軽に引っ越すことはできません。
もし売りに出すとしても、手続きなどに手間や時間がかかるほか、ただちに売れるとは限らず、なかなか買い手が見つからないということも起こり得ます。そのため、急な転勤をしなければならないときも、身軽に動きにくいでしょう。
また、何十年ものローンがあるため、転職など思い切った決定がしづらくなります。購入してから「もっとこうすれば良かった」などと後悔しないよう、さまざまなライフイベントを想定した上で、どのタイミングでどのようなマンションを購入すれば良いのか、じっくり検討しましょう。

リフォームの自由度が低い

マンションを購入した場合、賃貸よりはリフォームしやすいものの、一戸建てと比べるとリフォームの自由度が低いことも押さえておくべきデメリットです。中でも、玄関ドアや窓の外側部分などは部屋の外とつながる箇所であり、共用部分となるため、勝手にリフォームすることはできません。
また、室内のリフォームの場合にも一定のルールがあり、管理組合の許可を得る必要があります。
もしマンションを購入する前からリフォームをしたいという希望をもっている場合は、比較的リフォームの許可が下りやすい物件を探すとスムーズです。リフォームが可能な範囲はマンションによって異なるため、どのようなレベルまでリフォームできるのか、管理規約などで条件面を確認しておくことも重要です。

メリットとデメリットをよく知ったうえで決定しよう!

中古マンション購入にはさまざまなメリットやデメリットがあるため、しっかり情報を収集していろいろな方面から考えて決定することが大切です。
なお、マンション購入についてさらに情報を得たいなら「IESHILの個別相談会」にぜひお越しください。
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