鶴田仁美さん(仮名)は、独身時代に購入したマンションを結婚のタイミングで売却した一人です。
「独身時代は預貯金ほぼゼロ…(苦笑)。それなのに資産になるだろうと、頭金ゼロで思い切ってマンションを購入したのが、7年前のことですね」
2016年、良縁に恵まれて鶴田さんは結婚することに。
一緒に暮らすための新居も購入したので、鶴田さんが住んでいたマンションは手放すことになりました。
売却することになった鶴田さんを待ち受けていたのは、驚きの結果でした。
「使ったモノの価値が下がるのは当然のこと。不動産も同じと思っていましたが、なんと
購入した価格より1000万円以上も高く売れたんです」
資産ゼロだった女性が、マンションを購入し、売却することでキャッシュリッチに。
今回は、そんな鶴田さんのストーリーをご紹介します。
――鶴田さんは2010年10月に、東京都文京区に新築マンションを買ったそうですが、ご自宅用ですか?
鶴田:そうです。それまでは、勤務先の借り上げ社宅に住んでいましたが、勤務先の移転にともない追い出されることになりました。
通勤に便利な中央線沿線をメインに賃貸物件を探したんですが、都内は、23区内だと1Rの家賃が軽く月10万円を超えるんですよ!これはもったいない。
不動産を持てば、それは資産になるので、将来の備えになるだとうという考えもありました。「それなら買ってしまえ」と思うようになったんです。
節目の歳となる30歳を迎える時期だったこともあって「その記念に」という気持ちもありました。
当時は独身です。将来、結婚するかどうかもわからなくて、なんとなくですが、「賃貸に住み続けることを考えるともったいないな」と。
その頃の私は、給与やボーナスが入ると化粧品、洋服、エステなどへお金を費やしてしまうという生活です。
預貯金はほとんどありません。収入は、やっと人並み、というところでしょうか。
購入に向けて色々調べていると、ある団体が女性向けにマンション購入セミナーをやっていることがわかりました。
セミナー会場には、マンション情報をファイルしているライブラリーがあったんですが、そこで見つけたのが文京区の新築マンションです。
「賃貸だと家賃がもったいない」と思う私は、一方で、「はたして買えるの?」という疑問もありました。
なんといっても、私は預貯金ゼロですからね(笑)。
別のセミナーに参加して気に入ったマンションの話をすると、「購入する独身女性は少なくない」「その後に結婚しても貸したり売ったりできる」「年収400万円でも問題ない」など、色々とレクチャーしてくれました。
セミナーのスタッフさんに「文京区のマンションが気になっている」と伝えたところ販売会社を紹介してくれることに。
勤務先に恵まれたのか、フルローンで融資が受けられ、3710万円で41平米、1LDKの新築マンションを買いました。
ローンの返済額は、家賃が月に9.3万円、管理費や共益費は月に1.6万円です。支払いに問題はありません。
――マイホームを手に入れたわけですが、生活はいかがでしたか。
鶴田:似たような物件と比べるととても高額で少し躊躇いましたが、最寄り駅から徒歩2分、近くにはコンビニ、スーパー、飲食店がたくさんあり、便利な生活はほかに替えがたいと思いました。
家の階数は、14階建ての9階です。部屋は東南を向いていて、日当たりの良さよさは群を抜いていました。
周囲に視線をさえぎる建物がなく、眺望も申し分なし!
夜になるとアミューズメント施設などがライトアップし、キレイな夜景も見られたんですよ。
セミナー講師の方が「売却も視野に入れて、資産価値の高い物件を買ったほうがいい」とおっしゃっていましたが、その言葉を意識していました。高額であっても、山手線内という立地のよさなどは、売却時に強みとなって、買い手を見つけることに苦労しないだろうと。
結果的には、それが大当たりだったわけです。
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