今年が借り時?繰り上げ時?2016年6月以降の住宅ローン金利と中古マンション事情

これからの住宅ローン金利と中古マンション事情を加味して、今年が住宅ローンの借り時のピークなのか解説します。

更新日:2024年08月07日

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この記事の要点
  • 6月の住宅ローン金利発表。引き続きマイナス金利の影響は大きい
  • 6月15日・16日の金融政策決定会合は要注意
  • いつか来る金利引き上げの動き
  • 最新の固定・変動金利情勢

直近の金利動静と今後の見通し

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事実、直近の大手銀行のローン金利を振り返ると、日銀によるマイナス金利発表直後の3月においては、大きく金利が引き下げられましたが、一転、4月になると金利引き上げの動きが見られました。

このような動きの背景には利用者への負担転嫁の思惑があるといえるでしょう。従って、現行の超低金利トレンドの永続すると考えるのは危険であり、近々、マンション等を購入予定の方は、6月15日・16日に開催される金融政策決定会合の影響を見極めた上で、機敏に行動することが求められます。まさに今年が借り時・繰り上げ時なのかトレンドが見えてくるタイミングの一つといえるでしょう。

最新の変動金利情勢(サンプル:ソニー不動産)

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最新の金利を見てみましょう。

ソニー銀行が発表した6月の住宅ローン金利は、依然低金利がキープされています。マイナス金利導入から変動金利だと約0.2%の金利低下。ローコスト経営のソニー銀行の金利水準は、各行の中でも最低水準といえますので、6月のトレンドもひとまずは低金利で推移すると思われます。

従って、変動金利での住宅ローン借り入れを直近にご予定している方は、早めに借り入れて返済を進めたほうが得策といえるでしょう。

最新の固定金利情勢(サンプル:フラット35)

住宅ローンの固定金利は、理論上最も信用のある政府の借金「10年国債の金利」に0.5~1.0%の上乗せをしたものとなります。国債もマイナス金利導入とともに、大きく金利が低下しており、連動して住宅ローンの固定金利も低下してきています。6月の固定金利は、5月中旬の国債金利をベースに決定されます。この方式から算出すると、6月の固定金利は5月と同水準の低金利が維持されるものと予想されます。

又、フラット35の固定金利は、「フラット35債券」に0.7~0.74%上乗せしたものとなります。この方式から算出すると、フラット35の6月金利は、20年以下が1.06%、21年以上が1.1%となる見込みです。尚、フラット35Sはここから0.3%下げた数値のため、、20年以下が0.76%、21年以上は0.81%となります。

固定金利での借り入れについては、5月と同水準の低金利が維持される見込みですが、直近は金融政策決定会合の内容が判明するまで予断を許さない状況といえるでしょう。

まとめ

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ここまで見てきたとおり、前例のないゼロ金利政策によって、金融市場は非常にセンシティブな状態が続いています。

金融政策決定会合などの動き次第では、大きなマーケットの混乱も起きかねない日々ですので、マンション等の購入が確定していて、変動金利での住宅ローン借り入れを行う予定の方は早めの行動が得策といえるでしょう。一方、固定金利での借り入れを検討している方は、金融政策決定会合の動きに合わせて借りる借りないの判断を機敏に下せるように準備しておくことをオススメします。

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