2024年4月発表:中古マンション価格・件数推移|件数増加!㎡単価は高水準で推移、価格は前月比で微減。総販売戸数は?

<毎月更新>東京・神奈川・千葉・埼玉(首都圏)のレインズ発表不動産市況データについて解説します。今後、中古マンションの売却・購入・住み替えを検討されている方はぜひご確認ください。

更新日:2024年08月06日

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イエシルコラム編集部

株式会社リブセンス

IESHIL編集部

東京・神奈川・千葉・埼玉の中古マンション価格査定サイトIESHIL(イエシル)が運営。 イエシルには宅建士、FPなど有資格者のイエシルアドバイザーが所属。ネットで調べてわからないことも質問できるイエシル査定サービスを展開しています。

この記事の要点
  • 成約件数は前年比+10.7%増、10 カ月連続で前年同月を上回った
  • 特に埼玉県は成約件数440件、前年同月比22.6%増と取引が活況
  • 首都圏の成約価格は前月比でマイナスに転じる
  • 日本銀行のマイナス金利解除の報道に東証REIT指数は上昇したが・・・
  • 預金金利、長期国債の利回りが上がり投資家の関心が不動産から低リスク商品に変わる可能性も

■TOPICS3内閣府の季節調整値で見ると首都圏のマンションの販売戸数が増えているわけではない?

2020年以降、不動研住宅価格指数(一般財団法人 日本不動産研究所の住宅価格指数)は上昇率が高めに推移しています。


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出典:内閣府「月例経済報告 2024年3月 主要経済指標 地価・住宅価格の推移」

地価変動率もコロナ前の水準に回復しました。


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出典:内閣府「月例経済報告 2024年3月 主要経済指標 地価・住宅価格の推移」

しかし年々建設コストも上昇しています。


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出典:国土交通省「住宅着工統計共同住宅 一戸あたり工事費予定額」

加えて、首都圏のマンション総販売戸数は内閣府の季節調整値で見ると長期的に上昇しているわけではありません。


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出典:内閣府「月例経済報告 2024年3月 主要経済指標 地価・住宅価格の推移」

今月のレインズ月例速報を見ると、首都圏の中古マンション市場は「好調」と感じる方が多いかもしれません。しかし、他の経済指標や統計をチェックすると今後のマンション価格は未知数と言えるでしょう。


また、住宅ローン金利だけではなく三菱UFJ銀行と三井住友銀行は普通預金の金利を0.02%に引き上げることを決定しました。個人向け国債の利回りも上昇傾向にあります。


預金や債券など低リスクの金融商品は人気がありますので、投資家などの資金が不動産から低リスク資産に流れてしまう事態も想定されます。


不動産の売却を検討している方は、首都圏の中古マンション価格は高止まりの傾向にあること、上で述べた日銀の政策転換や他の経済指標・統計を踏まえ早めに動いてみてはいかがでしょうか。
不動産会社ではない中立メディアのイエシルが営業要素ゼロの価格を算出します。 ”成約妥当価格”を知っておくと、不動産会社が出す査定額の「高すぎる」、「安すぎる」を見抜くことができます。
 
この記事を書いたのは…IESHIL(住まい/不動産投資のミカタ)事務局 アドバイザー 石井 友里恵

この記事を書いたのは…IESHIL(住まい/不動産投資のミカタ)事務局 アドバイザー 石井 友里恵

大手不動産会社勤務時代は、土地、マンション、戸建、投資不動産の賃貸売買の仲介を経験しました。お客様が気づかぬうちに取引で損をしてしまわないよう、これまでの経験を活かし業界の営業トークの裏側などもお伝えできます。何度も経験するわけではない不動産売買について、わかりやすい説明を心掛けています。お気軽にご相談ください。

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