60秒で一括査定!そんなうたい文句に惹かれて不動産売却の一括査定を申し込んだ記者に待っていたのは、案の定大量の営業電話。信頼できる不動産会社とこんな出会い方があったとは。その紆余曲折を実録する。
更新日:2024年08月07日
イエシルコラム編集部
株式会社リブセンス
IESHIL編集部東京・神奈川・千葉・埼玉の中古マンション価格査定サイトIESHIL(イエシル)が運営。 イエシルには宅建士、FPなど有資格者のイエシルアドバイザーが所属。ネットで調べてわからないことも質問できるイエシル査定サービスを展開しています。
Zoom面談で話をしてくれたイエシルの担当アドバイザーは、不動産仲介を10年以上経験して転職したという女性だった。査定価格の説明の前に、業界の「慣習」を教えてくれる。まず、高めの査定額を出して契約を取ろうとする「高取り」。普通の売主はそうやって契約してしまうのだという。まさに自分のことだ! あぶなかった。「高取り」されたあとの末路を話してくれたが、驚愕した。
そして...
売却仲介と購入仲介の両方を得て最大利益が取れる「両手契約」の構造や、さらに不動産会社はどうやってその最大利益をとろうとするのか、実際のやり方など、目からウロコがどんどん落ちる講義内容だった。聞けば聞くほど、私たちのような知識のない客はネギをぶらさげたカモなのだという気がしてくる。
また、イエシルが出した妥当価格(査定額とはいわないらしい)は「期待」よりも少し低かったが、根拠は明確だった。なるほどとうなずくばかりの1時間の面談が終わり、最後にアドバイザーの女性は言った。
「しっかり売却活動をやってくれそうな人が浮かんでいます。二人三脚で寄り添ってお手伝いしてくれる営業担当者を、最大3名となりますがご紹介できます。会ってみますか」
彼女によると、不動産売買で大切なのは「会社」ではなく「人」だという。販売戦略を考えるのも、広告を作り広報するのも、内覧に立ち会って物件をアピールしてくれるのも、ひとりの営業担当者だ。だから、会社ではなく営業担当者を人単位で紹介するという。
講義の中で人の重要性は痛いほど理解でき、その申し出は魅力的ではあった。同時に私たちは彼女の話を聞いただけで満足していた。これだけ教えてもらえれば自分たちでも戦えそうだ。とにかく勉強になった。加えてここまでの経緯を考えると、さらに3人の担当者と話しをするのは正直少し気が重いとも思ってしまった。
しかし、直接問い合わせて会うのと、紹介で会うのでは全く違う、という説明もあったことと、既に査定をもらっている3社も悪くは無かったが真意は掴んでいないことは確か。
追加で会うのは大変な気もしたが、講義内容が良く、「最後の期待」と「お返し」の意味を込めてご紹介をお願いした。
結果、「一括査定」から連絡がきた3社、イエシルに紹介された3社の計6社から話を聞いた。いま、私たちはイエシルに紹介された「聞いたことのない横文字の会社」のKさんに売却仲介をお願いしようと思っている。
話を聞いたなかで、売れなかった場合の値下げ判断の基準がいちばん明確で納得できたこと、マンションだけでなく戸建てにも強く、引っ越し先を見つけるのにも力になってくれそうなこと(引っ越し先は戸建ても選択肢に入れている)、営業担当というよりコンサルタントのように相談に乗ってくれること、コミュニケーションがとりやすいこと、何より、人柄が信頼できそうなこと。IESHILコラムとは、不動産物件情報に関連してコラム等の関連情報も提供する付随サービスです。
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