今回は独身女性がマンションを購入するときのコツについて、不動産営業経験10年の女性アドバイザー石井に聞いてみました。女性が購入するときの注意点はどのようなことなのでしょうか?
また結婚や出産、育児などを将来考えている場合、どのように対処すればいいのでしょうか?
お客様の事例を織り混ぜつつ教えてもらいました。
実は近年、女性のマンション購入は徐々に増えてきています。しかしまだ多くはなく、周りに経験者があまりいないのではないでしょうか。マンションを購入するときには、同じようなシチュエーションを経験したことがある人や、似た事例を知っている人の意見も知っておいたほうが安心です。
そんなときは、女性のアドバイザーに相談できる『(無料)イエシルアドバイザーサービス』をご利用ください。マンション購入で後悔しないためには、中立的な立場で話ができる頼れる専門家に相談することがとても大事です。
本来は不動産会社の営業の方に相談できればいいのですが、なかなか話しづらいことや、そもそも信頼できるかどうかわからないこともあるかもしれません。イエシルアドバイザーサービスであれば、不動産販売(仲介)を行っていないため、中立的な立場からご相談にのることができます。
それではさっそく、女性がマンションを購入する上で知っておくとよいポイントをみていきましょう。
女性でマンションを購入する人ってどんな人なの?年齢は?
あくまで私個人の不動産経験によればですが、35~40歳のときにマンション購入をされる独身女性の方がとても多いです。たとえば10年前と比べると1.5倍~2倍くらいには増えていると感じます。
マンションを購入される女性は、20代~30代前半というよりは、30代後半の方が大多数のようです。ある程度収入が安定し、金銭的なゆとりが出だしたタイミングでマンションを購入されるのかもしれません。
内閣府男女共同参画局によると階級別役職者に占める女性の割合は、平成の30年間で5〜15%ほど増加しており、ここ10年は3〜6%の増加と勢いを増しています。
また同じく
内閣府男女共同参画局の、労働者の勤続年数別の構成割合の変化を男女別に見てみます。
男性の場合は過去25年間でほとんど違いが無いのに対して、女性の場合は勤続年数4年以下の労働者の割合は徐々に減り、勤続年数5年以上の労働者の割合が増えてきていることがわかります。
また、過去10年〜30年での女性の未婚率や初婚年齢の変化も見てみましょう。
内閣府の「
少子化をめぐる現状」によると、女性の年齢(5歳階級)別未婚率の推移は平成の間に10〜20%も上昇しています。過去10年間でみるとどの世代でもほぼ高止まりで、35〜39歳の女性の場合、23.9%が未婚です。
一方で50歳時の未婚割合の推移は男女ともに現在も上昇中であり、2040年には女性の50歳時の未婚割合は18%以上にもなると推計されています。
こうした背景から、広い世代でひとり暮らしの女性は増加しており、彼女たちが会社の重要なポジションで活躍し始めていることが想像できます。それに伴って、マンションに購入に踏み切る女性も増えているのでしょう。
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女性のマンション購入で後悔しないために知っておくことは?
独身女性がマンションを購入して後悔するのは、月々の支払いや出産などに伴うライフスタイルの変化が理由になることが多いようです。
何回も内見にいき、憧れのマンションをようやく購入したとしても、後悔してしまうことはなかなか避けがたいです。
できる限りの後悔を避けるためにも、よくあるパターンと対策を知っておきましょう。
また、後悔しないためには事前に計画を立てることが一番重要です。「
イエシルアドバイザーサービス」では、女性が後悔しないために抑えておくべきポイントを経験豊富なアドバイザーから伝授いたします。(完全無料、所要時間45分程度)
資金面での後悔とその対策
後悔その1:ついつい身の丈以上のマンションを購入してしまった
マンションの購入にあたって、まずは現在の年収からの購入予算を決めるはずです。
よくある後悔は、いくつかの物件を検討しているうちに、ついつい始めの予算を見失ったままマンションを購入してしまうことです。数千万円の買い物となると、たとえば百万円以下の金額が大きく感じないかもしれません。
しかし、後悔しないためにはしっかりと資金計画を立てそれを守りましょう。ここ数年は低金利の影響から借り入れ可能額が年収の8倍も可能な場合があります。
しかし、実際に購入すると物件価格だけではなく、修繕積立金や管理費、金利などの返済も必要となります。
結果、月々の返済に苦労してしまう方がいます。具体的には、月々の返済額がいまの月収の25%、高くとも30%を越えないような計画を立てるとよいと言われています。しかし、一人ひとりの状況によってもちろん変化します。資金計画が気になる方は、FPや
不動産専門家に相談することから始めるのをオススメします。
後悔その2:修繕積立金などのランニングコストが思った以上にかかってしまった
さきほども少し説明した通り、マンションを購入するとローンの返済だけではなく、修繕積立金や管理費も毎月支払わねばなりません。これらを考えずに購入すると、結果賃貸時よりも支払いが増加し後悔することになりがちです。
国交省が発表している調査(下図)をみると、ローンの返済額は変動金利の場合に上下しますが、管理費や修繕積立金は年々増加する傾向があります。

そのマンション全体の入居者がなかなか埋まらなかったり、修繕コストが想定以上にかかってしまう場合など、その負担はそれぞれの物件のオーナーでまかなう必要があるからです。
また賃貸とは違い、固定資産税の支払いもあります。毎年4〜6月の支払いのために備えが必要です。こうしたランニングコストが増額していくことまで想定しておきましょう。
ライフスタイル面での後悔とその対策
・結婚や出産、また勤務地の変更などで物件が合わなくなった
ひとり暮らしのときには不満もなく、十分な広さだと思っていたマンションも、結婚や出産などで家族が増えるとあっという間に手狭になってしまいます。
また、せっかく職場から近いことを条件にマンションを購入したのに、転勤や転職などで遠ざかってしまうというのも後悔する要因です。遠くなってしまった場合は、しばらくの間は遠方まで通うか、購入したマンションとは別に賃貸などの住居を見つける必要があります。どちらにしても体力的、または経済的な負担がかかってしまいます。
とはいえ、こういったライフスタイルの変化を予想するのは難しく、対策は立てづらいです。そこでマンションの売却も見据え、自分以外の人にもニーズのあるようなマンションを購入すべきです。
・周辺環境の変化がストレスの原因になってしまった
同じマンションの住民との関係や街の雰囲気などはときには後悔する要因になりえます。
住民トラブルには、音での揉め事のほかにもマンション内のゴミ捨て場や駐輪場、公共スペースの衛生問題もあります。こういったトラブルを管理会社を仲介して解決することはできますが、それ自体が心的なストレスとなり、後悔する原因になるようです。
また、女性ひとりで住むには気にしない要因が、出産などのライフスタイルの変化で大切になることもあります。
いつかお子さんができた場合には、図書館や保育施設などの公共施設が必要になるかもしれません。こういった周辺環境を確認するために、昼と夜の少なくとも2回は歩いてみましょう。昼間の環境がよかったとしても、夜になると人気がなく出歩くには躊躇するような場所かもしれません。
また女性ひとりで住む場合、必ずセキュリティ面もチェックしましょう。
玄関ドアの鍵が2ヶ所あったり、ピッキングができないようなディンプルキーだとベターです。またTVモニター付きのインターホンやオートロックはほとんど必須なので忘れないようにしましょう。
結婚や出産、育児はどのように考えたらいいの?
結婚や出産、育児などのライフスタイルの変化を想像するのはとても難しいです。今はその気がなくとも手放さねばならなくなるかもしれません。そのために売りやすさ、貸やすさを考えて購入しましょう。
結婚や出産することを希望している場合は、売りやすさと貸し出やすさは念頭に入れておくべきです。
以下の事情でライフスタイルががらっと変わることが多いからです。
- 結婚して住む場所が変わる
- 結婚した相手が転勤族だった
- 出産したあと自宅で子育てをする
売ったり貸したりする場合、どんなマンションが有利なのかを説明していきます。
駅に近いこと
不動産業界では常識ですが、駅から近ければ近いほど価格は下がりにくく売りやすいに繋がります。
そのため、マンションを購入するのにもっとも重視したいのが立地です。遠くとも駅から徒歩10分以内、できれば5分以内のマンションを選びましょう。
また駅から近いことももちろんですが、駅からどのように部屋まで帰るのかにも注意しましょう。
駅から物理的な距離が近くとも、エスカレーターのない上下移動があったり、交通量の多い道路をまたがねばならなかったり、悪天候のときに雨を防げない通路であったりすると不便です。
こういったことも物件の人気度に影響があるので、一度購入前に歩いて確かめてみるとよいでしょう。
最寄り駅の利便性
複数の線が交わる駅、急行や快速電車の停車駅、満員時でも席を確保しやすいターミナル駅が最寄りにある物件だとよいです。
部屋の広さ
なるべく床面積が50m²以上のマンションにしましょう。
住宅ローン減税制度を利用するには、最低でもこの要件をクリアしていなければならないからです。住宅ローン減税制度とは、購入者の所得税から、毎年の住宅ローン残高の1%が10年間控除される制度のことです。購入者にとっては非常に魅力的な制度であり、購入の際にはもちろんチェックされるポイントだからです。広い部屋は人気ではありますが、一方で広すぎると価格が高くなり売れなくなってしまうので、広くとも60m²前後までのマンションにしておくとよいでしょう。
その他
学区や、病院、スーパー、コンビニなどの周辺環境、自転車置き場やゴミ捨て場などの管理状態もマンションの需要に影響します。管理状態については、不動産会社の担当者の方に頼んで見せてもらいましょう。
またあまり知られていませんが、戸数が多いマンションは価格が下がりにくく売却のしやすい物件です。
戸数が多いので、マンションを維持するための修繕積立金や管理費が低い傾向にあります。また管理組合もしっかりと組織されていることが多く、マンションの状態が良く保たれやすいからです。
マンションを売却するときのコツや注意点、手順などについては
こちらもご覧ください。
とはいえ、実際にどのようなマンションであれば売却するときに有利なのかというのはなかなか判断が難しいです。あなたの場合にとくに注意するポイントや、売りやすさのために妥協できるポイントなどが知りたい場合は「
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実際にマンションを購入した女性の事例が知りたい!
実際にマンションを購入したあきさん(仮名)をご紹介します。彼女は不動産業界で働いており、マンション購入についての知識が豊富な方です。購入理由は、家賃に毎月支払っている家賃を資産にしたいからとのことでした。
あきさんのプロフィール
- 仕事:不動産業界、年収620万円
- 年齢:37歳独身(現在結婚の予定はなし)
購入したマンション
- 場所:日暮里駅徒歩3分
- 間取り:1LDK
- 金額:4,330万円
マンション購入についての考え
お金があると消費してしまうので資産として残したいと思っており、また毎月の家賃の支払いがもったいないと思ったから。
自分より先に日暮里周辺でマンションを購入した女友達から勧められたこと。
あきさん「将来、結婚した場合に売りやすい物件を選びました。日暮里駅は複数の沿線の駅があり、日暮里舎人ライナーの始発にもなっているので人通りも多く、また駅からマンションまでの通りには公園やスーパーが揃っていて、ファミリー層の需要が高い地域です!住宅ローン減税も考えて、広さ50m²の以上のものを選びました。」
あきさん「住居の毎月のコストは、賃貸で暮らしていたときとほぼ同額の12万円ほどですが、マンションを購入して間取りが広くなったのが一番よい点です。また、電車一本で渋谷や新宿方面にも行けるのはやはり便利ですね。」
まとめ
今回は女性がマンションを購入するときに後悔しがちなポイントや対策を紹介しつつ、実際に購入された女性の事例も紹介しました。
35〜40歳の独身女性がマンションを購入されることが多く、また彼女たちは資金面やライフスタイルの変化によって後悔してしまうようです。結婚や出産を将来考えている方は、売却したり、賃貸に出すことも見据えてマンションを購入しましょう。昔に比べると女性のマンション購入が珍しくなくなっているとはいえ、まだまだ周りにそういった経験をされた女性が簡単に見つかるものではないかもしれません。マンション購入についての後悔としてもうひとつよくあるものに「よい条件のマンションがあったが購入に踏み切られずタイミングを逃してしまった」というものがあります。大きな買い物であり、周りに経験者が少ないとなるとなかなか決断しづらいものですよね。
もし困ったことや相談したいことがある方は、『
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不動産会社ではない中立的な立場で、アドバイザーが相談をお受けします。もちろん今回のインタビューに答えた石井をはじめ、女性のアドバイザーも在籍していますのでお気軽にご連絡ください。
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