人生でも最も大きな買い物とも称されることもある不動産の購入。そんな大きな決断となる不動産の購入・売却において「自分たちの知識は十分なのであろうか…」。そんな不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。 そこでIESHILコラムでは、国内で唯一ともいわれている不動産学部がある明海大学の不動産学部学部長である中城教授にご協力いただき、「生活者として知っておいて欲しい不動産学」をシリーズにしてお届けしていきます。
更新日:2018年11月16日
イエシルコラム編集部
株式会社リブセンス
IESHIL編集部東京・神奈川・千葉・埼玉の中古マンション価格査定サイトIESHIL(イエシル)。 イエシルには宅建士、FPなど有資格者のイエシルアドバイザーが所属。ネットで調べてわからないことも質問できるイエシル査定サービスを展開しています。イエシルは東証上場企業である株式会社リブセンスが運営しています。
表1 国土交通省 「マンションの修繕積立金に関するガイドライン」 2011年4月:p6より引用・作 (http://www.mlit.go.jp/common/001080837.pdf)
二つの異なる積立方式を採用する中古のマンションを、例えば新築後10年経過した時点で購入する場合は下記の通りです。
(1)積立金の金額は異なるが、それぞれ適切な積立金額である。したがって、金額の多寡だけで適切、不適切を判断することはできない。図1 均等積立方式を採用する場合の修繕積立金と修繕工事費の関係 ー 国土交通省 「マンションの修繕積立金に関するガイドライン」 2011年4月:p10より引用・抜粋 (http://www.mlit.go.jp/common/001080837.pdf)
図2 段階増額積立方式を採用する場合の修繕積立金と修繕工事費の関係 ー 国土交通省 「マンションの修繕積立金に関するガイドライン」 2011年4月:p10より引用・抜粋 (http://www.mlit.go.jp/common/001080837.pdf)
表2 修繕周期の設定例 ー 公益財団法人マンション管理センター「長期修繕計画と修繕積立金」:p6 p8より引用・作成 (http://www.mankan.or.jp/07_skillsupport/pdf/shuzen-sample2.pdf)
図3 長期修繕計画(修繕工事費と修繕積立金の関係) 注:図中の縦棒グラフは当該年の修繕工事費をしめす ー 公益財団法人マンション管理センター「長期修繕計画と修繕積立金」:p11より引用・作成 (http://www.mankan.or.jp/07_skillsupport/pdf/shuzen-sample2.pdf)
修繕積立金は、共用部分の修繕工費の度に工事費を集めることは大変なことから、一定額をあらかじめ積立てるものです。一方で、その時点で必要なお金ではないために、修繕積立金を安く設定してマンションを買いやすくすることがあるなどの問題点も指摘されています。
1. 国土交通省 「マンションの修繕積立金に関するガイドライン」 2011年4月
http://www.mlit.go.jp/common/001080837.pdf
2. 公益財団法人マンション管理センター「長期修繕計画と修繕積立金」
http://www.mankan.or.jp/07_skillsupport/pdf/shuzen-sample2.pdf
明海大学 不動産学部 教授
学部長 中城 康彦氏
【専攻分野】
不動産企画経営管理、不動産鑑定評価、建築設計、不動産流通
【経歴】
1979年 福手健夫建築都市計画事務所
1983年 財団法人 日本不動産研究所
1988年 VARNZ AMERICA, Inc.
1992年 株式会社 スペースフロンティア 代表取締役
1996年 明海大学 不動産学部 専任講師
2003年 明海大学 不動産学部 教授
2004年 ケンブリッジ大学土地経済学部客員研究員(2005年3月まで)
2012年4月 明海大学 不動産学部長 不動産学研究科長
【主な受賞歴】
2015年 都市住宅学会論文賞
2015年 資産評価政策学会論説賞
2016年・2014年・2013年 日本不動産学会論説賞
この記事の問い合わせ:nakajo@meikai.ac.jp
明海大学HP:http://www.meikai.ac.jp/
イエシルコラム編集部
株式会社リブセンス
東京・神奈川・千葉・埼玉の中古マンション価格査定サイトIESHIL(イエシル)。 イエシルには宅建士、FPなど有資格者のイエシルアドバイザーが所属。ネットで調べてわからないことも質問できるイエシル査定サービスを展開しています。イエシルは東証上場企業である株式会社リブセンスが運営しています。
IESHILコラムとは、不動産物件情報に関連してコラム等の関連情報も提供する付随サービスです。
ご利用により、IESHIL利用規約が適用されますので、規約のご確認をお願い致します。