実際に住宅を購入した人の情報を元にマンション購入の諸費用をシミュレーションしました。マンションや戸建てを購入する際、住宅ローン借入額はどれくらいが目安なのか?初期費用はどれくらいかかるのか?現金でいくら必要?など、なかなかイメージできないという方が多いです。「どの費用が、いくらぐらいで、いつ払うのか」「購入費用を節約するための4つの工夫」を徹底解説!
更新日:2026年06月12日
イエシルコラム編集部
株式会社リブセンス
IESHIL編集部東京・神奈川・千葉・埼玉の中古マンション価格査定サイトIESHIL(イエシル)。 イエシルには宅建士、FPなど有資格者のイエシルアドバイザーが所属。ネットで調べてわからないことも質問できるイエシル査定サービスを展開しています。イエシルは東証上場企業である株式会社リブセンスが運営しています。
統計的には、中古マンション・戸建を購入する場合の方が、新築マンション・戸建よりも購入する物件の価格倍率は低いです。
マンションや戸建ての購入予算は、「住宅ローンの借入額(年収の5〜7倍が目安)+頭金」の総額がベースとなります。
しかし、本当に大切なのは「年収の何倍か」ではなく、「毎月無理なく返せる金額かどうか」です。
例えば、世帯年収が400万円未満の場合はローンの審査自体が通りにくくなる傾向があります。年収に不安がある場合は、借入額を上限まで膨らませず、物件価格そのものを抑えて余裕を持たせた資金計画を立てましょう。
『イエシルアドバイザー個別相談』では、あなたの状況に合わせた物件の予算をシミュレーション致します。不動産仲介会社ではないため、無理な予算設定などは決して致しません。
申込証拠金は、新築マンションにかかる費用です。申込みを取り消した場合、返ってくるお金ですので、領収書を保管しておきましょう。
2-1.申込証拠金 (新築マンションのみ)
金額目安は2万円~10万円です。
本気で購入意思があることを示すために、新築マンションなどの申し込み時に支払う費用です。最終的に契約までいたらなかった場合には返還されるため、必ず領収書をもらいましょう。申込後、売買契約を行う際には、手付金として組み込まれます。中古マンションや戸建では、申込証拠金を求められないことが多いです。
このタイミングで手付金を支払うこととなります。ここでの手付金と仲介手数料が特にお金がかかる部分です。
3-1.手付金
金額目安は売買代金の5%~10%ほどですが、交渉は可能です。
不動産の売買は、契約を結んでから残代金の支払い・引き渡しまでの期間が長いため、全額を引渡し時に払うことは稀です。契約が締結された証拠として、一定割合(5~10%ほど)を「手付金」として契約時に支払います。買主・売主の両方が合意すれば、10%を超える手付金を支払うことも可能ですが、不動産会社が売主の場合(新築マンションなど)は20%を超えることは出来ません。
また、手付金は契約解除の方法としても使われています。契約を結んでから引き渡しまでの間に、買い手側が契約をキャンセルしたいと思った時、手付金を放棄することで契約解除を行うことが可能です。
キャンセルできるとは言え、数十万~数百万単位の負担になる場合が多いので、契約を結ぶ時は十分に検討した上で行いましょう。
一方、売り手側も引き渡しまでの間であれば、契約解除を行うことが出来ます。この場合は、すでに受け取った手付金と、さらに同額の手付金を買い手側に支払わなければなりません。(手付倍返しと呼ばれます)
契約後、無事に決済(引き渡し)まで進んだ場合には、手付金は頭金の一部としてカウントされます。
3-2.印紙税(売買契約書)
契約を結ぶ時には、「印紙税」として契約書に収入印紙を貼ることが必要です。ローンを借りる契約と、不動産を購入する契約は別モノのため、それぞれで印紙税が必要なので注意してください。
収入印紙は不動産会社の方で用意して立て替えてくれる事がほとんどです。もし自分で買う必要が出た場合は、表の通り数万円と高額になりますので、郵便局や法務局で購入することになります。
コンビニでも買うことはできますが、200円の収入印紙がメインで、高額の収入印紙は取り扱っていないことが多いため、契約当日に慌てることがないよう気を付けましょう。
また、郵便局や法務局は土日祝休みのため、平日中にに準備しておくことをお勧めします。もし急きょ土日祝に必要となった場合は、郵便局の「本局」で購入できる場合があるので覚えておきましょう。
| 契約金額 | 印紙税 |
| 1万円未満 | 非課税 |
| 10万円超、50万円以下 | 200円 |
| 50万円超、100万円以下 | 500円 |
| 100万円超、500万円以下 | 1千円 |
| 500万円超、1千万円以下 | 5千円 |
| 1千万円超、5千万円以下 | 1万円 |
| 5千万円超、1億円以下 | 3万円 |
| 1億円超、5億円以下 | 6万円 |
| 5億円超、10億円以下 | 16万円 |
| 10億円超、50億円以下 | 32万円 |
| 50億円超 | 48万円 |
国税庁:不動産売買契約書の印紙税の軽減措置 より
※上記の表は不動産の譲渡契約書に記載された契約金額が10万円以上の場合に限る (令和9年3月31日までに作成された契約書が対象)
3-3.適合証明手数料(フラット35を利用する場合)
金額目安は3~10万円ほどです。
フラット35を利用する時は、適合証明手数料が必要です。
適合証明書とは、購入する住宅が住宅金融支援機構の定める独自の技術基準に適合していることを証明する書類で、指定された検査機関または適合証明技術者によって交付されます。費用は新築か中古か、戸建かマンションかによって多少変わりますが、おおむね3~10万円ほどを見ておけば良いでしょう。
適合証明書は必ずしも売買契約の時に必要なわけではありませんが、融資実行の前までに適合証明書を金融機関に提出する必要があるため、物件検査の申請時〜契約のタイミングで手数料を払うケースが多いです。
3-4.仲介手数料(半金)
仲介手数料とは、物件の売買をサポートしてくれた不動産会社に対して支払う「成功報酬」のことです。物件の案内から条件交渉、契約書類の作成、引き渡しまでのサポートに対する対価として支払います。
仲介手数料は法律で上限が決められており、400万以上の物件の場合は
(購入価格の3%+6万円)+消費税となっています。
会社によっては仲介手数料の割引があるケースもありますが、通常は3%+6万円がそのまま手数料としてかかる事が多いです。
たとえば3000万のマンションを買った場合、
(3000万×3%+6万円)+消費税=96万+消費税=105.6 103.68万円このタイミングは支払い項目が多いです。すべてを完璧に把握するよりも金額が高いものだけは把握しておくことと、割引や無料にできる可能性があるかを知っておく程度で十分です。
4-1.印紙税(ローン契約書)
売買契約で説明した「3-2.印紙税」と同じ内容です。
ローン契約における印紙税は、通常の税率である「本則税率」が適用されます。
4-2.仲介手数料(半金)
売買契約で説明した仲介手数料の残りの半金です。
4-3.消費税
金額目安は建物価格の10%です。
売主が個人ではなく不動産会社などの場合、消費税がかかります。
新築マンションを購入するときは、「マンションを建てた不動産会社」が売主のため、消費税がかかるというわけです。(この場合、消費税はかかりますが、"仲介"はしていないので仲介手数料はかかりません)
中古マンションでは、「個人の売主」から買う時には消費税はかかりません。(その分、仲介手数料はかかります)
(中古マンションでも、売主が不動産会社の場合は消費税がかかります)
消費税は物件価格全体にかかるのではなく、建物部分にかかります。
4000万のマンションで建物部分が3000万の場合、
消費税は 3,000万×10%=300万円 となります。
しかし不動産広告のルールにより、一般公開されている物件価格はあらかじめ消費税込みの価格になっています。
支払い時期は決済時です。なお「決済時」には、「融資実行」と「物件の引き渡し」も同時に行いますので、
決済時=融資実行時=引渡し時 はいずれも同じタイミングを指します。
4-4.ローン事務手数料
金額目安は借入額の2.2%(税込)または5~7万円となります。
ローンの審査や融資実行など、金融機関からお金を借りる時にかかる事務手数料です。
「借入額の何%」がかかる定率型と、「固定料金で何万円」がかかる定額型の2つに分かれます。
ローン事務手数料は、ほかにも「融資手数料」「取扱手数料」などと表現されることもあります。
銀行によって手数料は大きく異なりますが、定率型では2%前後(+消費税)が多いです。
定額型では、ざっくり5~7万円ほどを見ておけば良いでしょう。高くても10万円を超えることは少ないです。
事務手数料を考える時は、合わせて保証料も確認しましょう。多くのネット銀行が採用する定率型の事務手数料の場合、保証料が金利に含まれていることがほとんどです。一方、定額型の事務手数料を採用している金融機関の場合、別途で保証料が必要になる傾向にあります。
4-5.ローン保証料
ローン保証料は銀行ではなく、保証会社に支払うお金です。もしローンが返済不可能になった場合、保証会社はローンの残り(残債)を負担します。住宅ローンを返す上での保険のような立ち位置です。
保証金の金額目安は各金融機関によって保証料は異なりますが、主要銀行では金利に0.2%上乗せまたは融資額×2.06%のプランが一般的です。詳しくは各金融機関にお問い合わせください。
4-6.団体信用生命保険料
団体信用生命保険料はすでに住宅ローンの金利に含まれていることが一般的です。
団体信用生命保険(略して"団信"と呼ばれます)は、ローンを借りた人が事故や病気などで亡くなった場合に、家族が住宅ローンを抱えずに済むための保険です。保険会社がローンの残債を支払ってくれるため、家族はそのまま住み続ける事ができます。
団体信用生命保険の保険料は、ローン金利に含まれていることがほとんどなので、融資を受けると自動的に生命保険がついてくるイメージです。
(フラット35の場合は、団体信用生命保険なしでもローンを組めますが、不安な方は入っておいた方が無難です)
ちなみに、この団体信用生命保険があるため、住宅ローンを組むには年齢制限があります。
80歳未満までに完済するようにスケジュールを組みますので、35年ローンを組みたい場合、30~40歳ぐらいまでにローンを借りる必要があります。
もし50代で住宅を購入する場合、返済期間が20年程度になってしまうため、毎月の返済額が大きくなります。
若いうちにローンを組む場合は頭金などの用意は大変ですが、月々の負担は比較的少なめになります。
50代・60代でローンを組む場合は月々の負担がかなり重くなるので、頭金を多めに入れるなどで対策が必要になります。
団体信用生命保険の内容は、金融機関によって保証の厚さや金利の上乗せ条件が大きく異なります。自分の健康状態や家族構成に最適な団信を備えた金融機関を選びましょう。
4-7.住宅ローン斡旋手数料
金額目安は5~10万円ほどになります。
住宅ローンの申し込みや書類作成などを、不動産会社にお願いした場合に発生する手数料です(無料に出来るので節約する人も多い)。
住宅ローンは自分自身でも調べて申し込めるので、必ずしも不動産会社にお願いする必要はありません。自分でローンの手続きをすればタダなので、初期費用の節約にもなります。
ほとんどの不動産会社では費用が発生しないケースが多いですが、中には事前審査を申し込んだだけで手数料を請求する所もありますので、十分注意してください。ローンの斡旋手数料は発生するのか、発生するとしたらどの作業に対してなのか、早めに不動産会社に聞いておきましょう。
など、様々な名目がありますが、ほぼ同じ内容です。
4-8.火災保険料・地震保険料
金額は保険会社によって異なりますが、一例として1000万円当たりRC造マンションで約3〜5万、木造約10〜20万ほどです。
火災保険は建物の構造や広さによって変わってきます。
契約期間は最短1年から最長5年まで選ぶことができます。最長5年で保険料を一括払いすると、毎年更新するよりも保険料総額が割安になります。一方でまとまった初期費用が必要になる点は注意したいところです。
また新築ではなく中古で不動産を購入する場合、保険金額のかけ方は「再調達価額(新価)」と「時価額」の2種類があります。
「再調達価額」は「新築での値段」です。同等のものを再建築・再購入するのに必要な金額となります。
「時価額」は、「今の築年数での値段」です。再調達価格から経過年数などを引いて計算します。
築年数が古く価格が安い場合、時価額での契約にすると、火災などで被害を受けた際に保険金だけではまかなえないケースも出てきます。
保険料の安さだけでなく、自分でリスクを踏まえた上で検討しましょう。
4-9.登記費用
※不動産会社が指定する提携司法書士を利用する場合、立会料や出張費などが加算され、報酬の合計が10万〜15万円程度になるケースも少なくありません。
不動産を購入する時には、売主からあなたに所有権が移ったことを法務局に届け出なくてはなりません。この届け出を行い、登記簿に登録することを登記と言います。(土地と建物は別々に登記を行います)
登記を行う場合の費用は、「登録免許税」と「手数料(司法書士報酬)」に分かれます。
「登録免許税」は、登記の手続きを行うために法務局に納める税金です。
「手数料(司法書士報酬)」は、書類を作成して法務局で手続きをする司法書士や土地家屋調査士に支払う報酬です。
■新築の場合
まだ新しい建物が法務局に認知されていないので、建物の登録として「建物表題登記」を行います。この業務を行うのは土地家屋調査士です。
建物表題登記が出来たら、その建物の所有権を明記するために「所有権保存登記」を行います。この業務は司法書士が担当します。
不動産会社が提携する司法書士・土地家屋調査士(または合同事務所)から一括で見積書が提示され、代金の決済時にまとめて不動産会社の諸費用口座へ支払うケースが一般的です。
ローンを組む場合には、「抵当権設定登記」も行います。
■中古の場合
中古のマンションや戸建の場合、すでに建物は法務局が認識していますので、建物表題登記は必要ありません。
代わりに、所有権が売主から買主へ移ったことを示す「所有権移転登記」が必要になります。この業務は司法書士が担当します。
■ローンを組む場合
登記簿には、所有権だけでなく抵当権の記載部分もあります。
抵当権はいわゆる「借金のカタ」ですので、住宅ローンを組んだ場合には銀行が抵当権を持ちます。
この「抵当権設定登記」は司法書士が行います。
4-10.固定資産税(の清算金)
金額は固定資産税評価額×1.4%が目安となっています。
固定資産税は、毎年1月1日時点で土地や建物を持っている所有者に課せられる税金です。(関西など地域によっては4月1日が起算日とされるケースもあります。)
1年の途中で購入した場合でも、購入者が税金を納める必要はありませんが、売主にとって見れば売却後の期間についても税金を払ってしまっていることになるので、日割りで精算を行う事が一般的です。
(引渡日の前日までの日数で計算)
例:固定資産税が20万円で、2月15日に決済した(引き渡した)場合、
売主の負担: 20万×(45日/365日)=24,658円
買主の負担: 20万×(320日/365日)=175,342円
各市区町村は、土地や建物など、不動産の価値を「固定資産税評価額」として算出しています。
この「固定資産税評価額」に税率をかけることで、固定資産税が計算されますが、
多くの市区町村では標準税率として1.4%が採用されています。
4-11.都市計画税(の精算金)
金額は固定資産税評価額×0.3%が目安とされています。
都市計画区域にある土地・建物には、都市計画税がかかります。
税率は0.3%が上限となっており、東京23区も0.3%を採用しています。
前述の固定資産税同様に日割りで計算されます。
4-12.管理費、修繕積立金
管理費は平米あたり190〜250円(タワーマンションや少世帯なら300円以上)、修繕積立金は平米あたり235〜430円が目安とされています。※国土交通省「マンションの修繕積立金に関するガイドライン(令和6年6月改定)」
マンションを購入する場合、毎月の費用として管理費と修繕積立金が発生します。
管理費は「今、使うお金」で、共有部分のメンテナンスや清掃など、管理会社の業務に対して支払うお金です。
修繕積立金は「未来へ、貯めるお金」で、将来の大規模修繕のために積み立てておくお金です。
管理費・修繕積立金のどちらも、マンション全体でかかる金額を、各部屋の面積に応じて按分した金額となっています。
4-13.管理準備金(新築マンション)
マンションが完成して新しい生活が始まるとき、まだ住人から毎月の管理費が集まっていないため、そのままでは管理組合の口座がゼロの状態でスタートしてしまいます。これでは、最初の月の共用部の電気代や、ゴミ置場の清掃、管理人さんへの人件費などが支払えません。そうした「最初の数ヶ月分の運営費」をあらかじめ全員で出し合い、マンションの管理をスムーズに立ち上げるための共同の初期費用が、管理準備金です。費用の目安は、物件によりますが、数万円〜十数万円程度(管理費の1〜3ヶ月分が目安)となるケースが一般的です。
4-14.修繕積立基金(新築マンション)
金額は20~40万程度が目安です。(高いところでは100万を超える物件もあります。)
毎月の修繕積立金だけでは、大規模修繕の際に積み立てが不足する可能性があるため、新築マンションを購入する時に最初に支払うのが修繕積立基金です。
20~40万程度の所が多いと言われていますが、マンションの規模や構造によっても変わってきます。
国土交通省の「修繕積立金に関するガイドライン」では、モデルケースとして修繕積立基金は36万円になっています。
4-15.物件価格の残金
「手付金(申込証拠金を含む)」を物件価格から引いたものが残金となります。この残金を決済日に売主へ全額支払うことで、物件の購入が完了します。
住宅ローンを利用する場合、決済日に融資を受けてローン金額が自分の口座に入金され、そこからすぐに残金を売主へ振り込みます。不動産会社・売主・買主・司法書士の4者が、銀行の会議室などで決済を行うことが一般的です。
売主側の口座で残金の着金が確認できたら、カギをもらって物件の引き渡しが無事完了します。
引っ越し費用や家具購入費用も諸費用として住宅ローンにすることも可能な金融機関もでてきました。検討に入れるのは問題ないので、住宅ローンを借りるタイミングでその金融機関が可能かどうか調べましょう。
5-1.引越し費用
金額は10~30万円ほどと考えていて良いでしょう。
引越し費用は、現住所から新居までの距離、引っ越しの時期、荷物の量の3つの要素で変わってきます。引越し先が同じ都道府県内であれば、だいたいの金額イメージは次のようになります。
繁忙期(2~4月)
通常期(5~1月)
5-2.家具購入費用
新婚などで初めて家具を取り揃える場合、ベッドや食器棚などを購入する費用もイメージしておきましょう。
リクルートブライダル総研が調べた「新生活に関する調査2026」によれば、新婚カップルが新生活準備にかかった平均費用は90.9万円。そのうちインテリア・家具が40.4万円、家電製品が47.1万円です。
今まで使っていた家具家電を使えば節約することも可能なので、入居時では最低限のものだけ揃え、生活し始めてから徐々に買い足すやり方もあります。
不動産取得税は資産計算をするタイミングでつい忘れがちな項目なので気をつけましょう。 また、税金なども含めた上での月々の支払いがいくらになるかは必ず計算しておきましょう。
6-1.不動産取得税
不動産取得税は、土地や建物などの不動産を取得する際に課される税金です。忘れた頃にやってくる税金として有名で、購入してすぐに支払うわけではありません。都道府県が登記情報を確認し、税額を計算した後に「納税通知書(納付書)」が自宅に届きます。支払いはその通知書が届いてから行います。支払うタイミングは、物件の引き渡し(決済)が完了してから「およそ4ヶ月〜1年後」が目安です。事前に費用を把握しておきましょう。
一定の要件を満たすマイホームであれば、建物の固定資産税評価額から控除を受けられるため、実際の税額を大幅に抑えることができます。
以上の要件を満たすことで大きな控除を受けられます。
金額目安は以下のようになります。
新築:(建物の固定資産税評価額-控除額1200万)×税率3%
中古:(建物の固定資産税評価額-控除額100~1200万)×税率3%
※国土交通省「令和8年度税制改正概要」
6-2.その他
決済が終わり引っ越したあとでは、(不動産取得税以外の)大きな出費は収まり、毎月/毎年の維持費を支払っていく形になります。
マンションを購入したくても手元の現金が少ない場合は、初期費用をいかに抑えるかがポイントになります。
手付金を少なめにする/フルローンにする
仮に手付金を最小限に抑え、物件価格の満額をローン(フルローン)で組むことができれば、手元資金が少なくてもマンションの購入は可能です。
ただし、売買契約時に支払う手付金は一般的に「物件価格の5〜10%」が目安とされているため、これを下げるには不動産会社への交渉が欠かせません。この手付金のハードルをクリアできれば、あとは「いくらまで借りられるか」というローンの審査次第となります。まずは金融機関の「事前審査」を受けて、具体的な借入可能額を把握しておくのが現実的な第一歩です。
よく耳にする「頭金なしのフルローン」とは、契約時に一度支払った手付金分も含めて融資を受け、後から手元に現金が戻ってくる仕組み(実質100%融資)を指します。そのため、最終的な持ち出しは少なく済むとしても、売買契約の瞬間には一時的にまとまった現金(手付金)が必要になる点には注意しましょう。
諸費用ローンを使う
フルローンの場合、物件価格以外の諸費用は現金での用意が必要になります。こうした金額も負担が大きいという場合は、諸費用ローンを使う(=オーバーローンにする)という手もあります。
ネット銀行は諸費用も含めて貸してくれることが多いので、住宅ローンの相談の際に一緒に聞いてみましょう。
※諸費用ローンを使うと、金利が上乗せされたり、諸費用分は高めの金利になることが多いです。繰り上げ返済を行う時も、諸費用分から先に返していくようにしましょう。
ローン事務手数料・ローン保証料が少ない住宅ローンを使う
ローンの事務手数料や保証料は、金融機関によって金額が大きく異なります。
どちらも定額で0~数万円の所もあれば、融資金額の◯%と大きな費用がかかることも。
初期費用が心配な人は、金利だけでなくローンの諸費用も比較することが重要です。
仲介手数料を抑える
不動産会社によっては、仲介手数料を割引してくれる会社もあります。
ただし、むやみに仲介手数料を値下げしようとするのは危険です。
不動産会社にとっての売上が減ってしまうので、人気物件などでは他のお客を優先されてしまうケースも考えられます。
お互いが納得できる水準を率直に相談してみましょう。
またあまり知られていませんが、購入のサポートが得意な不動産会社は限られています。
イエシルにご相談いただくと、今までの利用者アンケートをもとに評判がよかった不動産会社の営業担当のご紹介が可能です。イエシルが間に入りますので、複数の不動産の比較を手間なく、安心して進めていただくことができます。
家具購入の時期をずらす
新しい家に合わせて一気に家具を買ってしまうと、かなりの費用がかかってしまいます。
入居の時点では最低限必要なものだけ揃え、余裕ができたタイミングで随時買い足していくことで、お金が出ていくタイミングをずらすことが出来ます。
トータルでの返済総額を減らすためには、より有利な住宅ローンを選んでいきましょう。
原則は「低金利のローンを使う」こと。以前はネット銀行の金利が比較的低い傾向にありました。しかし2026年5月現在では、メガバンクとネット銀行の金利の水準はほぼ横ばいの状態です。金利の部分以外の手数料や団体信用生命保険など、総合考慮した上で住宅ローンを選択することが求められていると言えそうです。
また、「繰り上げ返済」を積極的に活用するのも有効です。
繰り上げ返済をする際に、手数料がかかる銀行もありますので、実際に借りる前に繰り上げ返済手数料も調べておきましょう
無理してローンの上限金額ギリギリの物件を買わず、手頃な中古物件を探すのも有効です。
物件価格の予算を下げても、リフォームなどでひと手間かけてあげれば、新築並みのキレイな部屋にすることも可能です。
こうしたマンションの選び方などは、アドバイザーが無料で相談を行っています。ぜひご利用ください。
人によっては、会社が住宅支援制度を設けているところもあります。
通常よりも低い金利で住宅ローンを借りられたり、諸費用を融資してくれたりする場合もあるので、会社の制度を一度確認してみましょう。
また、親や祖父母からマンションの購入資金を援助してもらうというのも一つの手です。
2026年時点の現行法制度では、居住用の建物を購入もしくは増改築する時に必要な資金の贈与を受けた際に、要件を満たすことで納税の負担を軽減できる特例があります。
頭金と諸費用だけでも支援してもらえれば、住宅選びの選択肢はかなり広がるもの。頼れる家族がいる方は、ぜひ相談してみてください。
マンションや戸建てなどの不動産を購入する時には、物件価格だけでなく様々な費用がかかります。だいたい頭金で10%、その他の諸費用で10%ほどは、現金で用意することが必要です。
物件価格は年収の5~7倍が目安で、今回のシミュレーション結果では必要な初期費用(頭金+諸費用)は年収の半年~1年分ほどとなりました。
具体的な費用の一覧は次の表になります。
高額な物件になるほど、初期費用の金額も上がってきますが、負担が厳しい場合は頭金を低くしたり、フルローンや諸費用ローンを使ったりして、初期費用を抑える工夫も可能です。
マンションの失敗しない買い方は、なかなか自分だけで調べるのは難しいもの。『イエシルアドバイザー個別相談』では、不動産会社に行く前に、無料で相談を受け付けています。
など、不動産会社へ行く前に知っておいた方がいいポイントをお伝えしています。
アドバイザーは「大手不動産会社での仲介経験が10年以上など」で「宅建資格を持つ有資格者」です。ぜひお気軽にご相談ください。
株式会社フィルライフ・イエシルアドバイザー。宅建士・FP2級
【仲介歴15年/相談2500件超】大手仲介会社の責任者を経て、現在はイエシルアドバイザーとして中立の立場からマンション売却・購入のご相談を受け、本音のアドバイスを届けています。業界の裏側を知り尽くした知見で、居住用から投資用まで、不動産売買という大きな決断をサポートしています。
イエシルコラム編集部
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