【2024年6月発表】首都圏中古マンション成約数2カ月連続前月比を下回る。銀行3社が長期プライムレート引き上げで変化が?

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更新日:2024年07月31日

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イエシルコラム編集部

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IESHIL編集部

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この記事の要点
  • 首都圏中古マンション、成約数減少傾向。成約件数が前月比-12.5で2カ月連続前月比を下回る。神奈川県は前年同月比でもマイナス
  • 新規登録件数も3カ月連続で前年比を下回る
  • 過去のデータによると、新規登録件数が減少すると成約件数も減少する傾向がある
  • みずほ銀行など銀行3社が長期プライムレートを引き上げ
  • 長期プライムレートが引き上げで、連動型の住宅ローンの金利や変動金利型住宅ローンの金利が上がる傾向。住宅を購入する人の動きが鈍る?

■TOPICS3 長期金利が11年ぶりに1%台に上昇、銀行3社が長期プライムレート引き上げへ

2024年5月22日、長期金利の代表的な指数・10年国債の利回りが1%台まで上昇しました。長期金利が1%台まで上がるのは、2013年5月以来およそ11年ぶりと言われています。
こうした長期金利の上昇を受け、みずほ銀行・SBI新生銀行・あおぞら銀行・商工組合中央金庫は「長期プライムレート」を2024年6月11日から引き上げることを発表しました。
長期プライムレートが引き上げられると、住宅ローンの金利にどのような影響が出るのでしょうか?

■TOPICS4 長期プライムレートとは何か?住宅ローンや住宅の需要・供給との関係

日本銀行のホームページには「一般に、『長期プライムレート』とは、金融機関が優良企業向けの長期貸出(1年以上の期間の貸出)に適用する最優遇金利、『短期プライムレート』とは、金融機関が優良企業向けの短期貸出(1年未満の期間の貸出)に適用する最優遇金利のことを指します」と記載されています。変動金利型住宅ローンの金利は、短期または長期プライムレートにより適用金利が改定されます。長期プライムレートは、2013年の「量的・質的金融緩和」政策スタートにより緩やかに下降し、2016年から2019年のかけては0.90~1.00%で推移していました。
しかし2022年以降は徐々に上昇し、2024年6月11日みずほ銀行は年1.80%にすることを発表します。
長期プライムレートが上がると、長期プライムレート連動型の変動金利型住宅ローンの金利が上昇します。連動型の商品だけではなく、変動金利型の住宅ローンは経済情勢などにより一般的に半年ごとに金利が見直されますので金利が上昇するでしょう。
固定金利型の住宅ローンも、ローン契約時には10年国債などの長期金利を参考に金利が決定されます。そのため、長期プライムレートが固定金利型住宅ローンにも大きく影響を与えることをおさえておきましょう。
住宅ローンの金利が上昇すると、住宅を購入する人の動きが鈍くなる恐れが生じます。住宅の売却を検討している方は、早めにアクションを起こしてみてはいかがでしょうか。イエシルでは、アドバイザーとして中立な立場でマンションの購入・売却に関する無料相談サービスを提供しています。
無料査定も可能ですので、売却をお考えの方は不動産会社に相談する前にイエシルへの相談をおすすめします。
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この記事を書いたのは…IESHIL(住まい/不動産投資のミカタ)事務局 アドバイザー 石井 友里恵

大手不動産会社勤務時代は、土地、マンション、戸建、投資不動産の賃貸売買の仲介を経験しました。お客様が気づかぬうちに取引で損をしてしまわないよう、これまでの経験を活かし業界の営業トークの裏側などもお伝えできます。何度も経験するわけではない不動産売買について、わかりやすい説明を心掛けています。お気軽にご相談ください。

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