マンション売却のタイミングとは?売り時を見極めるポイントを初心者に分かりやすく解説

この記事では、「マンションの売り時を見極めるポイント」を以下の4つに絞って、初心者に分かりやすく解説します。

更新日:2022年12月20日

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イエシルコラム編集部

株式会社リブセンス

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東京・神奈川・千葉・埼玉の中古マンション価格査定サイトIESHIL(イエシル)が運営。 イエシルには宅建士、FPなど有資格者のイエシルアドバイザーが所属。ネットで調べてわからないことも質問できるイエシル査定サービスを展開しています。

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マンションを売却するなら、できるだけ高く売りたいですよね。マンションを高値で売却するためにはタイミングが大切です。
しかし、「マンション売却のタイミングを調べても難しくてよく分からない」という方も多いのではないでしょうか。

この記事では、「マンションの売り時を見極めるポイント」を以下の4つに絞って、初心者に分かりやすく解説します。

  • 築年数
  • 時期
  • 経済情勢
  • 大規模修繕

また、相続によって所有することになったマンションの売却についても説明します。


マンション売却のタイミング「築年数」

マンションの売却額に大きく影響するのが築年数です。一般的に、マンションは築年数が浅いほうが高く売れ、築年数がたつにつれて価格が下がっていきます。築年数が資産価値を左右するといっても過言ではありません。
しかし、築年数の経過によって、マンションの売り時を見極めるポイントがあります。築年数別に解説していきましょう。



築年数が5年未満

築5年未満のマンションは、新築とほぼ同じような印象を与えます。買い手にとって、室内の傷みや設備の劣化がほとんどないのは大きな魅力です。新築と同程度の状態なので、高値になる可能性が高くなります。

築5年未満のマンションは、新築マンションとさほど変わらない価格で取引されることもありますので、ライフスタイルの変化とタイミングが合えば、ベストな売り時といえるでしょう。


築年数が10年未満

築10年未満のマンションは、目立つような室内の傷みや設備の劣化があまりありません。買い手へ比較的新しい印象を与えるうえに、新築マンションよりも低価格なのが魅力です。

公益財団法人東日本不動産流通機構の「築年数から見た首都圏の不動産流通市場(2020年)」※によれば、築10年未満のマンションは成約率が高く、人気が高いといえます。

築10年未満のマンションは、ほとんど修繕しなくても問題ないため売却しやすく、売り手にも買い手にもメリットが多いため、中古マンション市場では品薄になりがちです。早期売却もかないやすいでしょう。

※公益財団法人東日本不動産流通機構「築年数から見た首都圏の不動産流通市場(2020年)


築年数が10年以上

築10年を超えたマンションは、設備も建物自体も少し古くなるため価格が下がっていきます。買い手にとっては安く購入できるうえに、大きな設備の劣化がほとんどなく、室内もそのまま使えることが多いので、ニーズの高い物件です。

また、マンションは築15年前後で大規模修繕が必要な時期となります(大規模修繕については後述します)。外壁や共用部分がきれいになり、内覧者への印象を良くする要因となるので、大規模修繕直後もマンションの売り時といえるでしょう。


築年数が20年以上

マンションは築20年を超えると資産価値が大きく下がります。流行の間取りやデザインとは異なるために古い印象を与え、キッチン・風呂・トイレなどの水回り設備は劣化が目立つ時期です。

リフォームをしてから売却するのも1つの方法ですが、出費した金額を売却額で賄える保証はありません。

ねらい目となるのは2度目の大規模修繕を終えた直後です。マンションによって時期は異なりますが、一般的には築25年〜築30年前後に行われます。きれいな状態になったマンションは買い手の印象を良くするので、売却のタイミングに適しているといえるでしょう。

また、築20年を超えたマンションは、その多くが数十年前の都市開発によって、駅や大きな商業施設の近くにあります。建物が古くても、購入者のメリットになることを整理してみましょう。

アピールポイントが多ければ多いほど売れる可能性が出てきます。


築年数が30年以上

以前までは、築30年を超えたマンションは売却しにくいとされてきました。建物や設備が古いという理由のほかに、耐火建築物は築25年以内でなければ原則として住宅ローン控除を利用できなかったからです。
しかし、2022年の税制改革により築年数の要件が撤廃されたことで、築30年を超えるマンションでも住宅ローンを利用できるようになりました。購入者にとっては負担軽減になるため、築古のマンションに注目する人が増えています。

築30年以上のマンションは資産価値がほとんどありませんが、周辺環境の良さや、近年のマンションにはない間取りの広さを魅力と思う購入者もいます。
また、昨今のリノベーションブームにより、購入費用を抑えて自分好みにリフォームすることを望む人が増えてきました。価格を下げて売りやすさにつなげるなど、タイミングを逃さないことが大切です。

築30年以上たったマンションは、売却のほかに「業者買取」も検討してみましょう。業者買取とは、マンションを個人に売るのではなく、不動産会社に直接買い取ってもらうことです。買取価格は相場よりも低くなりますが、少ない手間で売却できます。業者買取は築古のマンション売却の選択肢の1つとして有効です。


迷ったらプロ(イエシル)に相談する

マンション売却に適したタイミングは築10年頃が目安といわれていますが、10年というタイミングにこだわる必要はありません。

コロナ禍に入ってから首都圏のマンション価格高騰は続いており、イエシル査定のお客様でも、築10年以上の物件が新築時より高値で売却できた事例が多数あります。

まずは、自分のマンションが今いくらなのかを把握することが重要です。

イエシル査定サービスでは、不動産売買経験10年以上の経験を持つ「イエシルアドバイザー」が、個別にマンションを査定します。不動産会社ではない立場から査定をするので、中立な価格・適正な価格を知ることができます。

「築20年のマンションだが、高く売れるのか知りたい」「マンション売却に適したタイミングを知りたい」という方は、イエシルへご相談ください。

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マンション売却のタイミング「時期」

1年のなかでもマンションの売り時となる時期があります。売却のタイミングに適しているのはいつなのか、反対にマンション市場の動きが緩やかになるのはいつなのかを解説します。


売り時は2月~3月

学生にとっては進学や新社会人としての就職、社会人にとっては転勤や転職など、4月は新生活が始まる時期です。この時期は、新生活の準備や住み替えの需要が高まるため、好条件でマンションを売却しやすくなります。

4月になる前に購入から入居まで済ませたい人がほとんどなので、1年のなかで最もマンションが売り時なのは、新生活が始まる直前の2月〜3月です。

2月〜3月にマンションを売却するためには、遅くとも12月〜1月には不動産会社と媒介契約を結んで、売却活動を始めましょう。


12月~1月と7月~8月は市場の動きが緩やかになる

反対にマンション市場の動きが緩やかになるのは、12月〜1月ならびに7月〜8月といわれています。12月〜1月は師走から新年で気忙しく、買い手にとっては購入活動をしにくかったり、7月〜8月は暑い時期の内覧を希望する人が少なかったりするからです。

購入者の動きは決して活発ではありませんが、言い換えれば「競合となる物件数が少ない」ということです。「競合が少ない」という点から、想定よりも早く・高く売れる事例も多くあります。


マンション売却のタイミング「経済情勢」

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マンションを売却するタイミングとして、経済情勢を見極めることは大切です。経済情勢というと難しく感じるかもしれません。ここでは分かりやすい以下の3つについて解説します。



新築マンションの価格上昇期

国土交通省が公表している「不動産価格指数」※によると、マンションの価格は2013年ごろから上昇を続けています。近年の物価上昇や木材の高騰により、新築マンションの価格はさらに上がっています。

価格が高くなると、「新築マンションは高すぎて手が出ない」という購入者層が目を向けるのは中古マンション市場です。

新築マンションの価格上昇は、中古マンションの需要を高める要因となり、市場が活発になれば中古マンションの価格も上がって、高値で売却できる可能性が高くなります。

新築マンションの価格が上昇しているときは、マンションの売却に適したタイミングといえるでしょう。
※国土交通省「不動産価格指数


都市開発の動向

マンションの近くに大規模なスーパーや商業施設がオープンするという情報があれば、マンションを売却する絶好のタイミングといえます。マンション選びをする際には、「買い物に便利な環境」を重要視する人が多いからです。

同様に、新しい駅が開通して公共交通機関の利便性が上がる、病院やクリニックが新設されるといったことも買い手にとって大きな魅力となります。

マンション周辺の環境の変化は、売却のタイミングを見極める大きなポイントです。


住宅ローンの金利

住宅ローンの金利が低い状態が続いているときは、マンションの売り時といえるでしょう。

マンションを購入する際には、多くの人が住宅ローンを利用します。長期にわたる返済の負担は少しでも減らしたいですから、「マンションを買うなら住宅ローンの金利が低いときに」と考えるのは自然な流れです。

そのため、住宅ローンの低金利は不動産購入の後押しとなり、マンションは売れやすくなります。住宅ローンの金利が低い状態が続いている間は、マンションの売却に良いタイミングです。


マンション売却のタイミング「大規模修繕」

大規模修繕直後のタイミングもマンションの売り時といえます。

大規模修繕とは、経年により劣化したマンションの建物や設備を修繕するものです。外壁の補修や共用部分の改修など大がかりなもので、管理組合が主体となって行います。
大規模修繕の時期は「築何年後」と明確に決まっていませんが、十数年に1度の周期で行われます。
内覧者がマンションを訪れて初めに目にするのは、外観やエントランスなどの共用部分です。ある程度築年数がたったマンションでも、大規模修繕を終えた直後なら第一印象が大幅にアップします。
きれいな状態の外観を目にしてから、まるで新しくなったようなエントランス・エレベーター・通路を通った後に、きれいに保たれた室内を見れば印象も評価も良くなるでしょう。


マンション売却のタイミング「相続」

相続によってマンションを所有することになる場合があります。大切な方との思い出が残っているだけに、手放すことをためらうかもしれません。しかし、相続したマンションに住む予定がないのであれば、早期に売却することが大切です。

先に説明したように、マンションは築年数の経過とともに価格が下がっていきます。少しでも高く売るためには、早めに売却することが重要です。マンションにとって今日という日が一番新しい日なので、売り時は今といえるでしょう。
さらに、室内を片付け、空き家にして内覧できる状態にしておくことで、売却しやすくなる可能性が高くなります。


マンションの売却はタイミングを見極めることが大切

少しでも高くマンションを売却するためには、売り時を見極めることが大切です。この記事では以下のポイントについて解説しました。

  • 築年数によって売却のタイミングやポイントがある
  • 1年のなかでも売り時となる時期がある
  • 経済情勢を見極める
  • 大規模修繕直後は売り時
  • 相続したが住む予定のないマンションは早期に売却する

マンションを売却するタイミングによって、同じ物件でも価格が変わってきます。売り時を見極めながら、良い条件で売却を成功させましょう。

マンション売却のタイミングにお悩みのときは、ぜひイエシルへご相談ください。

売却の流れや注意点のご説明、不動産会社とのアポイントまで、イエシルのアドバイザーがサポートします。まずは、こちらから価格算出をご依頼ください。

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