【実録】貸すより売る方が得!? 次々にかかってくる不動産会社からの電話で気づいた出口戦略の重要性

【売却インタビュー第10回】東京都内のマンションを売却したIESHIL会員竹本様(仮名)に体験談を伺いました。 ご検討からのマンション売却のエピソードをご紹介いたします。

更新日:2017年12月26日

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イエシルコラム編集部

株式会社リブセンス

IESHIL編集部

東京・神奈川・千葉・埼玉の中古マンション価格査定サイトIESHIL(イエシル)が運営。 イエシルには宅建士、FPなど有資格者のイエシルアドバイザーが所属。ネットで調べてわからないことも質問できるイエシル査定サービスを展開しています。

「15年前に1800万円で購入したはじめての投資用マンション。最終的には家賃9万円で貸していました。そのマンションが最低で1800万円、うまくすれば1950万円で売れるかもしれないと聞き、心がゆれました」
と語るのは、竹本浩一郎さん(仮名)です。


竹本さんは2002年に、東京都文京区で単身者向けの1Rマンションを投資用物件として購入しました。
新築マンションをローンで購入したので、当初は赤字でしたが、最近はキャッシュフローも出ていたし、節税にもなるので持ち続けるつもりでしたが……。

「数年前から、色んな不動産会社から『売って欲しい』と連絡が入るようになり、ニーズがあるうちに売却した方がいいかもしれないと考えるようになったのです」
さっそく行動開始。本当に売却した方がいいのか、まず、各社の査定価格を調べることからはじめました。そして8月に引き渡し終了。


今回は、そんな竹本さんの売却ストーリーをご紹介します。

竹本浩一郎さん マンション売却ストーリー

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【竹本浩一郎さん プロフィール】
神奈川県在住、都内勤務の50代前半の会社員。妻と子供2人の4人家族。
2002年に、東京都文京区で、はじめて投資用物件として新築マンションを1800万円で購入。続いて中央区、さらに2004年には板橋区、2013年には練馬区にも購入。

今回売却したのは、最初に購入した物件。ずっと持ち続けるつもりだったが、複数の不動産会社からの「売ってほしい」との電話で市況が良い内に現金化した方が得策だと気が変わった。

資産形成のひとつとして区分マンションを購入

――いまから15年前、2002年に都内文京区に新築マンションを購入したと伺いましたが、これは投資用だったそうですね。

竹本:その通りです。ある日、不動産会社の営業マンから電話があったことがきっかけです。投資用マンションを勧められました。

最初は怪しく思い、買う気はさらさらなかったのですが、冷やかし半分に社長さんと会うと、客付けを含めて賃貸管理をしっかりとサポートしていくといった体制を熱心に語り、信頼できそうだという印象を受けました。
当時は資産形成らしいことをしていなかったので、ここから始めてみようと決断しました。

物件自体は単身者向けの1R、最寄駅から徒歩3分と好立地。
大学も近いし、人気の場所なので、それこそ独身の方向けにニーズはあると確信できました。販売価格2000万円だったところを1800万円に値引いてくれたことも、後押しになりました。

――ご自身にとっては、初の不動産投資になるわけですね。運用状況はいかがでしたか。


竹本:個人や法人の借り上げなどで入居者に困ることはなく、すでに10年以上経過していますが、空室になったのは最大で1カ月ほど。人気の高さは当初の狙い通りでした。

一方、ファイナンス面は当初は苦しい展開でした。購入資金は地方銀行から調達したのですが、当初の金利は4%台。そこに、管理費や修繕積立金が加わるのですが、当初設定した家賃は8万3000円。完全に逆ざやでした。

その後、銀行と交渉を重ねて3%、最後は2.6%まで下げることができた上に、家賃も最終的に月9万円に上げることもでき、やっといくばくかの収入を得られるようになりました。

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――徐々に運営は改善されていったわけですが、なぜ売却に踏み切ったのでしょうか。

竹本:この物件は人気があったようで、数年前から、いろいろな不動産会社が「欲しい方がいるので売却をご検討いただきたい」といった打診の電話をかけてくるようになりました。でも、私としては売る気はまったくなかった。


それは、物件があることで節税になるからです。その結果、子どもたちが就学支援金を受けられる。
子供たちは、いま高校1年、2年生ですが、ふたりとも私学で学費は本当に大変で(苦笑)。
せめて、下の子が卒業するまでは、この物件を持ち続けるつもりでした。


一方で、これだけニーズがあるなら、その間に出口を取ったほうが良いのかもしれないという気もしてきました。
昨年後半頃に、実際に市況をチェックしたら、決して悪くない。
それどころか、むしろ高値で売却できるチャンスだということもわかりました。
それまでに連絡してきた不動産会社の売却価格の査定のボリュームゾーンは1800万円。1950万円で売れるかもしれないという声もあったほどです。
徐々に気持ちは傾き、「いまの内に売っておけば子供が大学に進学しても学費はまかなえる」と思うようになってきました。


そこで、まずは、査定額を自分で確かめようと。そこで利用したのがネットの不動産会社紹介サービスでした。
去年の12月頃に申し込むと、さっそく5社からアプローチがありました。
ここでも査定額は1800万円が最も多かったですね。ただ、この時点ではまだ売却するかどうか決心がつかず、結局はすべてお断りしました。

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――ところが、後に気持ちが変わったわけですね。


竹本:その通りです。一括査定でアプローチしてきた会社のうちの一社、ある投資専門会社の営業マンが、今年5月くらいに再び電話をかけてきたのです。
「買いたいといっているお客様がいるので、ぜひ!」と言うのです。
聞くところ、購入プランもしっかりしていました。そこで、私の要望に応えてくれるなら、という条件で交渉を進めることにしました。
具体的には、査定額のボリュームゾーンだった1800万円に少しだけ上乗せした1850万円の指値、それに手数料を割引するという条件を出したのです。すると、その営業マンはすぐにのんでくれました。

そして、このマンションを買いたいという顧客を、すぐに連れてきました。
その方は、以前、同じマンションの別の部屋を狙ったそうですが競り負けたので、私の物件でリベンジを果たしたいということでした(苦笑)。
後から、「20万円安くしてほしい」という要望が出てきましたが、この頃は「売ろう」という気持ちになっていたので応じることに。
契約を交わし、8月半ばに引き渡しが終了しました。
価格は購入時以上、しかも指値とほぼ変わらなかったので売却は大成功だったと思います。

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――不動産会社が顧客を持っていたことも大きいですね。


竹本:その点は、とてもありがたく思います。
また、この会社の営業マンは、私のニーズをしっかり理解してくれた上に、「できない」と突っぱねたり、一方的な話をしたりしてこなかった。それも「ここに任せよう」という気になった理由です。
不動産会社の営業マンのなかには、いきなり電話をかけてきた挙句、商談の場所を営業マンが指定してきたり、やたら急かすなど、自分都合でアプローチをしてくる人が少なくありませんでした。正直、これには閉口しました。

また、不動産の売却は大きなお金が動くので、当事者にとっては大イベント。
信頼できる会社、営業マンとタッグを組まないといけません。
それを見極めるためには、一社だけではなく複数の会社から査定を受けるべきですし、その点ではネットの一括査定は便利なサービスだと思います。


じつは、収益物件の売却は今回が初めてではなく、すでに3件目です。
文京区のマンションを買った直後、中央区に1700万円の区分マンションを買い、これは2011年に1400万円で売却、さらに2004年にも板橋区に800万円の区分マンションを購入していて、こちらは管理費が高く年間5~6万円のマイナス収支だったこともあり、2014年に600万円で処分しています。

ただ、残念だったのは、中央区の物件に関しては、その後も上がっていたことです。
もし持ち続けていたら2000万円くらいになっていたでしょう。時期尚早でした。
また、これらの物件はマンションの管理会社を通じて売却していますから、今回のように不動産会社を活用したのは初めての経験です。

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――今回は売却のお話でしたが、今後は新たな物件の購入はご検討ですか。


竹本:実は、すでに2013年には練馬区にも1960万円で区分マンションを買っています。
固定資産税分はマイナスなのですが節税効果でイーブンになり、資産のひとつ、または保険の意味合いもありますから、これは持ち続ける方針です。

買い手となると現状の市況はあまりよくなく、50代にもなると金融機関の審査も厳しくなり、当面は新規購入を控えますが、いずれ状況に変化が訪れれば、行動を起こすかもしれません。


――なるほど。竹本様にはIESHILにもご登録いただいていますから、ぜひサービスをご利用いただければと思います。本日はありがとうございました。

取材を終えて

当初は売るつもりはなかったものの、市況と照らし合わせて方針を転換した、竹本さん。
ニーズを理解する不動産会社の営業マンがいたことも決断を促しました。

その際に役立ったのがネットの一括査定で、相見積もりを取ることで売却額の妥当性を決めることもできたようです。
不動産業者とは異なる中立的な立場で、信頼できるパートナーをいかにみつけるか。
気になった方はぜひ、下記までお問い合わせください。

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