マンションリフォームの費用トラブルを避けるポイント

「こんなに費用がかかると思わなかった…」 マンションリフォームでよく聞く費用トラブルですが、そうならないためにおさえておきたいポイントをご紹介します。

更新日:2016年10月17日

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イエシルコラム編集部

株式会社リブセンス

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東京・神奈川・千葉・埼玉の中古マンション価格査定サイトIESHIL(イエシル)が運営。 イエシルには宅建士、FPなど有資格者のイエシルアドバイザーが所属。ネットで調べてわからないことも質問できるイエシル査定サービスを展開しています。

リフォームするだけだから、そんなに費用はかからないだろうと思ったら、想像以上に費用が膨らんでしまった!ということがあります。また見積金額を見て激安だった業者にお願いしてしまい、リフォームに失敗してしまったという話も聞きます。
今回は「まさかこんなに費用が掛かるとは…」「思ったようにリフォームできなかった…」とがっかりしないために、低価格でリフォームをするための心構えから相見積もりの方法まで勉強しましょう!

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マンションリフォームの一番多い費用トラブル

一番多い費用トラブルは、「当然やってもらえると思っていたことが見積もりに含まれていなかった」というケースです。

・トイレのリフォーム時、今まで使っていたトイレを処分してもらえると思っていたら処分費用がかかると言われ、追加の費用が必要になってしまった。
・リフォームが進むにつれてイメージが膨らみ、何気なくついでに棚を作ってもらった。費用の話もなくサービスでやってもらったと思っていたが、追加の費用を請求されてしまった。

このような失敗が起こる原因は、「施主と業者の認識のズレ・思い込み」にあります。
打ち合わせの段階からそれぞれの思い込みがあると、いざ工事という段階になって食い違いが明らかになってしまい、大きなトラブルにもなりかねません。また追加工事となれば新たな費用が発生し、予算オーバーということにもなってしまいます。

格安なマンションリフォームで失敗しないためには?

マンションをリフォームしたい!と思ったら、まず業者に相談を…と考える方も多いですが、業者に連絡する前にどこをリフォームしたいか考えることから始めましょう。

最初に、自分自身や家族との話し合いで、現状のどこに不満があるかを明らかにしておきましょう。
そうすると、業者との話し合いや見積もりもスムーズに進み、その後のスケジュールもすんなりと決まります。また、やらなくてもいいところがはっきりするため、結果的に費用が安くなる利点があります。

そして担当者との打ち合わせはしっかりと行うことが大切です。
途中変更をした場合、予想以上の追加料金が発生することもあります。予算以上の出費が増えないよう、細かいことまでしっかりと打ち合わせをして確認しておきましょう。見積もりについても疑問があれば納得がいくまで尋ね、不安を解消してから次へ進むようにします。「どうしてこんなに工事費がかかるのか」「コストを抑えるにはどうすればよいか」など遠慮なくなんでも聞いてみましょう。

また、一戸建てと違いマンションをリフォームするときは『管理規約』と『使用細則』に則って進める必要があるので注意が必要です。『管理規約』とは、マンションの管理組合が定めた良好な住環境を守るためのルールです。規約に反して勝手にリフォームした場合、原状回復を求められる可能性があります。
余計な費用をかけないためにも、事前にしっかりと確認して、マンションの管理組合に事前に相談、申請をしておくと何かあったときのトラブルを未然に回避できるでしょう。

マンションリフォームっていくらかかるの?

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マンションリフォームの平均予算は500万円~1000万円と言われています。

リフォーム方法には大きく2つに分けて、部分的なリフォームフルリフォームがあります。

部分的リフォームは間取りを変えずに壁や床の張り替え、設備を新しくするというものです。
この場合、トイレのリフォームなど単に設備を新調する場合は10万円程度からできることもあります。しかし、キッチン設備をレイアウト含めてリフォームする場合は、電気配線や水道配管の位置変更などの大幅な変更があるため、200万円~300万円程度かかることもあります。

フルリフォームは間取りから変更するもので、スケルトンリフォームとも言います。
こちらの相場は約500万円~1000万円以上と言われますが、部屋の広さで変わりますのでばらつきがあります。もちろん使用する材料や施工方法によっても費用に差が出てきます。さらに現在住んでいる部屋をフルリフォームする場合は、仮住まいの部屋の家賃や引っ越し費用、場合によってはトランクルームなどに荷物を預けるレンタル費用も掛かるため総額はもっと高くなります。余裕を持った資金計画を考えるようにしましょう。

また、最近では定額制リフォームの人気も高まっています。
「マンション面積×単価」で費用のシミュレーションができるもので、資金計画がたてやすくなっています。定額内の設備や建材から選べば、費用対効果の高いリフォームを実現することができます。ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。

相見積もりと優先順位をつけるだけでもっと安くなる!?

リフォームの際は、必ず複数の業者に見積もりを依頼するようにしましょう。
見積もりは、3社を目安に選定するといいでしょう。

とは言っても、各業者の見積書を比較しようと思ったら書かれている内容が会社ごとに違っていて、合計金額しか比較できないということもよくあります。
例えば、「一式工事」「仮設工事」とは何のために必要か、見積書を見てもわかりません。
ここで単に合計金額が安いからと決めてしまうと、後で納得のいかない結果になる可能性があります。

比較するためには、それぞれの会社に内容と金額がわかるように説明してもらうようにお願いしましょう。
工事範囲はどこまでか、どのような工程で工事時間はどのくらいかかるのか、詳細の工事内容をしっかり確認しておきます。そして説明を聞いてから値引きができないか交渉をします。この作業をすることで全体の経費やコスト削減はもちろんのこと、工事業者の対応や人柄などもわかり、金額だけでない新たな業者選定基準も出てくるかもしれません。

リフォーム業者が決まったところで、さらにリフォーム費用を安くする方法として、壁紙やフローリング材、キッチンなど設備のグレードを落とすという方法があります。ここで注意したいのは、安い部材を使ったために部屋全体が安っぽくなったり、完成後設備を使ってみて「もうワンランク上のグレードにすればよかった…」と後悔することがあるという点です。イメージを膨らませて、優先順位を決めて選ぶことが重要です。
自分だけで判断するのではなく、最もコストがかかっているものはなんなのか担当者に聞いて、ローコストな提案をしてもらいましょう。

「リフォームをしたい!」と思ったら、まずは家族や業者とじっくり話し合うことが必要ですね。
大変ですが、1つ1つ時間をかけて確認して、ローコストなリフォームを成功させましょう。

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