マンション浴室リフォームをユニットバスと在来工法で行うときの費用・工期・おすすめ装備

ユニットバスと在来工法で行う浴室リフォームについてまとめました。快適なお風呂タイムを過ごすためのリフォーム方法をご紹介します。

更新日:2016年10月18日

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マンションの浴室リフォームには様々な選択肢がありますが、このページではユニットバス(システムバス)タイプのリフォームと、在来工法で浴室リフォームを行なう場合で、それぞれの費用と工期、お勧めのオプション機能などについてまとめています。お風呂のリフォームでお住まいをより快適にしていきましょう。

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マンションの浴室リフォームをユニットバス(システムバス)で行う場合の費用

ユニットバスと聞くと、ホテルなどにある浴槽とトイレが一緒になっているものを想像する方も多いのではないでしょうか。しかし、本来ユニットバスとは、あらかじめ工場で浴槽や壁、床などの各パーツを作り、現場で組み立てて設置する浴室のことを意味しています。現在、浴室リフォームの主流となってきているタイプです。

豊富なデザイン・カラーが選べるため、既製品をチョイスするだけでも自分好みのスタイルにしやすく、システムバスと呼ばれることもあります。浴槽、床、天井のつなぎ目部分が一体化されているため、保温性・防水性に優れガス代の節約も可能です。

近年発売されているユニットバスは、カビなどが発生しやすいパッキン部分を減らして排水溝回りや浴槽、壁面と言った素材にも汚れがつきにくい素材を使用しています。また、湯垢・水垢がつきにくくなっているため、お風呂掃除がとても楽になるというメリットもあります。

もちろんどのような装備にするかによって費用総額は大きく異なりますが、ユニットバスのリフォーム費用の予算は、一般的に50万円~150万円程度、100万円前後が平均的な目安となっています。

ユニットバスのリフォーム施工期間

ユニットバスタイプのリフォームに掛かる期間は、ユニットバス全体(浴槽・床・天井・壁)を交換する一般的な工事であれば、概ね3~5日程度で施工可能です。ユニットバス工事は組み立て作業が主となるため、お風呂が使えない期間も短くて済みます。

しかし、浴室床の基礎部分に不安がある場合は、少し大掛かりな工事となるため1~2週間の余裕を見ておく必要があります。その場合は、まず現在の浴槽を解体して取り除いた上で、下地コンクリート部分をそのまま使用できるか確認します。改めてコンクリートを打設し基礎から作る必要がある場合は、既存のコンクリートを削って撤去した上で改めて打設し、最低1日は乾燥時間をおいて配管作業を行うためです。

また、基礎を打たずに平板状のコンクリートを敷き詰めるという工法もあります。この工法は工期の短縮が可能ですが、コンクリート板が傾いた場合、ユニットバスが不安定な状態になることがあります。導入可能かどうか、予め業者さんに相談して確認しておくことが必要です。

マンションの浴室リフォームを在来工法(現場施行型)で行う場合の費用と工期

在来工法とは、周囲に防水加工を施した上で、コンクリートなどで壁や床を造りタイルを貼った昔ながらの工法です。
最大のメリットは、空間や形状に関係なくオーダーメイドで自由自在に素材やデザインを選択できるという点です。好みに合わせた自分だけの浴室を造ることができ、ハウスメーカーよりも建築家、設計事務所で多く見られるタイプです。

ジェットバスなど、高機能で大きな浴槽を選ぶことも可能ですし、高層マンションにお住まいの方であれば、浴室内に窓を設置して夜景や屋外の景色を眺めながらお風呂タイムを楽しめる、ホテルのようなビューバスも選択肢となるのではないでしょうか?

マンションの浴室リフォームを在来工法で行なうケースは、既存の浴室が在来工法で設置されている古い物件や、大掛かりなスケルトンリフォームを行う際に採用されることが多いものです。また浴室サイズによっては、既製品のユニットバスでは小さすぎ、でもオーダーメイドすると高くなりすぎるといった場合にも、在来工法で浴室リフォームを行うことがあります。
スケルトン状態から完全に浴室を作り直す場合は、まずアスファルトなどで防水層を作り、その上からモルタルを敷いて更にFRP(繊維強化プラスチック)とポリエステル樹脂で防水塗装を行います。その後配管工事などを行い床面・壁面を作り浴槽などを運び込むといった流れです。

マンションで浴室リフォームを在来工法で行う場合の費用は、100万円~200万円程度が一般的ですが、自由度が高いだけにサイズや装備によって極端に変わります。また工期に関しても、浴槽交換だけであれば1~2日で行えますが、大規模な場合には数週間と言ったケースもあります。

マンションの浴室リフォームにオススメの浴室乾燥機

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ユニットバス、在来工法いずれのリフォームでもオススメのオプションとして、浴室乾燥機があげられます。換気・乾燥・暖房・涼風などの機能を備え、浴室リフォームの際希望する方も多い人気のアイテムです。
以下、浴室乾燥機のメリットを4つご紹介します。

【乾燥機能】いつでも洗濯物を乾かすことができる

乾燥機能を使えば、天気が悪い時だけでなく、花粉の飛ぶ時期やPM2.5が不安な日に洗濯物を浴室で乾燥することができます。部屋干しのような嫌なにおいがつきにくいのもうれしいポイントです。

【換気機能】浴室の掃除が楽になる

換気機能を使えば、浴室の湿気をカラッと除去してくれます。汚れやにおいの原因となるカビの繁殖を予防できるため、お手入れは楽になるでしょう。

【暖房機能】ヒートショックの予防

暖かい部屋から冷えた場所へ行くなど急激な温度変化があると起こりやすいヒートショック。
暖房機能を使い浴室を暖めておくことでヒートショックを予防することができます。

【涼風機能】夏のバスタイムも快適に

浴室内がムシムシしていて入浴が億劫、入浴直後なのに汗だくになってしまう、など夏のお風呂の不快感を解消してくれるのが涼風機能です。冷房ではないので体を冷やしすぎず、ほてりを抑えてくれます。

浴室乾燥機はガスタイプ・電気タイプどちらがいい?

浴室乾燥機の熱源にはガスタイプと電気タイプの2種類があり、浴室乾燥機を選ぶ際、まずどちらを選ぶのかというのがポイントになります。オール電化住宅の場合や都市ガス・LPガスを使用している場合によってランニングコストは異なり、それぞれ特徴も違います。

ガスタイプの浴室乾燥機は、沸かしたお湯を循環させて温風を出す仕組みのもので、そのための室外機の設置が必要となります。立ち上がりがスピーディでパワーがあるため洗濯物が乾きやすいのが特徴です。電気タイプに比べると光熱費は安く済みますが、冬など寒い時期には高くなりやすいため注意しましょう。ガス会社によっては、浴室乾燥機を使用すると冬期のガス料金全体が割引になるプランもありますので、検討してみるとよいでしょう。

一方、電気タイプの浴室乾燥機は、本体内部のヒーターが発熱することで温風を送る仕組みとなっています。
ガスタイプと比べると立ち上がりに時間がかかり温風量は少なめですが、設置が比較的簡単で導入コストは安く済みます。オール電化の住宅なら、電気代の安くなる深夜に使用することで、電気代を抑えることができます。

このように価格はもちろん、設置費用やメリット・デメリットもタイプにより異なりますので、導入時にはご家庭のニーズに合わせて選ぶようにしましょう。

単体品より便利なミストサウナ付き浴室乾燥機

また最近ではミストサウナ付きの浴室乾燥機もあります。サウナと聞くと銭湯にある高温のドライサウナを思い浮かべる方もいると思いますが、ミストサウナはドライサウナとは全く違います。

内蔵のノズルから40~50度前後の霧状の温水を噴射する仕組みとなっており、温度は低く湿度が高いという特徴があります。高いリラックス効果はもちろんのこと、通常の入浴に比べると約1.5倍もの発汗作用が得られるため血行促進にも効果があります。また、毛穴の汚れもスッキリ落としてくれるなど美容効果も高いと言われています。
ミストサウナ単体での導入は、浴室全体にお湯の粒子が広がるためカビ対策といったメンテナンスがついて回りますが、乾燥機付きであれば心配がいらないというのも大きなメリットです。

浴室のユニットバスを交換するリフォーム時には、天井埋込み型のビルトインタイプがオススメです。取り付けが簡単で浴室をスッキリと見せてくれます。既に浴室リフォームが終わってしまった、もしくはリフォームの予定はまだ先という場合には簡単に後付けできる壁掛けタイプもあります。


意外と見落としがち

浴室リフォームを行うにあたって考えておきたいのは、システムバスであれ、在来工法であれ、工事期間中にはお風呂が使えなくなるという点です。浴室リフォームの平均工事期間は5日間です。工期中はホテル住まいをする、銭湯やジムなどでなんとかしのぐ、など代替手段についても考えておきましょう。

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