【2025年7月発表:最新版】首都圏中古マンション、在庫件数は14カ月連続で減少へ。マンション価格高騰と住宅ローンの実態とは

2025年7月に東日本レインズが発表した「月例速報 Market Watch」によると、2025年6月度の首都圏中古マンションの在庫件数は前年比14カ月連続で減少しました。 一方で、東京都区部の成約㎡単価は 62 カ月連続で上昇。価格高騰の影響で、夫婦で住宅ローンを組む・返済期間が長期化する世帯が急増しています。マンション売却をお考えの方は、早めの準備をおすすめします。

更新日:2025年07月18日

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東京・神奈川・千葉・埼玉の中古マンション価格査定サイトIESHIL(イエシル)。 イエシルには宅建士、FPなど有資格者のイエシルアドバイザーが所属。ネットで調べてわからないことも質問できるイエシル査定サービスを展開しています。イエシルは東証上場企業である株式会社リブセンスが運営しています。

この記事の要点
  • 首都圏中古マンション、在庫件数は14カ月連続減少へ。成約㎡単価は東京都区部が 62カ月連続で上昇
  • 首都圏のマンション、70㎡の平均希望売り出し価格は初の1億円超へ
  • 新築の平均価格は9,396万円、いつまで上がる?
  • マンション価格の高騰と金利上昇により夫婦でローンを組む、返済期間が長期化する世帯が急増
  • 「マンション価格が高くて買えない」と諦める世帯が増える恐れも。不動産売却をお考えの方は早めの準備を

■2025年6、7月度のTOPICS

■TOPICS1 首都圏中古マンション、在庫件数は14カ月連続で前年比減少へ

2025年7月に東日本レインズが発表した「月例速報 Market Watch」によると、2025年6月度の首都圏中古マンションの在庫件数は前年比14カ月連続で減少しました。

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成約㎡単価は、東京都区部は1㎡あたり 129.19 万円で前年と比べ14.8%プラスです。2020年5月から62カ月連続で上昇しています。
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先月、マンション価格の高騰の原因に外国人投資家の影響があるとして国土交通省が初めて調査をすることをお伝えしました。

▶︎【2025年6月発表】首都圏中古マンション、在庫件数は13カ月連続で減少!国交省が不動産価格の上昇の原因を調査へ

都心のマンション価格高騰により、売却や賃貸そして住宅ローンにさまざまな影響が生じています。

■TOPICS 2 首都圏のマンションは高くて買えない!?平均希望売り出し価格が初の1億円超

2025年6月23日の日本経済新聞によると「5月の中古マンションの平均希望売り出し価格は、東京23区で前月比3.1%高の70㎡あたり1億88万円」となりました。
さらに、東京23区の平均の集計を始めた1997年1月以降で初めて1億円を超えたこと、都心で築年数の浅い物件の売却が増え、平均価格を押し上げたことを報じています。

首都圏の新築分譲マンションの1戸あたり平均価格は 9,396 万円で(不動産経済研究所の「
首都圏 新築分譲マンション市場動向 2025年5月」より) 、東京23区は1億4,049万円と前年同月に比べ36.1%も上昇しています。
なお中古マンションの1戸あたり平均価格は4,544万円で、東京23区は6,865万円です。
(出典:アットホーム調べ「2025年5月 首都圏における『中古マンション』の価格動向」)


東京都23区は10カ月連続で過去最高額を更新中で、前年同月比は調査開始以来最高のプラス30.6%となりました。
価格上昇の原因としては、不動産投資家による築浅マンションの売買や「新築マンションが高くて買えない」という世帯の中古マンション購入などが挙げられます。
加えて、物価上昇の影響で東京23区の賃貸マンション平均募集家賃価格(30㎡以下・シングル向き)は10万634円と初めて10万円を超えました。(出典:アットホーム調べ「2025年5月 全国主要都市の「賃貸マンション・アパート」募集家賃動向」

購入価格と家賃が高い東京23区のマンションは、投資対象としては魅力的ではあるものの、維持費も上がっているため個人が保有するのはリスクが高いフェーズと言えるのではないでしょうか。

不動産会社ではない中立メディアのイエシルが営業要素ゼロの価格を算出します。 ”成約妥当価格”を知っておくと、不動産会社が出す査定額の「高すぎる」、「安すぎる」を見抜くことができます。

■TOPICS3 住宅ローン「返済期間の長期化」「夫婦で合算」増加、厳しい実態が明らかに

独立行政法人住宅金融支援機構は半年に1回「住宅ローン利用者の実態調査」を行っています。
2025年4月の調査では、返済期間「20年超~35年以内」の割合が60.9%(6.2ポイント減少)、「35年超~50年以内」の割合が25.5%(4.6ポイント増加)で、2024年10月実施の前回調査と比べて返済期間が長期化していることが分かりました。

また、夫婦でペアローン・収入合算の割合が39.3%と、過去最高を記録しています。
働く女性が増えたという現状もありますが、上で述べたマンション価格の高騰と住宅ローンの金利上昇の影響と見られています。

■TOPICS4 マンション売却をお考えの方は早めの準備を

新築に加え中古マンション価格も東京23区は過去最高額を更新しています。
住宅ローンの金利も上昇しており「高くて買えない」という声は今後増えていくことが予測されます。

マンション売却をお考えの方は、早めに専門家への相談や査定などを行うことをおすすめします。
イエシルアドバイザーは、不動産仲介経験10年以上、宅地建物取引士などの有資格者といった資格と経験を持つ人のみで中立な立場でご相談に応じます。

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