都内で子育てしやすい街はココ! 子育て世帯に人気のエリアを調べてみた

子育て世帯にとっては、どこで子どもを育てるのかがとても重要な問題。どんな住まいを選ぶかと同じくらい、どういった地域で子育てすればいいのか、頭を悩ませている方も多いはず。 そこで今回は、都内(東京23区内)で子育て世帯に人気を集めているエリアについて調べてみました。

更新日:2016年05月24日

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イエシルコラム編集部

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東京・神奈川・千葉・埼玉の中古マンション価格査定サイトIESHIL(イエシル)が運営。 イエシルには宅建士、FPなど有資格者のイエシルアドバイザーが所属。ネットで調べてわからないことも質問できるイエシル査定サービスを展開しています。

出産や子育て世帯にやさしい街は、下町のあのエリア

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今、子どもがいない世帯であっても、将来のことを考えて、安心して子どもを産み、育てることができるエリアに住みたいと考えるもの。そういったエリアを探す際に注目すべきなのは「子育て世帯に対する行政サービスの充実度」です。東京23区のなかでも出産や子育て世帯のための行政サービスが充実しているエリアをまとめてみました。


江戸川区

東京の下町エリア、江戸川区は行政が子育てをバックアップしていることが広く知られており、その充実度といったら都内はもちろんのこと全国でもトップクラスと言われるほど。例えば、0歳児をもつ家庭には月額1万3000円が支給されるほか、子どもを私立幼稚園に通わせる世帯であれば月額2万6000円を限度に保育料を補助。私立幼稚園の入園料は8万円を限度に助成される。区立小中学校に通うすべての児童・生徒の給食費も補助があります。

ちなみに、近年各自治体で力を入れている「保育ママ制度」は実は江戸川区が発祥なんだとか。保育ママは0歳時から利用でき、保育料も断然安いことから、ワーキングマザーにも支持されています利用者も多いそうです。学童クラブは希望者全員が入室できるのも嬉しいポイント。そのため、23区のなかでも出生率がトップとされています。
都心から少し離れたベットタウン的エリアのため、物価も安くて、地価も安いという点も、子育て世帯には魅力的ですね。


北区

子育て世帯に人気のエリアのひとつとして注目されている北区。子どもの医療費がなんと高校卒業まで無料というのが大きなポイントです。就学前児童100人あたりの認可保育所定員数が多く、学童保育施設も充実。私立幼稚園の入園料に4万円の補助も受けられます。区内には20駅があり、都心へのアクセスも抜群ということもあり、都心の学校への通学にも便利なエリアとされています。

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千代田区

千代田区も子育て世帯に手厚い行政サービスが受けられるエリアのひとつ。北区同様に子どもの医療費が高校卒業まで無料です。誕生準備手当てとして妊娠20週以降の妊婦に4万5000円給付するほか、次世代育成手当として中学卒業後の4月1日から18歳に達した最初の3月31日までに子どもを持つ親に月額5000円を給付するといったサービスも。ただし、エリア的に非常に地価が高いため、マンションを購入して住むというのはなかなか現実的ではないかも……

もちろん、他のエリアでも子育て世帯のための行政サービスを用意しています。なかでもユニークな取り組みを展開しているエリアを紹介します。


板橋区

子育て世代を応援する利用券(すくすくカード)を配布し、児童館が1歳未満の親子を対象にふれあいの場を提供する「赤ちゃんの出会いひろば事業」も実施しています。


練馬区

第3子の誕生時には20万円の祝い金があるほか、「練馬こども園」として区内の私立幼稚園13園で長時間の預かり保育を展開。


荒川区

新生児や3歳児に絵本をプレゼントしたり、18歳未満の子どもが3人以上いる場合は、第3子以降の子どもの私立幼稚園の保育料を実質無料化しています。


また、子どもが生まれたあと、思いっきり遊ばせることができる公園が多いエリアとして、練馬区(433カ所)、世田谷区(392カ所)、板橋区(344カ所)なども注目です。なかでも、練馬区は23区内でありながら、農業が盛んなエリアということもあり、農地も緑地、公園の数が23区トップ。都心に近いエリアでありながら、自然を感じられる場所で育てることができるというのもポイントが高いですね。

教育熱心なエリアは意外なあのエリア!?

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子育て世帯がもうひとつチェックしておきたいのが「義務教育の充実度」
我が子がどんな小学校・中学校に進学するのか、そして進学した先でどういった教育を受けることができるのかは親であれば誰もが気になるところ。東京23区ではそれぞれに特色ある教育を展開しています。なかでも義務教育が充実している注目のエリアをご紹介します。


品川区

近年、最も注目を集めているのが、小学1年から中学3年までの9年間の一貫教育を実施する小中一貫教育。なかでも、品川区は小中一貫教育を全国に先駆けて実施したことが知られています。施設が一体になった小中一貫校が設立されたほか、近隣の小中学校が連携して一貫教育を展開。就学前教育プログラムを用意し、子どもの成長段階に応じた教育カリキュラムを整備しています。


世田谷区

国語力の育成に力を入れ、日本文化を大切にする子どもを育成する「日本語教育」を重視したカリキュラムが注目されています。短歌や俳句、論語などを通じて日本語に親しむ学習を行うほか、地域に伝わる民話や地名の由来なども学ぶ機会を与えています。

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足立区

実は近年教育に力を入れていることで注目を集めている足立区。足立区といえば、学力テストで平均を下回ったことから23区のなかでも学力が低いエリアというレッテルを貼られていました。そこで、行政が一丸となり学力向上するために力を入れています。その結果が少しずつ現れていることから、将来教育熱心なエリアへと変貌を遂げる可能性が高いとみられています。

ちなみに、足立区立中央図書館は、75万冊以上の蔵書を抱える都内有数の図書館で本好きなお子さんにはおすすめ。給食が日本一おいしいとも言われているのもポイントです。


そのほか、荒川区や港区は小学校からの英語教育が充実しているほか、少人数学級を導入しているエリアも少なくありません。将来どういった子どもに成長してほしいかを考えながら、住みたいエリアを検討してみるのもおすすめです。

まとめ

出産・子育てにやさしいエリアや義務教育が充実しているエリアについてご紹介しました。子どもがすくすくと成長するための環境を整えるのは、やはり親の役目。現時点で自分たちが住みたいエリアで住まい探しをするのもアリですが、将来の子どもの成長のことを考えて住むべきエリアを見極めるのもおすすめです。
ぜひさまざまな視点から満足できるエリアを探してみてくださいね。

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