【マンション売却】買取と仲介の違いを徹底解説

不動産売却を検討されている方は、「買取」と「仲介」のどちらが自分に合っているのか迷う方も多いのではないでしょうか。

どちらも不動産会社を通した売却方法ですが、「買取」と「仲介」には様々な違いがあります。

初めての不動産売却では、どちらを選択すればいいのか不安になるものです。

そこで今回は、自分に合った判断ができるように「買取」と「仲介」の違いを紹介します。

「買取」と「仲介」それぞれの流れ

不動産を売却するには「買取」と「仲介」の2つの方法があります。
「買取」と「仲介」では売却までの流れが違うのでそれぞれ紹介します。

「買取」の流れ

1.買取査定を依頼
2. 不動産会社から買取額の提示
3.不動産会社の決定
4.買取時の条件確認
5.売買契約の締結
6.入金・引き渡し

「買取」では不動産会社が買主となるため、スピーディーに手続きが完了します。事前準備として相場価格を調べたり、必要書類の準備をしておいたりするとさらにスムーズに手続きが行えます。

「仲介」の流れ

1.不動産査定を依頼
2.不動産会社から査定価格の提示
3.媒介契約締結
4.売却活動(購入者待ち)
5.買受申し込み
6.契約条件のすり合わせ
7.売買契約の締結
8.入金・引き渡し

仲介では不動産会社が買主を探す必要があるため、流れの工程が買取より多くなります。確認しておきましょう。

「買取」と「仲介」の違い

買取と仲介の大きな違いは下記の3つになります。それぞれ詳しく紹介します。

・買主の違い
・売却期間の違い
・売却価格の違い

買主の違い

買取と仲介の大きな違いは買主(不動産を売る相手)の違いです。

「仲介」は不動産会社が間に入り、買主を探してもらうことを言います。そのため売却が成立すると仲介手数料を払う必要があります。
一方、「買取」の場合は不動産会社が直接購入します。そのため手続きがシンプルです。不動産会社から提示された金額に売主が納得できればスピーディーに契約が行えます。

売却期間の違い

買取と仲介では売却期間も違います。「仲介」の場合は売買契約の締結までの期間は、通常3ヶ月〜5ヶ月程度です。立地条件や物件の状態では6ヶ月ほどかかることも珍しくありません。長い場合は、1年以上かかる場合もあります。
「買取」の場合は不動産会社と直接売買契約するため、スピーディに現金化できます。早ければ数日から1ヶ月程度でしょう。

売却価格の違い

買取と仲介では、売却価格の違いがあります。売却価格は仲介より買取価格が低くなることが一般的です。買取の場合は、相場売り出し価格の 60〜80%程度と考えておきましょう。

例えば、3000万円の物件の場合は、1,800万円〜2,400万円ほどになる可能性が大きいです。

しかし、不動産の立地条件や状態によっては相場の場合もあります。そのためには、仲介の場合と買取の場合の両方の正しい価格を知る必要があります。
現在の資産価値を正しく知るためには、専任アドバイザーが中立の立場で価格を算出するイエシル査定がおすすめです。
不動産会社ではない中立の立場から査定するので、不動産の信頼できる価格を知ることができるでしょう。

「買取」のメリット

買取の場合は買主が不動産会社のため、売却期間が短かい点、仲介手数料がかからない点がメリットです。
どちらも詳しく説明します。

売却期間が短い

買取のメリットの1つ目は、売却時間が短いことです。買取は、不動産会社と直接売買契約するため、広告期間が必要ありません。売却までのスケジュール設定もスムーズに進められるでしょう。
そのため離婚や相続などですぐに売却したいときに検討される方が多いです。仲介と違い、何度も内見対応をする必要がないこともメリットのひとつでしょう。

仲介手数料がかからない

買取と仲介の違いでも説明しましたが、買取の場合不動産会社と直接売買契約するため仲介手数料がかかりません。ただし売却益が出るかどうかは、不動産の条件次第で異なります。

「買取」のデメリット

買取のデメリットは仲介よりも売却価格が低くなったり、買取できない不動産があったりします。ひとつずつ詳しく説明します。

仲介よりも売却価格が低くなりやすい

買取は仲介よりも売却価格が低くなりやすいです。買取は不動産会社が再度売却するために買い取るため、リフォーム費用・人件費・売出価格を差し引いた金額で査定します。そのため仲介で売却した場合の相場価格よりも、20〜30%程度減額された売却価格となります。

買取できない不動産もある

大抵の不動産は買取可能ですが、買取できるかどうかの判断は、不動産会社が行います。明確な判断基準は不動産会社によって異なりますが、例えば欠陥住宅など状態によっては買取できない可能性があることも覚えておきましょう。

「仲介」のメリット

買取よりも高値で売却できる可能性がある

仲介では広告を使い幅広く購入者を探すため、市場の相場価格での成約となる可能性が大きいです。売り出し価格も自身で決めることができます。仲介では不動産会社に仲介手数料を払わなくてはなりませんが、仲介手数料を支払っても買取よりも手元に残る金額が大きい可能性が高いです。

「仲介」のデメリット

売却期間が長くなりやすい

仲介では、広告活動は不動産会社が行なってくれますが、売却完了までは3～6か月程度かかることが多いです。購入希望者が見つかっても、その都度内覧対応が必要なので、日程を合わせるために期間が伸びる可能性もあります。その分、労力の負担もかかるでしょう。また、広告活動は新聞チラシやインターネット掲載になるので、近所に知られたくない人にとってはデメリットになるでしょう。