マンション買取は、仲介による売却よりも短期間で現金化できる売却方式です。しかし、初めてマンション買取を検討する中で、相場がどれくらいなのか、査定はどこへ依頼すればいいのかなどでつまずいてしまう人も多いのではないでしょうか？ そこで本記事では、マンション買取の相場や調べ方、査定基準などを解説します。
更新日：2023年12月19日
イエシルコラム編集部
株式会社リブセンス
IESHIL編集部東京・神奈川・千葉・埼玉の中古マンション価格査定サイトIESHIL（イエシル）が運営。 イエシルには宅建士、FPなど有資格者のイエシルアドバイザーが所属。ネットで調べてわからないことも質問できるイエシル査定サービスを展開しています。
不動産会社の仲介による売却よりも短期間で現金化できるマンション買取。
しかし、マンション買取の相場はどれくらいなのか、査定はどこへ依頼すればいいのかなど、悩みを抱えている方も多いでしょう。
そこで本記事では、マンション買取の相場や調べ方、査定基準などを解説します。
| 買取 | 仲介 | |
| 購入者 | 不動産会社 | 主に個人 |
| 売却までの期間 | 条件がまとまり次第、 即買取完了が可能 |
買い手が見つかるまで |
| 売却価格 | 市場相場の8割程度 | 市場価格に近い価格 |
買取は、不動産会社が物件を買い取る売却方法で、契約がまとまればスムーズに引き渡しまで完了します。短期間で物件を手放せるのが特徴です。
一方、仲介は不動産会社が間に入って、売却完了まで一緒に買主を探します。
不動産会社選びから買主に物件を引き渡すまで長い期間を要しますが、市場価格に沿った売却金額の設定が可能です。このように、買取と仲介には、「購入者」「売却までにかかる期間」「売却価格」などに違いが現れます。
手早く物件を現金化したい場合は買取、時間をかけて高値で売却したい場合は仲介を選ぶのがおすすめです。マンション買取を検討する上で、どれくらいの価格で売却できるかは重要なポイントです。
ここでは、マンション買取価格の相場について詳しく解説します。
マンション買取を検討している方はぜひ参考にしてください。
買取価格の相場は、仲介による売却の相場である市場価格の8割程度と言われています。
そのため、「仲介による売却相場 × 0.8」の式で、買取価格の相場を計算可能です。
ただし、市場価格は景気変動に影響を受けるため、時期やタイミングによって金額の幅が生じます。
また、物件の状態によっても買取価格の掛け率は変動するため、買取予定のマンションの市場価格をきちんと把握することが大切です。
買取と仲介の相場で2割程度の差が出てしまうのは、以下のような理由があります。
仲介の場合、不動産会社は仲介手数料などから利益を得ています。
しかし買取には仲介手数料がないため、安く物件を買い取って高く個人へ売却することで、利益を生み出すのが一般的です。
そのため、多くの不動産会社ではあらかじめ上記のようなコストを差し引いた状態で、買取価格が算出されます。
中には相場よりも大幅に低い金額を提示してくる悪質な不動産会社もあるため、複数社に査定を出して比較することが大切です。
マンションの買取査定は以下のような基準によって判断されます。
それぞれの基準について詳しく解説します。
マンション買取の査定価格には築年数が大きく関係します。
築年数による内装などの劣化はリノベーションやリフォームを行うため、あまり買取価格に影響しません。
しかし、築年数が40年以上経過している物件は「耐震基準」によって価格が下がりやすくなります。
耐震基準とは、「建築基準法」及び「建築基準法施行令」によって国に定められた耐震性能の基準のことで、これらの条件を満たしていていないと建築の許可がおりません。
昭和56年（1981年）6月1日より前の「旧耐震基準」によって許可を得ている建物は「旧耐震物件」や「旧耐震マンション」と呼ばれています。
これ以降の「新耐震」と比べると耐震性能が劣るため、買い手が付きにくい傾向があり買取価格も安くなってしまうのです。
使いやすく万人受けしやすい間取りほど、高く買い取ってもらえる可能性があります。
とくに2〜3LDKのファミリータイプのマンションは人気が高く、リノベーションすることで再販しやすいのが特徴です。
逆に、特徴的な間取りをした物件や、現代の生活スタイルと大きく違う物件は場合は、リノベーションのコストがかかり買取価格も下がりやすくなります。
立地条件は物件の評価に直結する、変えられない要素であるため、査定の際にも重視されるポイントです。
ワンルームであれば駅近、ファミリータイプであれば学校や役所、スーパーなどが近くにあると再販しやすくなります。
とくに駅近の物件は間取りに関わらず好条件と判断され、高値で買い取ってもらえる傾向があります。
それぞれのサイトの特徴を詳しく解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
土地総合システムは、国土交通省が提供する過去の不動産取引を時期やエリア別に調べられるサイトです。
取引ごとに、間取りや立地など詳しい情報が掲載されているため、売却したいマンションと似た条件で検索することで取引金額の相場感がわかるでしょう。
ただし、買取価格と仲介価格の両方含まれているため、買取価格は仲介価格の8割程度となることは忘れずに注意しておいてください。
イエシルなどの機械学習による中古マンションの価格査定サイトで相場を知ることができます。
サイト上でマンション名などで検索すれば無料で確認でき便利です（会員登録が必要な場合もあり）。
ビッグデータを活用して独自に参考相場価格を算出しており、値動きなど定期的に確認することもおすすめです。
一括査定サイトでは、買い取ってほしいマンションの情報を入力して複数の不動産会社へ一括で査定依頼を出せます。
買取は不動産会社によって得意・不得意があり、査定額に差が出ることが多いです。相場感を知った上で複数社を比較し、できるだけ高く買い取ってくれる不動産会社に出会うことが大切です。
イエシルでは買取価格の査定だけでなく、希望条件にあった不動産会社の紹介も行なっています。
イエシルアドバイザーは不動産仲介経験が10年以上あり、宅建等の資格を保有しています。また、不動産会社に所属しているわけでないため、中立的な立場から希望にあった不動産会社を4社まで紹介可能です。
これまでのお客様アンケート等をもとに優秀な営業担当者の紹介を行なっているため、不動産会社選びに悩んでいる方はぜひイエシルアドバイザーへご相談ください。
マンションの買取は、仲介に比べ価格が安くなる傾向がありますが、できるだけ高く売るためのポイントをご紹介します。
それぞれのポイントについて詳しく解説していきます。
マンションをより高く買い取ってもらうなら、繁忙期を狙うことがおすすめです。
不動産会社の繁忙期は買取需要が高まり物件が売れやすくなります。
とくに、1月〜3月、7月〜8月頃は新生活がスタートする前に物件を探す人が多いため、相場よりも高く買い取ってくれる可能性があるのです。
ただし、繁忙期になって動き出だしても間に合わない可能性があるため、数ヶ月前から少しずつ準備を進めておきましょう。
複数の業者に買取査定を出すことで、提示された金額の良し悪しを判断しやすくなります。
査定基準は不動産会社によって多少異なり、査定額に差が出る場合もあります。
そのため、できるだけ3社以上の業者に査定を依頼し、条件のいい不動産会社で詳しい話を聞いてから決めるといいでしょう。
マンション買取には買取保証と即時買取があり、どちらにするかで売却価格が変動する場合があります。
即時買取とは、最短3〜10日で買取の手続きを進め、スピーディーに現金化できる取引方法です。
一方、買取保証は不動産会社に仲介してもらい、一定期間内に買主が見つからなかった場合は不動産会社が買い取ってくれる制度です。
即時買取に比べ時間はかかってしまいますが、期間内に買い手が見つかれば相場に近い価格で売却できる可能性があります。
できるだけ早く売却したいけど、一定の期間まで猶予がある方は、買取保証も検討してみてください。
不動産会社に査定依頼をすると、机上査定と訪問査定によって買取価格が算出されます。
机上査定は間取りや築年数、所在地などからおおよその買取価格を算出する査定方法です。机上査定で条件のいい不動産会社が見つかった場合、実際に営業担当者が物件を視察して詳しく査定する訪問査定を受けます。ここで査定価格や条件、営業担当者との相性がいい不動産会社を選び、売買契約を締結します。
マンション買取で利益がでた場合は、年度末に確定申告が必要です。税金の計算や手続きが面倒な方は、早めに税理士に相談・依頼するといいでしょう。
マンション買取はマンション買取の相場は市場価格（仲介）の8割程度ですが、早く現金化できるのが特徴です。
買取を行う業者は数多く存在しますが、きちんと選ばないと相場よりも安く売却してしまうリスクがあります。
とはいえ、忙しい中で相場を調べたり不動産会社に査定を出したりするのは手間がかかり、面倒に感じてしまう人も少なくないでしょう。
そんな方には、プロのアドバイザーに無料相談できるイエシルがおすすめです。
イエシルでは仲介価格と買取価格を中立な立場で算出し、丁寧にご説明します。また、希望にあった不動産会社・営業担当者の紹介が可能なため、マンション買取を検討してる方は、まずはぜひこちらから査定をご依頼ください。
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