【2024年5月発表:最新版】首都圏の中古マンション、成約件数が2カ月ぶりに前月比マイナスに。原材料費高騰で固定資産税が上昇?

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更新日:2024年05月24日

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この記事の要点
  • 首都圏の中古マンションの成約件数は、前年同月を上回ったものの前月比では14.7%のマイナス
  • 在庫件数は 27 カ月連続で前年同月比増加、新規登録物件は㎡単価・価格が前年割れ。今後の価格変動の可能性が
  • 株価と不動産価格は連動性がある。日経平均株価が先月より低めに推移しているため注意を
  • 2024年は固定資産税の評価替えがあるが、原材料費の高騰で税負担が上がる可能性も
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イエシルアドバイザーの石井です。 マンション売却のポイントがわかる市況レポートをお届けします。 ご確認後は、ぜひイエシルでマンション価格の確認をしてみてください。

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▼2024年4月度のTOPICS

■TOPICS1 首都圏中古マンション、成約件数が前月比-14.7%で2カ月ぶりにマイナスに。在庫件数は 27 カ月連続で増加

首都圏の中古マンションの成約件数は、前年同月を上回ったものの前月比では14.7%のマイナスとなりました。

特に神奈川県 の横浜・川崎市を除く地域は前月比-23.9%、前年同月比も-10.1%と他の地域と比較しても大きく減少しました。

埼玉県は-20.9%、東京都区部は-12.3%でした。なお、在庫件数は2022年2月から27カ月連続で前年同月を上回っています。

在庫が増え、成約件数が減ると供給過多となり今後価格に影響を及ぼす可能性があります。今後の動向に注意しましょう。

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■TOPICS2 東京都を中心に新規登録件数は減少が続く。㎡単価、価格も前年同月を下回る

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首都圏の中古マンションは、新規登録件数が前年比マイナス傾向にあります。 


加えて、新規登録物件の㎡単価・価格ともに前年同月と比べ下回りました。千葉県や神奈川県の新規登録件数は増加傾向にありますが、東京都の新規登録件数は前年同月比が-8.3%です。

新規登録件数が減少すると「供給が減り価格が上昇するのでは」とお考えの方もいらっしゃるかもしれません。しかし、販売中の物件数は増えていますので需給に大きな影響はないと推測されます。

件数よりも新規登録物件の価格が下がることが、他の中古マンションの価格にも影響があるかもしれません。

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