大和財託株式会社は、一棟物件に特化した不動産投資事業を展開する企業です。評判・口コミには「収益性や融資の提案は納得のいくものだった」「セミナー・イベントがわかりやすく親切だった」などがあります。今回は大和財託株式会社の評判や不動産投資のメリット・デメリット、不動産投資会社を判断するために重要なことなどを解説していきます。
更新日:2025年04月21日
イエシルコラム編集部
株式会社リブセンス
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大和財託株式会社は、自社ブランドを含む一棟物件に特化した不動産投資事業を主として展開する企業です。大和財託の不動産投資の評判として「収益性や融資の提案は納得のいくものだった」「セミナー・イベントがわかりやすく親切だった」という口コミがありますが、実際に働いていた社員からは「成長のスピードに社員がついていけない」という声があります。
本記事では、同社の評判・口コミを中心に以下について解説していきます。
不動産投資を始める予定の方、大和財託で不動産投資をお考えの方はぜひ最後までご覧ください。
検討中の物件を専門家が利回りも含めて算出・妥当な購入価格を査定します。
大和財託株式会社は、投資用不動産などの売買・管理・賃貸、資産形成に関するプランニングとコンサルティング、建物のリフォーム・リノベーション、土地活用などを展開する企業です。
会社概要は以下の通りです。
同社は「顧客ファースト」をモットーに、自社の建築部門が設計・施工した一棟物件「Z-MAISON」「Z-RIZE」「Z-GRANDE」などを主に一棟物件を投資用不動産として販売しています。
自社で設計・施工をすることで、コスト削減を図り修繕工事やリノベーションにも対応しています。
管理実績は、管理戸数7,823 戸、入居率99.58 %、家賃回収率99.62 %(全て2025年3月時点)です。(出典:大和財託株式会社ホームページ)
2025年4月9日には、4月12日~13日に土地活用を検討する人に向けた完成見学会を実施し、モデルルームを公開することを発表しました。同社は、土地活用のための賃貸住宅ブランド「SCENA(シエーナ)」シリーズを開発中です。
不動産投資ポータルサイト「不動産投資のミカタ」によると、大和財託株式会社を「おすすめしたい」という評判・口コミは100%となっています。
また、就職・転職の口コミサイト「転職会議」では大和財託で働いていた人の総合評価は★3.91です。
特に「年収・評価」のカテゴリでは、全企業の中で9位と高評価となっています。
具体的に、大和財託の良いまたは悪い評判・口コミを見ていきましょう。
「不動産投資のミカタ」に寄せられた大和財託の良い口コミ・評判は以下の通りです。
セミナー・イベントが「分かりやすく親切、また行きたい」と高く評価されています。
業務改善提案など、少し気を使って進めにくいようなことも 積極的に聞き入れてもらえるので、仕事のやりがいは強く、 それが成果につながれば、半期に1回昇進するチャンスもある。 営業スタイルについても、顧客の利益になる不動産しか販売しないという 強い信念があるため、多数の顧客から感謝される機会もあり、 自然と業務に対して前向きになり、自己肯定感をあげつつ仕事をすることができる。 社長の性格、方針が分かりやすく共感度合いが高いので ノンストレスで仕事ができる環境だと思います。出典:転職会議
ベンチャー企業らしく入社して間もない社員にも責任ある大きな仕事を任してくれます。大企業であれば考えられないことです。その分、厳しいことも多いですがやりがいがあり、毎日が充実しています。 収益不動産の分野では、同業者や不動産投資家からの知名度も上がり、問い合わせの数も日に日に増えています。併せて仕事量と社員の数も毎年ではなく毎月というペースで増えていっています。出典:転職会議
この口コミが投稿されたのは2016年頃ですので状況は変わっている可能性がありますが、「ベンチャー企業のため新人でも大きな仕事を任されやりがいがある」という口コミがありました。
大和財託は2013年7月に創業し、2024年9月から第13期目に入っています。
創業9年で成長を続けている企業というだけあり、スピード感がかなりあります。 本来であれば稟議に何日・何週間とかかるものが当社だと早ければ即日で承認まで至ります。 そのスピード感を大事にしているからこその成長ですが、自身の意見が即日で通ったりと仕事の計画が立てやすく、働きやすいです。出典:転職会議
X(旧Twitter)にも、同社の物件を高く評価する声がありました。
デザインかっこいいし、建築のグレードあげても価格お値打だし、社員さん親切で仕事できるからお世話になってます。
— ボンボ@月30万オルカン全力積立 (@quar19800725) March 18, 2025
アパート経営者は大和財託さんの建物見てほしい。
絶対驚く。 https://t.co/nDuOJ6S6Jz
「転職会議」に寄せられた大和財託で実際に働いている人の悪い評判・口コミを紹介していきます。
企業としての成長を急ぐあまり、社員がついていけてないと感じました。そのため企業の将来性はあっても社員として長期で働ける環境ではないと思うことがしばしばありました。出典:転職会議
大和財託は年々売上高・経常利益などが増加しており業績は急成長しています。ただし、成長スピードに社員がついていけないという口コミです。
管理職研修は会社の理念を学ぶ研修だけなので、マネジメントについて学べておらず指導は何もできていない。 案件があれば「これやってください」という。 進捗確認で「これどうなってますか」と聞く。 やっているのはその二つだけです。 社内打ち合わせが多くほとんど席にいないので、マネジメントする時間もない。 人が育たないので若手の平均在籍期間は2年ない。出典:転職会議
新人が育たず短期離職が多いという口コミです。社員の短期離職が多い企業は、オーナーや大和財託での不動産投資を検討している方にとっては担当者がすぐに辞めてしまう可能性があります。
ただし、他の不動産投資会社でも起こりうることと考えられます。
一時上場を目指しており、その際にガバナンス強化をしたという話でしたが、あまり感じませんでした。 電車遅延で出勤が遅れても考慮されないため、遅れた分働かないと減給されます。 かと言って早く出社しても、8時30分までは出勤打刻不可です。 ノーワークノーペイの原則は理解していますが、それならば8時半前の業務も認めて欲しいところです。 また、遠方の方は遅延のリスクが高いので、面接の際に説明すべきとも思います。 Xで雪や台風の際はテレワークをしていると発信されていましたが、実態は「当日電車が動かない場合に限りテレワーク申請できる」であり、電車が動いていれば台風でも出勤する必要があります。出典:転職会議
研修は一切ありません。そのためコンプライアンスや個人情報保護法、パワハラ等、他社であれば当たり前である知識が全くありません。 大手で数年の経験がある中途ならいいですが、若手で入社してしまうと成長できないでしょう。 会社の理念を学ぶ研修はたっぷり時間をかけて実施します。出典:転職会議
「大和財託」で検索すると「やばい」「怪しい」といった単語が出てくることがあり、不安になってしまう方もいらっしゃるでしょう。
大和財託の代表取締役CEO藤原正明氏は、X(旧Twitter)やYouTubeで情報発信を積極的に行っています。 CEOが自ら経営や資産運用などの情報を発信し、支持する人は多いですが、過去にはネガティブな意味で話題になったいわゆる「炎上」もあります。 ただし、藤原氏はXでの収益を認定NPO法人カタリバと日本赤十字社へ寄付し、過去にも個人として寄付をした結果紺綬褒章を受章したことがあります。
また、2024年12月には同社が資本業務提携を結んでいるWeCapital株式会社の子会社が運用する不動産クラウドファンディングサービス「ヤマワケエステート」に京都市南区の物件を供給しました。
ヤマワケエステートのファンドの1つが2025年2月の償還日の前日に延期が発表されSNSなどで話題となり関連会社が3月11日付で株主優待制度の廃止と社長の辞任を発表したことでさまざまな憶測が飛び交っています。 なお、償還日が延期となった物件は大和財託が供給した物件ではありません。
上記の出来事などから「大和財託」で検索すると「やばい」「怪しい」といった単語が出てくることもありますが、同社は業績を年々伸ばしています。
気になる方は、同社のホームページや業績、社長のSNSなどをチェックしてみましょう。
大和財託では一棟物件を専門に取り扱っており、自社ブランドZシリーズもあります。
自社ブランドは利回りを重視した新築一棟の木造アパート「Z-MAISON」、一棟中古リノベーション物件「Z-RIZE」、新築一棟のRC造マンション「Z-GRANDE」と展開も豊富です。
例えば収益性を重視する方は「Z-MAISON」、資産として不動産を保有したい方は「Z-GRANDE」など個々の目的に合った不動産投資が可能です。
同社は上場を目指していたこともありますが、経営の自由度が制限されるなどの理由から2回上場を辞めています。上記のように経営方針がたびたび変わることがあるため、オーナーが困惑してしまう可能性があります。
イエシルアドバイザーは、不動産仲介経験10年以上、宅地建物取引士などの有資格者といった資格と経験を持つ人のみで中立な立場でご相談に応じます。
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