これからの人生の様々なライフイベントに向けて、マンション購入を考えている方は多いのではないでしょうか。今回は、実際に顧客接客経験のある不動産アドバイザーに、お話を伺い、マンション購入で失敗しないためのポイントをまとめました。
更新日:2018年05月29日
イエシルコラム編集部
株式会社リブセンス
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切土、盛土という言葉を初めて聞く方は多いのではないでしょうか?実は切土に建つ物件を選ぶか、盛土に建つ物件を選ぶかによって、今後安全に暮らせるかどうかに大きく影響します。
切土、盛土とは何なのか。どのように安全性が違うのかを見ていきましょう。
国内の大部分を山地が占める日本では、山地にも多くの住宅が建てられています。山に家を建てる際に、傾斜にそのまま家を建てることはできないため
のいずれかの方法が取られ、1.を切土、2.を盛土と呼びます。
切土はもとの地面が残るため地盤が安定しています。対して盛土はもとの地面ではなく、盛り上げた土砂が地盤となります。そのため十分に締固められていないと、地面が沈下しやすくなるなど軟弱になる傾向にあるため、地盤改良などの対策を行う必要があります。逆に地盤改良などの対策がきちんと取られていれば盛土でも安全性は変わらないと言われています。
自治体によっては盛土の造成地の情報が公開されていますが、情報は大規模な造成地に限られています。また、公開している自治体は12県市に限られます。
そのため、自主的に専門家に調査を依頼する、仲介業者に資料の提出を求めるなどの対策が必要です。
物件を選ぶ際は、幹線道路沿いに面していないかを確認することも重要です。特に大きな幹線道路沿いに住むことのデメリットは普段生活をしている中で感じられるものであり、物件の内見の時には気づき辛いポイントであるため注意が必要です。
1. 騒音
交通量の多い幹線道路沿いの低層階住戸などは、日中や夜間の騒音が気になる可能性が高くあります。
電話をしている時、夜寝るときに常に騒音が耳に入る環境は非常に大きなストレスとなります。
2. 排気ガス
排気ガスの嫌な臭いを嗅ぐことはストレスになる上に、健康にも悪影響を及ぼします。特に排気ガスは喘息を悪化させる原因となるため、喘息を持っている方は特に注意が必要です。
また洗濯物に臭いや汚れが付着するため、日常生活に大きな支障をきたす原因になります。
といった点に注意をして内見をすることが大切になります。
木密地域(もくみつちいき)」と呼ばれる、狭い範囲に高密度に老朽木造住宅が存在する地区は少々注意が必要です。
実際に大震災発生の際には、この木密地域で多くの被害者が出ました。
木造の家が密集していると火事が起きた際に燃え広がりやすくなります。
また、一旦火災が発生すると
などの理由から大きな被害がもたらされると一般的には言われています。
国土交通省が公表している区域図を見る、実際に自治体に問い合わせるなどして自分が住もうとしている場所が木密地域ではないかの確認をしましょう。
1981年6月1日の建築基準法改正により新しい耐震基準が設けられ、これ以降の耐震基準を「新耐震基準」と呼びます。
この後2000年に再度建築基準法の改正がありましたが、それ以後に建てられた物件は以前に比べて安全性が高いと言われています。なんと同期間に建てられた住宅のうち、8割超が大地震の際に倒壊する恐れがあります。
実際に2016年に発生した熊本地震では、1981年〜2000年の住宅800棟のうち9.1%が倒壊しています。同地震で倒壊した2000年以降に建てられた住宅が2.9%(7棟)にとどまっている点から、その安全性の高さが伺えるでしょう。
部屋を選ぶ時に、まず気になってしまうのはその位置です。できることなら角部屋に住みたいという人も多いはず。下記では、角部屋を選ぶメリットをベスト3まで紹介します。
角部屋を選ぶメリットはいくつかあると思いますが、端にあるため接している部屋の数が少ないということが1番に挙げられます。
中部屋に比べて隣の部屋の住人に気を使う必要性や、ご近所トラブルが起こる確率が減ります。
また、部屋の前を通る住人の数も一番少ないため、足音を気にすることも少ないでしょう。
角部屋は中部屋に比べて外に接する面が多いため、窓の数が多くなります。よって他の部屋に比べて空間の奥行きがあり、部屋を広く感じることができます。
また実際に部屋が中部屋より広く設計されている場合もあり、比較的ゆったりとした空間が確保されやすいと言えるでしょう。
外に接する面が多く、日の当たる面積も必然と他の部屋より多くなります。
また窓の数が多いため通気性も良いと言えます。
以上のようにメリットの多い角部屋。しかしその分賃料も比較的高めにされている場合が多く、注意する必要があります。
南東向きの部屋は日当たりが良いですが、逆に日当たりが良すぎて困ってしまうことがあります。不動産アドバイザーによると、日が当たることによる部屋や家具の経年劣化は意外と見過ごすことができないそうです。
特に高層マンションの上層部など、周囲に日差しを遮るものが一切ない環境にお住まいを検討中の方は、特に注意してみてください。
家族でソファーに腰掛けながら、テレビ番組を観るためリモコンを取りあう情景が浮かぶかもしれません。
しかし、その情景に少し時代遅れな印象を受けませんでしたか?もしそうならあなたの家族はすでに「リビ充」かもしれません。
かつては「家族でテレビを囲みゆったりする空間」という印象が強かったリビング、時間と空間を家族で共有する形態です。
しかし、近年では「空間のみ共有して、各々が自分の時間を過ごす」形態をとる、リビ充家族が増えています。
ゆったりと広いリビングで、長男が勉強をして長女はおもちゃで遊んでいます。
それを傍目にお父さんは新聞を読み、お母さんは家計簿をつけているといった情景が浮かんできます。
家族で一体感を感じながら各々が自分のしたいことを出来る、ある意味合理的で理想の形態なのかも知れません。
部屋選びなどで、収納スペースの多さなどを重視される方もいらっしゃるのではないでしょうか。特に都内のマンションは地価が高いため、なるべく部屋に家具を置きたくないという方もいると思います。
他にも、部屋にタンスや棚などの大きな家具を置かないメリットはあります。
近年のマンションは地震の揺れにより、収納棚のドアが勝手に開かないようになっているところもあります。したがって、地震の際に倒れてしまう危険性が少なくなります。
また、部屋に収納棚がたくさんあれば、タンスなどの大きな家具を部屋に置く必要がなくなります。地震の際に、倒れるなどの危険性が少なくなります。
部屋の収納スペースを確保するということは、地震に備えるための重要な手段となるのです。
部屋の位置を選ぶ際に、日当たりや見晴らしが良いなどの理由から高層階に部屋を買おうという方もいるかもしれません。
近年高層階に部屋を買われた方から、子供がよく怪我をして帰ってくるというお話を耳にします。なぜなら幼少期から高層階で暮らしていたため、高さに対する恐怖心が薄くなったからとも言われています。遊具で遊ぶときなどに恐れずに高いところまで登ってしまい、落ちて怪我をしてしまうことがあるようです。
もちろんすべての家庭に言えることではありません。
子育てを考慮して部屋を選ぶ際に、高層階かどうかという観点を追加してもいいかもしれません。
日光が当たらず風通しも悪い部屋を選んでしまうと、家具の裏などの壁紙にカビが生えてしまうというケースもあるそうです。そのため、ある程度風通しがよく、一日を通して日の光が当たる部屋をお選びすることをオススメします。
また、家具を設置する際にも壁紙から5cmほど離すなど、空気が通りやすいように工夫しておくとカビが生えにくくなります。
部屋を買う際は、日当たりや通気性の良さなどの点も考慮してみてはいかがでしょうか。
いかがだったでしょうか?当記事では部屋を選ぶ際に意外な落とし穴となるポイントをまとめてみました。
マンション売買は、家族の生活を左右する大きな意思決定です。
ぜひ幅広い視点をもって、購入を検討してみてください。
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