【第2回】不動産価格上昇の終わりの始まり 〜相場推移は1年以内にピークアウトする可能性〜

今後の不動産市況の見通しや、これから中古マンションを購入しようと考えている人へのアドバイスを聞いた。

更新日:2016年03月30日

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イエシルコラム編集部

株式会社リブセンス

IESHIL編集部

東京・神奈川・千葉・埼玉の中古マンション価格査定サイトIESHIL(イエシル)が運営。 イエシルには宅建士、FPなど有資格者のイエシルアドバイザーが所属。ネットで調べてわからないことも質問できるイエシル査定サービスを展開しています。

この記事の要点
  • 日本の住宅地の地価は年平均で2%下がっていく
  • 不動産価格は踊り場に来ており、今後1年以内にピークアウトする可能性がある
  • 不動産を保有している場合、「売れるならば売る」というスタンスでよい
  • 中古マンション購入時のチェックポイントは、①立地、②管理状態、③修繕積立金の3つ
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不動産コンサルタント長嶋修氏にインタビュー

イエシル・コラムの創刊記念として、株式会社さくら事務所の創業者で不動産コンサルタントの長嶋修氏にインタビューを行った。第2回目となる今回は、今後の不動産市況の見通しや、これから中古マンションを購入しようと考えている人へのアドバイスを聞いた。

中古の不動産市況の見通し

ㅡㅡ日本の中古の不動産市況の見通しについてお聞かせください。

長嶋氏:
現在の中古市場は、全6,060万戸の住宅がすべて流通するというのではなく、一定の立地にあり、かつ建物のコンディションが一定以上のレベルに達しているもの物件だけがぐるぐる回転していくという市場になっています。

中古住宅の評価をきちんとするということは、良いものと悪いものを分けることになります。たった25年で価値がゼロになる住宅がある一方で、どこまでいっても価値が落ちにくい住宅もある、これが建物の世界です。

シンガポール国立大学不動産研究センターの清水千弘教授の研究によると、日本の住宅地の地価は、これから25年間で平均すると2%くらい下がるという予測が出ています。バブルが崩壊してから25年間、平均すると価格は2%下がっていた。今後も、やはり平均すると2%は下がっていく。しかし、実際には全て同様に下がる訳でないので、価格が維持されるところと、買い手がつかないエリアに分かれていくでしょう。

株価との連動性が高い新築マンション市場

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