【2026年8月発表:最新版】マンションの売り出し物件5か月連続増加。成約件数8.6%減から見る最新市場動向

2026年7月の首都圏中古マンション市場は、成約件数が前年比8.6%減と4か月連続で減少する一方、在庫件数は47,151件と5か月連続で増加しました。売り出し価格と成約価格の差や、政策金利1.0%据え置き、フラット35の金利動向も踏まえ、購入・売却時に確認したいポイントを紹介します。

更新日:2026年08月20日

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東京・神奈川・千葉・埼玉の中古マンション価格査定サイトIESHIL(イエシル)。 イエシルには宅建士、FPなど有資格者のイエシルアドバイザーが所属。ネットで調べてわからないことも質問できるイエシル査定サービスを展開しています。イエシルは東証上場企業である株式会社リブセンスが運営しています。

この記事の要点
  • 首都圏中古マンションの成約件数は3,638件で前年比8.6%減となり、4か月連続で前年割れ
  • 首都圏中古マンションの在庫件数は47,151件で前年比5.5%増と5か月連続で増加し、売り出し価格と成約価格に大きな差
  • 政策金利は1.0%で据え置き、フラット35の最低金利は年3.290%と現行制度で最高水準を更新

中立の立場でマンションの妥当価格を算出。今の適正な価格が分かります!

2026年7月の首都圏中古マンション市場は、成約件数が前年を下回る一方、在庫や新規登録物件は増加し、売り出し価格と成約価格の差も目立つ結果となりました。さらに、住宅ローン金利も高い水準となっており、市場価格だけでなく金利環境も含めて判断することが重要になっています。 
購入・売却を検討するうえで、こうした市場の動きをどのように捉えればよいのか、最新データから確認していきます。 

TOPICS1:成約件数は前年比8.6%減で4か月連続の減少、東京都区部を中心に前年割れが広がる

2026年7月の首都圏中古マンションの成約件数は3,638件(前年比-8.6%)となり、4か月連続で前年同月を下回りました。
4月は前年比-1.2%、5月は同-3.4%、6月は同-1.3%、7月は同-8.6%と推移しており、7月は前年との差がやや広がっています。
単月の結果だけで市場全体の低迷を判断することはできませんが、直近では前年を下回る月が続いている点には注目が必要です。 

首都圏の中古マンション成約件数推移グラフ
データ出典:東日本不動産流通機構「月例速報MarketWatchサマリーレポート
エリア別に見ると、7月は前年を下回る地域が多くなりました。
  • 東京都区部:1,509件(前年比-17.2%)
  • 埼玉県:449件(前年比-3.2%)
  • 千葉県:415件(前年比-3.5%)
  • 横浜・川崎市:634件(前年比-2.2%)
  • 東京都多摩:354件(前年比+3.8%)
  • 神奈川県他:277件(前年比+1.5%)

なかでも東京都区部は前年比-17.2%と減少幅が大きく、7か月連続で前年を下回りました。
また、6月までは前年を上回っていた埼玉県、千葉県、横浜・川崎市も7月は前年を下回りました。
一方、東京都多摩は4か月連続、神奈川県他は21か月連続で前年を上回っており、首都圏全体が一様に減少しているわけではありません。地域によって、成約件数の動きに差がみられます。 

【売却検討中の方へ】
東京都区部だけでなく埼玉・千葉・横浜/川崎でも取引件数が減少に転じており、買い手の動きが鈍化しています。相場より高めの価格で売り出すと販売期間が長期化するリスクが高まっています。
所有物件エリアの「実際の成約価格」を参考に価格設定を行い、競合物件に埋もれてしまわないようスムーズに売り切る戦略が重要です。

イエシルアドバイザーが周辺の取引事例などを参考に、中立の立場で成約の妥当価格を算出。さらに、不動産売買の不明点をなんでも質問可能。まずはお気軽にご相談ください。


【購入検討中の方へ】

成約件数が減少している地域では、価格交渉の余地が広がる可能性があります。取引の勢いが落ち着いてくると、売主側で販売期間の長期化を避ける動きが出やすくなるためです。
一方で取引が増えているエリアでは、条件の良い物件が出た際に素早く判断できるよう事前準備を整えておくことが大切です。

売り時・買い時判断やあなたに合った物件の見つけ方、業界の仕組みまで、中古マンションの購入・売却のノウハウを徹底紹介。不動産会社ではなく、あなたのためのアドバイザーとして、中立的な立場からマンション売買のポイントをアドバイスします。

TOPICS2:在庫件数は5か月連続で増加、売り出し物件の増加と価格差に注意

2026年7月の首都圏中古マンションの在庫件数は47,151件(前年比+5.5%)となり、5か月連続で増加しました。
6月の45,995件からは1,156件増え、2026年に入ってから見ると、1月の44,776件から約2,400件増加しており、在庫件数の増加率は拡大傾向にあります。 市場に出ている物件が徐々に増え、購入検討者にとって比較できる選択肢が広がっている状況です。
首都圏マンションの在庫件数推移グラフ
データ出典:東日本不動産流通機構「月例速報MarketWatchサマリーレポート

新たに売り出された物件も増えています。

7月の新規登録件数は16,474件(前年比+5.7%)で、6月の16,277件から197件増加しました。新規登録件数は2か月連続で前年を上回っており、在庫が増えているなかでも、新しい売却物件が継続的に市場へ供給されていることがわかります。

一方、価格を見ると、在庫㎡単価は118.30万円/㎡(前年比+28.2%)、新規登録㎡単価は117.86万円/㎡(前年比+20.4%)まで上昇しています。

これに対し、実際に取引された成約㎡単価は84.17万円/㎡(前年比-1.5%)でした。

在庫㎡単価と成約㎡単価との差は34.13万円/㎡、新規登録㎡単価との差も33.69万円/㎡あり、売り出し価格と実際の成約価格には大きな開きがあります。
売主が高値での売り出しを続けている一方で、買主の予算(成約相場)との間に価格のギャップが生じており、それが売れ残り(在庫増)につながっていると考えられます。


【売却検討中の方へ】
周辺で売り出されている高値の物件につられて強気な価格を設定すると、買い手がつかず売れ残るリスクが高まります。競合物件(在庫)が増加している現状では、売り出し希望価格ではなく「実際の成約価格」を基準にした現実的な価格設定を行うことが、スムーズな売却を成功させるカギとなります。

【購入検討中の方へ】
在庫件数が増加しているため、複数の物件をじっくり比較検討できる状況になりつつあります。ただし、実際の相場(成約価格)と乖離した高値で売り出されている物件も存在するため、「成約相場に対して妥当な価格か」を冷静に見極めることが重要な判断材料になります。

イエシルアドバイザーが中立の立場で成約の妥当価格を算出。 さらに、不動産売買の不明点をなんでも質問可能。まずはお気軽にご相談ください。

TOPICS3:政策金利は1.0%で据え置き、フラット35は現行制度で最高水準に

日本銀行は2026年7月31日に開いた金融政策決定会合で、政策金利である無担保コール翌日物レートの誘導目標を1.0%程度に据え置きました。6月に0.75%から1.0%へ引き上げたばかりであることから、日銀としても、これまでの利上げが経済・物価に与える影響を見極める段階にあると考えられます 

一方、日銀は物価の上振れリスクへの警戒を続けており、経済・物価情勢に応じて今後も政策金利を引き上げ、金融緩和の度合いを調整していく方針を示しています。住宅ローンを検討する際は、今回の据え置きだけでなく、今後の金利動向も確認しておくことが重要です。

住宅ローン金利も高い水準となっています。8月3日の日本経済新聞によると、2026年8月の「フラット35」は、返済期間21年以上35年以下・融資率9割以下の場合、最低金利が年3.290%となりました。これは、最低金利の算出方法が現在の制度となった2017年以降で最も高い水準です。

金利が上昇すると、同じ借入額でも毎月の返済負担が大きくなります。

購入を検討する際は、現在の金利だけを前提にするのではなく、今後さらに金利が上昇した場合も想定して返済計画を立てることが大切です。

【購入検討中の方へ】
借入可能額いっぱいまで予算を広げるのではなく、住宅ローンの返済額に加え、固定資産税や管理費、修繕積立金なども含めた住居費全体で、無理のない資金計画を立てることが重要です。特に変動金利を選ぶ場合は、金利上昇時の返済額もあらかじめ試算しておくと、より判断しやすくなるでしょう。

【売却検討中の方へ】
住宅ローン金利の上昇は、購入希望者の借入可能額や毎月の返済負担に影響し、物件選びや予算にも関係します。ただし、金利の先行きだけで売却時期を決めるのではなく、自身の住み替え時期や住宅ローン残高、現在の市場価値なども踏まえて判断することが大切です。

金利環境が変化するなかでは、購入・売却のどちらでも、現在の「適正な物件価格」と「資金計画」をあわせて確認しておくことが重要です。


イエシルでは、中立な立場のアドバイザーが、物件の妥当価格や資金計画について無料で相談を承っています。まずは現在の状況を整理し、自分に合った選択肢を確認してみてはいかがでしょうか。 

購入・売却のタイミングや物件価格、資金計画など、不動産売買で気になることをアドバイザーに無料で相談できます。お気軽にご利用ください。

まとめ

2026年7月の中古マンション市場では、成約件数が4か月連続で前年を下回る一方、在庫件数は5か月連続で増加しました。

また、売り出し価格と実際の成約価格には大きな差があり、エリアによって成約件数の動きにも違いがみられます。
加えて、フラット35の最低金利は現行制度で最高水準である年3.290%となるなど、住宅ローンを取り巻く環境にも変化が生じています。


【売却検討中の方へ】
実際の成約価格と売り出し価格のギャップが広がっており、相場を無視した高値設定は販売期間の長期化(在庫化)に直結します。特に、東京都区部など取引数が減少しているエリアでは周辺の売り出し価格だけで判断せず、実際の成約価格を確認したうえで、現在の適正価格を把握しておくことが大切です。

【購入検討中の方へ】
在庫件数の増加によって比較検討できる選択肢は広がっています。ただし、売り出し価格と成約価格の差が広がっている実態も踏まえ、「実際の成約相場に対して妥当か」を見極める必要があります。

また、今後の追加利上げリスクを考慮し、現在の適用金利だけで予算上限まで借り入れることは避け、余裕のある資金計画を立てることが不可欠です。

購入・売却のどちらを考える場合も、まずは「自分のマンションはいま、どのくらいの価値なのか」を知ることから始めてみてはいかがでしょうか。イエシルでは、マンションの現在の市場価値を確認しながら、購入・売却についてアドバイザーに相談できます。まずは査定を通じて自分の立ち位置を知り、今後の判断材料を整理してみましょう。
売り時・買い時判断やあなたに合った物件の見つけ方、業界の仕組みまで、中古マンションの購入・売却のノウハウを徹底紹介。不動産会社ではなく、あなたのためのアドバイザーとして、中立的な立場からマンション売買のポイントをアドバイスします。



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